デルフィニウムとは
デルフィニウムは青や紫の花が特徴的で、長い花穂が華やかなものや、きゃしゃな草姿のもの、さらに両者の中間的なタイプなど様々な品種があり、切り花や花壇に利用される植物です。
野生種は寒冷地や標高の高い地域に生息しており、耐寒性が強いのが特徴です。
本来は宿根草であるものの、日本では高温多湿の夏を乗り切ることができずに枯れてしまうことが多いので園芸的には一年草として扱われることがほとんどです。
切り花としても、ガーデニングの苗としても利用されるデルフィニウムには強い毒性が含まれるので犬や猫にとっては危険な植物です。
デルフィニウムの基本情報
学名:Delphinium
和名:オオヒエンソウ(大飛燕草)
その他の名前:デルフィニューム
科名 / 属名:キンポウゲ科 / ヒエンソウ属(デルフィニウム属)
花言葉:「清明」「寛大」「あなたは幸福を振りまく」
デルフィニウムはラークスパーと同じ植物?
デルフィニウムを調べると、ラークスパーという名前の植物が多く確認されます。
デルフィニウムとラークスパーは外見が非常に似ていますが異なる植物です。
ただし、どちらもキンポウゲ科に属しており、花の形や色も似ているため混同されることがよくあります。
デルフィニウムは一般的に多年草の品種を指し、ラークスパーはコンソリダ属に属する一年草の種を指すことが多いです。
外見が非常によく似ており、栽培方法も似ているため、園芸的には混同されて流通することが多いので簡単に見分けることは難しいかもしれません。
また、どちらも同じキンポウゲ科の植物として非常に強い毒性があるため、注意が必要という意味では同じように扱うといいでしょう。
デルフィニウムの主な毒性成分
デルフィニウム属植物には多数のノルジテルペノイドアルカロイドが含まれており、代表的なものは「デルフィニン」「アジャシン」といわれています。
有毒部位は全草であるため、どの部分でも誤食がないように注意しなければなりません。
デルフィニウムによる中毒症状例
- 口の中の灼熱感
- 激しい嘔吐
- 下痢
- けいれん
- 脈拍低下
- 呼吸器系の麻痺
- 心不全
デルフィニウム、そして類似したラークスパーにも強い毒性のアルカロイドが含まれており、誤って口にしてしまうと上記のような中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至るケースもあります。
牛や羊などの動物がデルフィニウムやラークスパーによって中毒症状を引き起こした例や死亡事例は複数あることから、犬や猫にとっても大変危険な植物であることがわかります。
少量の誤食であっても深刻な症状を示す可能性が非常に高いので取り扱いには十分に注意しましょう。
誤食が分かったらすぐに動物病院へ!
上記でも解説しましたが、デルフィニウム及びラークスパーには命の危険も考えられる強い毒性があります。
犬や猫が誤食したことが分かった場合には、症状の有無に関わらず速やかに動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従いましょう。
誤食したことが分かったが、今のところ症状がないから大丈夫かな?と自己判断で様子見をした先で、気づいたころには手遅れになってしまったという状況になる可能性は少なからずあります。
デルフィニウムだけではなく、犬や猫に対して危険と考えられる強い毒性を持つ植物や食べ物の誤食が合った場合には、万が一を考えて速やかに動物病院に相談するといいでしょう。
まとめ
デルフィニウムは青や紫の美しい花姿で切り花や花壇に利用される植物ですが、非常に強い毒性成分を含むため、犬や猫にとって危険な植物です。
人体への影響も注意喚起されていますが、人よりもペットの事故例が多いといわれています。
そのため、犬や猫が居る環境下ではデルフィニウム及びラークスパーは飾らない、栽培しないようにすることが一番の予防策になります。
参考:デルフィニウム
参考:デルフィニウムの基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)
参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox
参考:ASPCA



