ルリマツリは犬猫にとって危険な植物?誤食や接触した際のリスクを解説

ルリマツリとは

ルリマツリは、南アフリカ原産の常緑低木で、美しい青や白の花を咲かせる人気の観賞用植物です。

暖かい地域では庭植えに適し、寒冷地では鉢植えとして育てることができます。

日当たりのよい場所を好み、比較的乾燥に強い性質を持っていますが、寒さには弱いため冬場の管理には注意が必要です。

このルリマツリには毒性成分が含まれるので、人だけではなく、犬や猫も注意が必要な植物です。

ルリマツリ(プルンバゴ)の基本情報

学名:Plumbago auriculata
和名:ルリマツリ
科名 / 属名:イソマツ科 / ルリマツリ属(プルンバゴ属)
花言葉:「いつも明るい」「同情」「ひそかな情熱」

ルリマツリの主な毒性成分

ルリマツリに含まれる主な毒性は「プルンバギン」であると考えられています。

このプルンバギンには抗菌、抗真菌作用、抗炎症作用、抗ガン作用など様々な作用と効果が期待される反面、皮膚刺激があることがあります。

さらに、過剰摂取は細胞に対して強いダメージを与える可能性があるとも考えられています。

ルリマツリによる中毒症状例

  • 炎症
  • 発赤
  • 水疱
  • 消化器症状

ルリマツリの汁液にこのプルンバギンは含まれているので、葉、茎、根などの傷口から出た汁液に触れる事によって、皮膚炎を起こす可能性があります。

また、誤食があれば下痢や嘔吐といった消化器系の症状を現す可能性もあるので、接触と共に誤食もないように注意しましょう。

ルリマツリは薬用植物として扱われる事もある

ルリマツリは古くからアフリカやアジアの国々で民間療法に利用された歴史があり、様々な薬効が期待されています。

その内容は、傷やイボなどの皮膚症状から抗菌、抗ウイルス、抗糖尿病、抗ガン、抗酸化、抗炎症、抗潰瘍、幼虫駆除など多岐に渡ります。しかし、これらは人間に対する薬効の期待です。

上記でもお伝えしたように接触性皮膚炎や消化器障害といった健康被害の面もあることから、現在の西洋学では正式な医薬品としての使用は限られています。

また、犬や猫にとってルリマツリの薬効が有効なのかは明確ではなく、優先すべきは犬猫に対する健康被害の可能性であるため、当サイトとしては、薬用植物として犬猫に利用することはおすすめできません。

まとめ

ルリマツリは公園や庭、鉢植えなどでも楽しまれる観賞用植物ですが、刺激を伴う接触性皮膚炎を引き起こす可能性があるため、犬や猫が触れないように注意が必要です。

ルリマツリのように致命的な毒素を含んでいない植物でも、犬や猫が食べたり触れたりすると健康被害を起こす植物は他にもたくさんあります。

ご自宅で栽培されたり観賞用に飾る時には、その植物が犬や猫にとって安全か危険か調べてから配置するようにし、少しでも体調に異変があるようであれば動物病院で相談するようにしましょう。

参考:ルリマツリ(プルンバゴ)の基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)

参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox

参考:Plumbago (Leadwort)

参考:Poisonous & Toxic Plants to Dogs & Cats

参考:薬用植物プルンバゴ

スギさん

スギさんマッサンのペットフードの学校

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株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。8年間の学びを生かしてペットレシピにも執筆しています。

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