フユサンゴとは
フユサンゴはナス科の常緑低木で、南アメリカ原産の観賞用植物です。
高さは30~60cmほどで、細長い葉を持ち、夏から秋にかけて小さな白い花を咲かせます。
最大の特徴は、冬にかけて鮮やかに色づく赤い実で、この実が名前の由来にもなっています。
フユサンゴは、冬場の庭や室内を彩るために広く栽培されており、鉢植えや寄せ植えに利用されることが多い植物ですが、観賞用植物として育てる際は、犬や猫が間違って食べないように注意が必要です。
フユサンゴの基本情報
学名:Solanum pseudocapsicum
科名 / 属名:ナス科 / ナス属(ソラナム属)
花言葉:「神秘的」「あどけない」「あなたを信じる」「愛情」
フユサンゴの主な毒性
フユサンゴにはナス科の植物によくみられるソラニンやサポニンといった自然毒が含まれます。
毒性成分は果実だけではなく、葉や茎にも含まれると考えられているので全草危険と覚えておくといいでしょう。
フユサンゴの誤食によって起こる主な中毒症状例
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- めまい
- 腹痛
- 腹部痙攣
フユサンゴの中毒症状は主に消化器系のトラブルですが、大量に摂取してしまうと神経系にも悪影響を与えることがあります。
深刻な症状としてはめまいや麻痺、呼吸困難、脈拍低下などが挙げられます。
屋外で育てている場合、果実をヒヨドリなどが食べる事もありますが、犬や猫、そして人間は中毒症状を起こしてしまうので、見た目が美味しそうでも食用にできるとは考えないようにしましょう。
犬や猫がフユサンゴを食べてしまったら
フユサンゴに含まれるソラニンは上記でも解説したように摂取量によっては神経系への悪影響があり、重篤な症状を招く恐れがあるのですぐに対処する必要があります。
フユサンゴの誤食がわかったら、まずはどの部位をどれくらい食べてしまったのか確認しましょう。時間の経過や症状の有無も確認し、動物病院で相談することをおすすめします。
獣医師の指示で催吐処置をする場合もありますが、催吐処置は素人がやってしまうと誤嚥などの危険を伴いますので、獣医師の指示なく勝手に無理やり吐かせる行為は控えましょう。
摂取量や個体差によって症状の程度は変わりますので、飼い主は迅速に行動し、獣医師の指示に従うようにしましょう。
同様の毒性を含むフユサンゴによく似た植物
同じナス科に属する植物で、フユサンゴに非常によく似た植物があります。
タマサンゴ(Solanum capsicastrum)
特徴
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- フユサンゴと非常に似た植物で、ナス科に属する
- 30~50cmくらいの高さで、こちらも白い花を咲かせ、赤やオレンジの実をつける
- フユサンゴと同じく有毒
ツノナス(Solanum mammosum)
特徴
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- ナス科の植物
- 見た目の特徴として、黄色やオレンジ色の変わった形の実をつける。実が「牛の乳房」に似ているため、「ウシノチチ」とも呼ばれる
- フユサンゴと同じく有毒
- フユサンゴとタマサンゴの2つと比べると、実の形が特にユニーク
どちらも共通して有毒植物であるため、犬や猫が居る環境下で飾る事や栽培することは控えた方がいいでしょう。
まとめ
フユサンゴは彩が寂しくなる冬に赤くかわいらしい実をつける植物で、鉢植えやガーデニングで楽しまれる人気の観賞用植物です。
赤く実る実が美味しそうに見えますが、実や葉、茎には中毒症状を引き起こすことで知られるソラニンなどが含まれる有毒植物なので、犬や猫、また人間であっても誤食がないように注意が必要です。
予防策としては、犬や猫が居る環境下に配置しない事や、届かない場所に配置するといいでしょう。
また、フユサンゴによく似た植物のタマサンゴやツノナスも同様の毒性成分を含むのでことらも併せて犬猫にとって危険な植物です。誤食がないように配置には十分に注意しましょう。
参考:フユサンゴの基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)
参考:人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑 土橋豊博士(農学)
参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox
参考:ASPCA



