ソウカクデン(ボウィエア・ボルビリス)とは
ソウカクデンとはアフリカ大陸から東アフリカ一帯が原産の球根多肉植物です。
学名ではボウィエア・ボルビリスと呼ばれ、日本では蒼角殿(ソウカクデン)という凛々しい名前で古くから流通している植物です。
少し珍しい植物ではありますが、昨今の多肉植物ブームで注目されています。
土から露出したタマネギのような球根の頂点から細いツルが伸び、そのツルが分岐しながら伸びていくさまが面白く、栽培を楽しまれる方が多くいます。
室内で観賞用に楽しまれるソウカクデンですが、この植物には毒性成分が含まれているため犬や猫にとって危険な植物なので注意が必要です。
ソウカクデンの基本情報
英名:Bowiea volubilis
和名:蒼角殿
科名 / 属名:キジカクシ科 / ボウイア属
ソウカクデン(ボウィエア・ボルビリス)は、現在キジカクシ科に分類されています。
かつてはユリ科に分類されていた時期もありましたが、植物の分類が見直され、遺伝子研究などの進歩に伴って現在ではキジカクシ科に含まれています。
ソウカクデン(ボウィエア・ボルビリス)の主な毒性成分
ソウカクデンには、強心配糖体のブファジエノライドが含まれている可能性が指摘されています。
この強心配糖体のブファジエノライドは化合物軍の一種で、特にヘビやカエルの毒に含まれることが知られていますが、一部の植物にも存在することが分かっています。
また、ブファジエノライドの他にもシュウ酸カルシウムが多く含まれているので、その影響による健康被害も起きることが考えられます。
ソウカクデンによる中毒症状例
- 下痢
- 嘔吐
- 過剰なよだれ
- 脈の乱れ
- 心不全
ソウカクデンを誤食してしまった場合、シュウ酸カルシウムの針状結晶による消化器系に対する強い刺激や、また強心配糖体のブファジエノライドの影響で心拍の異常を引き起こす可能性があります。
摂取量や個体差、持病がある場合などでは重篤な症状を示す可能性が示唆されています。
最悪の場合では心不全を起こし命に係わる危険もあるため、誤食がないように十分に注意が必要な植物です。
そのため、少量でも誤食があれば速やかに動物病院に相談することをおすすめします。
植物の管理は十分に注意しましょう
多肉植物はユニークで個性的なものが多く、様々な種類を育てている方も多くいます。
中にはトゲがあるもの、この記事で紹介したソウカクデンのように有毒なものもあるため、犬や猫を飼っている方はその管理には十分に注意しなければいけません。
観賞用植物なので、鉢植えを室内で楽しまれている方も多く、またソウカクデンは寒さに弱いため、普段は外に配置していても冬には室内に取りこむ必要があります。
ソウカクデンの分岐したツルや、土から露出した球根は好奇心旺盛な犬や猫にとっては魅力的なおもちゃとなってしまうかもしれません。
今回解説したソウカクデンは、少量の誤食でも命取りとなってしまう可能性が示唆されているため、犬や猫が触れられる場所に配置しないように、置く場所は十分に考慮しましょう。
まとめ
ソウカクデンはユニークな見た目で注目を集める観賞用の球根多肉植物です。
鉢植えなどで楽しまれる事が多いのですが、このソウカクデンには強い毒性のブファジエノライドやシュウ酸カルシウムを含むため、犬や猫には危険な植物であると考えられています。
万が一誤食があった場合には、症状の有無に関わりなくできるだけ早く動物病院へ相談し、獣医師の指示に従うようにしましょう。
ソウカクデンの毒性はペットだけではなく人間に対しても有毒であるといわれているので、小さいお子様が誤食してしまわないようにも注意が必要です。
一番の予防策は犬や猫、小さなお子様の手が届く場所には配置しない事、また観賞用の植物を飾る際には、安全性を調べてから配置することで健康被害から愛犬愛猫を守る事ができます。
参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox



