犬猫の手作りごはん(ペットフード)とは
犬猫の手作りごはんとは当然ですが、手作りで作るペットフードのことです。
家庭で作ってもお店で作っても手作り。材料を買ってきて、調理を行い、愛犬、愛猫のための調理を行い、できあがった料理が犬猫の手作りごはんです。
ペットフードのため、味付けは行いません。
犬猫に安全な食材を使用し、犬猫の体に合わせた食材を選び、素材の味を生かして調理していきます。
ペットフードの目的としてペットフード公正取引協議会のペットフードの表示に関する公正規約で定められた規約では、総合栄養食、間食、療法食、その他の目的食の4種類があります。
総合栄養食
総合栄養食とは水とそれだけを定められた量を食べていれば栄養が満たされ、健康が維持できるというもの。子犬用、成犬用、子猫用、成猫用、シニア、個体別、年齢別など種類も分けられており、ほとんどのドライペットフードはこの総合栄養食に分類されます。
手作りで総合栄養食のペットフードを目指すことは非常に難しいことです。特にこうしたレシピサイトの場合は購入する材料も違えば、調理場所も作る人も違います。
使用する食材の容量は記していますが、厳密にその通りに作ることもなかなかないと思います。
もちろんしっかりと栄養素を計算して総合栄養食を作ることも可能ですが、現実的には総合栄養食は管理された場所でのみ作ることができるものと考え、手作りはあくまでトッピングや間食と考えておくとよいと思います。
間食
間食はおやつ、スナックのことです。手作りごはんは基本的にこのおやつ、スナックに該当します。
愛犬・愛猫のための手作りごはんは総合栄養食のドライフードなどと併用して利用することで効果をより発揮します。
その他の目的食
もしくは愛犬・愛猫の手作りごはんは「その他の目的食」にも該当するかと思います。
その他の目的食とは特定の栄養素やエネルギー補給のためのペットフードが該当します。
ふりかけやサプリメントなどが主なものとなりますが、その他の目的食とするためには利用目的を併記する必要があり、以下のような目的となっています。
- 一般食(おかずタイプ)
- 一般食(総合栄養食と一緒に与えてください)
- 栄養保管食
- カロリー補給食
- 副食
- サプリメント
療法食
療法食は病状に合わせたペットフードで、各病状に合わせて獣医師の判断を仰いで指示を受けた場合に使用します。
療法食は特定の病気に合わせて成分を調整しているため、AAFCOが定める総合栄養食の最低数値よりも特定の栄養素が多い、もしくは少ない場合があります。
このため健康な犬猫が使用すると特定の栄養素に過不足がでる恐れがあります。
手作りごはん(ペットフード)で注意すること
上記の通り、手作りで作られた犬猫のごはんは基本的に総合栄養食ではありません。
このためそれだけを食べて栄養が全て満たされるというわけにはいきませんので、必ずドライフードなどを併用するようにしてください。
毎日楽しく手作りごはんを作って与えることで愛犬・愛猫も様々なものを口にすることができ、食生活の質が上がるということも言えますが、栄養素の点は特に注意すべき点です。
また毎日違うものを食べたくない犬猫もいます。特に猫の場合は特定のものを食べ続けることで安心できる子も多いですので、愛犬・愛猫の性格をよく見て、ストレスを与えないようにしましょう。
必ずしも手作りが最良であるということは思わないように注意してください。