カスミソウとは
小さく可憐な花が愛され、ガーデニングでも花材としても人気の植物です。
感謝や幸福といった花言葉から花束に使用される事が多く、プレゼントで頂くケースも多いのではないでしょうか。
親しみ深いカスミソウではありますが、犬や猫が誤食してしまうと健康被害を起こす可能性があるため注意が必要です。
カスミソウの基本情報
学名：Gypsophila
和名：カスミソウ（G. elegans)、宿根カスミソウ(G. paniculata)
科名 / 属名：ナデシコ科 / カスミソウ属（ギプソフィラ属）
花言葉：「感謝」「幸福」「無邪気」「親切」
カスミソウに含まれる主な毒性成分
カスミソウには全草に「サポニン」が含まれています。
このサポニンは軽度の経口毒性があり、また接触性皮膚炎を起こすことでも知られています。
カスミソウの誤食による主な中毒症状
- 過剰なよだれ
- 嘔吐
- 下痢
- 皮膚炎
犬や猫がサポニンを経口摂取すると、口腔内に痛みや炎症、よだれを大量に垂らすなどの症状を示し、消化器系にも影響を及ぼすことがわかっています。
接触性皮膚炎を起こすことでも知られ、茎などを切って傷ついた場所から出る汁に触れた個所に炎症や発疹などが現れる事があります。
ただし、その症状は軽度なことが多く重症化することはあまりないようなので、ごく少量かじってしまった、触れてしまった程度で慌てる必要はないでしょう。飼い主は冷静に状況を把握し、下痢や嘔吐が続く、皮膚炎が酷いなどがあれば動物病院で相談しましょう。
猫はカスミソウが好き？積極的に食べたがる場合がある
明確な理由はわかっていませんが、猫はなぜかカスミソウを食べたがるケースが多いようです。
茎が細く花も小さいので、猫の口でも安易に食べられてしまうので、頂いたブーケなどを猫が触れられる場所に飾ってしまうとムシャムシャと食べてしまう可能性があります。
誤食を防ぐために、飾る場所や育てる場所には十分に配慮しましょう。
まとめ
花束などによく使われるカスミソウですが、犬や猫のとっては危険な植物です。
一般的には命にかかわるものではありませんが、嘔吐や下痢などの消化器系のトラブルや、接触性皮膚炎を起こすことが分かっていますので犬や猫の行動範囲内に飾る事や育てる事は控えましょう。
お祝いなどで花束や鉢植えを頂いた場合には、その中に犬や猫にとって危険な植物が含まれていないか調べてから飾るようにすることで、愛犬愛猫の健康被害を回避できます。
参考:カスミソウの基本情報（みんなの趣味の園芸 NHK出版）
参考:ASPCA
