犬猫はにんじんを食べても大丈夫!生で食べれる?皮も食べていい?与え方を解説

愛犬・愛猫に与えるにんじんについて

一年中スーパーなどで手に入るにんじんですが、にんじんにも旬があります。

「春夏人参」と呼ばれるにんじんが4月から7月、「冬人参」と呼ばれるにんじんは10月から12月になります。特に冬人参は甘みが強く、栄養価が高いと言われています。

かつては特有の人参の香りやクセが強く苦手な人も多かったですが今は品種改良が進みクセや香りも少なくなり一年中おいしく食べることが出来ます。

カレーや煮物に使われたり、サラダとしても人気のにんじんですが犬猫は食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫はにんじんを食べても大丈夫!

犬猫はにんじんを食べても大丈夫です。にんじんには犬猫に有害な成分は含まれていません。

しかしどんな食べ物でも食べすぎはよくありません。与え方の注意点を紹介します。

生で食べても大丈夫?

基本的には加熱推奨

犬猫は生のにんじんを食べても大丈夫です。しかし基本的には加熱したものを与えることをおすすめします

食物繊維が原因で消化不良を起こす可能性があります。

生で与える場合は

犬猫に生のにんじんを与える場合はすりおろしたものを少量だけ与えるようにしましょう。

すりおろすことによって食物繊維の消化が苦手な犬猫にとって少しでも負担を軽減することができます。

草食動物との違い

「にんじん」と聞いて思い浮かべる動物といえばやっぱり馬やうさぎではないでしょうか。

馬やうさぎは犬猫と違いにんじんをスティックやそのままで食べても問題ありません。肉食動物の猫や雑食動物の犬と違い、馬やうさぎは草食動物であるためです。

草食動物は食べ物をほぼ丸飲みしてしまう肉食動物と違い、食べ物を歯でよくすりつぶしてから飲み込むという習性があります。

中には一度飲み込んだ植物を口の中に戻しもう一度咀嚼する「反芻(はんすう)」という行動をする動物もいます。そのためにんじんを塊で食べてものどを詰まらせる心配がありません。

また、草食動物は肉食動物よりも腸が長い・食物繊維を分解する酵素を持っているなど植物を食べて生きていくために適した体のつくりになっています。

それほど植物は消化しずらいものということですね。

皮は食べても大丈夫?

にんじんには皮がない?

スーパーなどでよく見かけるきれいなオレンジ色のにんじんにはじつは皮は無んです。知っていましたか?

にんじんの皮は実は薄い膜のようなもので、市場に並んでいるものにはついていません。

にんじんは収穫されてから市場に並ぶまでの間に専用の機械で表面についた泥などの洗浄を行います。そのときに皮もとれるんです。

普段にんじんの皮だと思われている部分はじつは乾燥した外側の実なんです。

身だから食べて大丈夫!

にんじんの皮と言われている部分は身なので適切に処理すれば犬猫が食べても大丈夫です。

農薬がついている可能性があるのできれいに洗ってから与えましょう。

にんじんに含まれる代表的な栄養素

根 皮つき 生 可食部100g当たり

栄養素含有量
カロリー35kcal
たんぱく質0.5g
脂質0.1g
炭水化物6.8g
食物繊維総量2.8g
カリウム300mg
β-カロテン当量8600μg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

カリウム

カリウムはミネラルの一種で細胞機能・神経伝達・エネルギー代謝などに関わるとても重要な栄養素です。

過剰も欠乏も病気の原因になるのでバランス良く摂取することが大切です。

高カリウム血症

体に不必要なカリウムは尿と一緒に体外に排出されるため基本的にカリウム過剰の心配はありませんが、尿閉塞などでおしっこが出せなくなってしまった犬猫は「高カリウム血症」という病気の恐れがあります。

高カリウム血症とは尿とともにカリウムの排出がうまくできず血液中のカリウムの濃度が上がってしまった状態のことです。

症状としては嘔吐などの消化器症状・神経症状・不整脈などがあり、最悪の場合死に至るとても恐ろしい病気です。

低カリウム血症

通常、カリウムが不足することはあまりありませんが偏った食事や下痢・嘔吐・食欲不振の常習などにより体内のカリウムが著しく欠乏すると低カリウム血症の恐れがあります。

症状は高カリウムに似たものや筋力低下や歩行不全などがあります。

愛犬・愛猫はよく見てあげて

高カリウム血症・低カリウム血症ともに無症状に見え、気づきにくい病気なので注意しましょう。

愛犬・愛猫にトイレの回数が増えた・トイレに行ってもおしっこが出ていない・ご飯を食べないなどの症状が見られる場合は早めに獣医に相談しましょう。

食物繊維

にんじんには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は便秘予防に効果的ですが犬猫は食物繊維の消化が苦手なので与える量には注意しましょう。

β-カロテン

にんじんなどの緑黄色野菜にはβ-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンAの働き

ビタミンAは主に正常な視覚を維持するために役立っています。ビタミンAが不足すると光を取り込むことが出来なくなるので暗闇での視覚や活動に支障が出ます。

また、ビタミンAには健康な粘膜の維持や骨の代謝を助ける働きもあります。

猫には意味がない?

実は猫は犬や人間が体内に持っているβ-カロテンをビタミンAに変換する酵素を持っていません

なのでβ-カロテンの状態で摂取しても猫にはあまり意味がないのです。猫はビタミンAを直接摂取する必要があります。

総合栄養食のペットフードを与えている場合はビタミンAが欠乏する心配はないので安心してください。

犬や猫ににんじんをあげる際の注意点

にんじんは犬や猫が食べても大丈夫な食材ですが、にんじんを与える際にはいくつかの注意点があります。

基本的には加熱調理で

にんじんは生で食べても大丈夫な食材ですが基本的には加熱調理をしてあげましょう。加熱して柔らかくすることによって犬猫がにんじんを消化しやすくなります。

加熱の仕方ですが、茹でるのが一番柔らかくするのに手っ取り早いですが茹でるとにんじんの栄養が流れ出てしまうためおすすめは十分柔らかくなるまで蒸してあげることです。

また、柔らかくなるとはいえ加熱する際も細かくしてあげましょう。細かく切ってから加熱する、もしくは茹でたり蒸したものを潰してから与えるといいでしょう。

無理に食べさせる必要はない

にんじんは植物ということもあり、特に猫の場合は好んで食べないかもしれません。もし愛犬や愛猫がにんじんを食べなくても強要するのはやめましょう

総合栄養食のペットフードを与えていればにんじんから無理に栄養を取る必要はありません。

アレルギーは大丈夫?

どんな食べ物でもアレルギーの可能性は少なからずあるので注意しましょう。

犬猫のアレルギー反応は人間のアナフィラキシーショックのような大きな反応は滅多になく、皮膚の赤みやかゆみなどの場合が多いです。

症状に気づかず与え続けるのは大変危険なので初めて与える場合は少量に抑えて食べた後の様子をよく観察してあげましょう。

皮膚や口周りの赤み・腫れなどが見られた場合はそれ以上与えるのをやめ、症状が悪化する場合は獣医に相談しましょう。

犬や猫にあげるにんじんのレシピ

キャベツと人参の巣ごもり卵

鰹節の香りと旨味で興味をそそります。プラス一品におすすめです。

人参とおからの蒸しパン

卵を半分使うことで全体的に栄養バランスのいいおやつに仕上がっています。

【まとめ】犬猫はにんじんを食べても大丈夫

犬猫はにんじんを食べても大丈夫ですが以下の点には注意しましょう。

・生で与えても大丈夫ですがすりおろして少量に抑える
・与えすぎはよくない。目安は猫で一日10~30g程度
・犬猫が食べなかったらあきらめる

今回はにんじんについて紹介しました。にんじんは注意点を守れば犬猫が食べても大丈夫な食材です。
手作りフードににんじんを使うと彩りが出るのでうまく利用しましょう。

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鈴木 利奈

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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