ケイトウは炎のような色鮮やかな花色で、秋を彩る古くから馴染みのある植物です。
公園の花壇などでも多く見かけるこのケイトウは、ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」の名がついたといわれています。
その鮮やかな花姿は花壇の彩だけではなく、鉢植えで楽しまれることも多くあります。
ケイトウの基本情報
学名:Celosia argentea , Celosia argentea var.cristata , Celosia cristata
和名:ケイトウ(鶏頭)
科名 / 属名:ヒユ科 / ケイトウ属(セロシア属)
花言葉:「風変わり」「おしゃれ」「気取り屋」「個性」「色あせぬ恋」
ケイトウは犬猫にとって比較的安全な植物
ケイトウはその鮮やかな色が特徴ともいえる植物で、その色から毒をもってそうだと思われる方もいるかもしれませんが、毒性成分は含まれていないので犬猫にとって安全な植物と考えられています。
一口にケイトウといっても、様々な品種があります。
品種によって花の形も色も好みで選べるのがケイトウの魅力であり、人気があり愛好家も多いことが窺えます。
アオゲイトウ(アオビユ)は有毒
ケイトウと名の付く植物の中に『アオゲイトウ(アオビユ)』と呼ばれるヒユ科ヒユ属の植物があります。
一般的な園芸種のケイトウと同じ科でも属性が違うこともありますが、アオゲイトウは雑草として扱われ、一度生えると種があちこちにばら撒かれてどんどんと増えてしまい根絶が難しいとされる存在です。
アオゲイトウはその繁殖力の強さから在来植物、農作物への影響が懸念され、さらには有毒であるために家畜への影響も問題視されています。
アオゲイトウは新芽や若芽は食べられるとされていますが、成長した葉や茎には硝酸塩が含まれ、腎毒性があることで知られています。
実際にアオゲイトウが混入した飼料を与えられた乳牛が死亡した例もあり、貧血や流涎、歩行困難、体温の下降などの症状が報告されています。
散歩コースなどで見かけた場合には犬や猫が口にしないように注意してあげましょう。
まとめ
色鮮やかな花が特徴のケイトウは、毒性成分が含まれていないので比較的安全な植物といえるでしょう。
しかし、植物性の消化が苦手な猫や、摂取量や個体差によっては犬であっても下痢や嘔吐の症状が現れる事があるので、基本的には誤食が無いように犬や猫の手や口が届かない場所へ配置するといいでしょう。
一般的な園芸種のケイトウとは異なりますが、同じケイトウの名の付く『アオゲイトウ(アオビユ)』は毒性成分を含み、動物にとって危険な植物なので、散歩コースなどで見かける事があれば近づけないように気をつけましょう。