犬猫はドライフルーツを食べないほうがいい!NGの理由や注意点を解説

ドライフルーツについて

ヨーグルトに混ぜて食べたり朝食の定番シリアルなどに入って販売されていることでも知られるドライフルーツ。

ドライフルーツの歴史はとても古く、紀元前から作られ食べられていたそうです。

当時は冷蔵庫などもありませんから果物を日持ちさせるための先人の知恵といったところですね。

元々は果物を天日干ししていただけのものでしたが現在では製法が進化し熱風乾燥・フリーズドライ・減圧フライ製法・糖置換など様々な製法があります

そんな世界中で人気のドライフルーツですが犬猫は食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫にドライフルーツは食べさせない方がいい

犬猫にドライフルーツは与えない方がいいです。フルーツの中でも犬猫が食べても大丈夫なものとそうでないものに分けられますが

ドライフルーツは基本的に与えない方がいいです。理由を解説していきたいと思います。

糖分が濃縮されている

ドライフルーツはフルーツから水分を抜いているので当然生のフルーツに比べると同じ重量あたりの糖分(果糖)が多いです。

少ししか与えていないつもりでも犬猫にとって糖分過多となっている場合もありますので注意しましょう。

糖分過多は肥満や糖尿病の原因となります。

そもそも与えてはいけないフルーツ

まず、生・ドライ関わらず犬猫に与えてはいけないフルーツがあるので紹介します。

ぶどう・レーズン

ぶどうやレーズンなどを犬猫に与えると「ぶどう中毒」という中毒症状を引き起こします。

嘔吐や下痢などの症状をはじめ、悪化すると急性腎不全を引き起こし高カリウム血症や尿毒症などの命に関わる病気につながります。

実は犬猫がぶどう類を食べるとなぜぶどう中毒を引き起こすのか、どんな成分が原因なのかというのはまだわかっておらず研究が進められている段階です。

イチジク

イチジクには「フィシン」というたんぱく質分解酵素が含まれています。犬猫がフィシンを摂取してしまうと下痢や嘔吐を起こすほか、

口の中の粘膜が荒れ、口内炎を発症したりよだれが止まらなくなることもあります。

製法に注目

冒頭でお話ししたとおりドライフルーツには様々な製法があります。中には犬猫にとってはあまり良くない製法があるので紹介します。

糖置換

ドライフルーツの中には表面に砂糖がまぶされていたり、砂糖が添加されているものもあります。そういったものは当然犬猫に与えてはいけません。

また、輸入品のドライマンゴーなどを作る際によく使われているのが「糖置換法」です。

糖置換法とは、フルーツを糖液に漬けてから乾燥させる方法で乾燥させた後も色や柔らかい食感が残りやすいという特徴があります。

仕上がりもきれいでとても美味しいドライフルーツが出来ますが、糖液に漬けておく必要があるので当然糖分が多くなってしまいます。

減圧フライ製法

バナナチップなどによく使われるのが「減圧フライ製法」です。

減圧フライ製法は特殊な機械の中の減圧された空間で80~100度の低温の油でフルーツなどを揚げる製法です。

水分が抜けやすく、パリッとしたしあがりになるのが特徴です。

この製法はフルーツだけでなくカボチャチップスやさつまいもチップスを作るのにも用いられている製法です。

油を使用しているので犬猫に与えるにはカロリーオーバーになりやすいという特徴があります。

犬や猫がドライフルーツを食べてしまったら?

目を離している隙に犬猫がドライフルーツを食べてしまうこともないと言い切れません。

愛犬・愛猫がドライフルーツを食べてしまった場合の対処法を紹介します。

のどに詰まらせていないか?

まず確認したいのはのどに詰まらせていないかです。

特に犬がドライマンゴーなどを大きいまま食べてしまった場合などは注意が必要です。

苦しそうにしていないか?呼吸は出来ているか?など確認してあげましょう。

なんのフルーツを食べたか確認

次にドライフルーツの中でもなんのフルーツを食べたのか確認しましょう。

ぶどう・レーズン・イチジク等を食べてしまっていた場合には可能であればすぐ動物病院へいくか電話で獣医に相談しましょう。

もしそれが難しいようであれば食べた後の様子をよく観察してあげてください。食べた直後はケロッとしていても数時間後に症状を発症する場合もあります

異常が見られたら可能な限り早く獣医に相談しましょう。

その他のフルーツを食べた場合

犬猫が食べてはいけないフルーツ以外のドライフルーツ(ドライマンゴー、ドライイチゴなど)を食べた場合は大事になる心配はあまりありません。

ぶどう・レーズン・イチジクなどのように犬猫が食べてはいけない成分は入っていませんし、糖分も継続して与えない限りは大事には至らないことが多いです。

心配な場合は経過観察をし、異常が見られたら獣医へ相談しましょう。

また、犬用のドライフルーツなども販売されているのでそちらを有効活用するのも良いかもしれません。

【まとめ】犬猫はドライフルーツを食べない方がいい

犬猫はドライフルーツを食べても大丈夫なものもありますが食べさせない方がいいです。
要点をおさらいしましょう。

  • ぶどう・レーズン・イチジクは生、ドライに関わらず与えてはいけない
  • 水分を抜いているので糖分が濃縮されている
  • ただ乾燥させるだけでなく砂糖や油を使った製法に注意

今回はドライフルーツについて紹介しました。
フルーツにはビタミンなどの栄養もたっぷり含まれていますがドライフルーツの濃縮された糖分には注意が必要です。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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