カニカマについて
カニカマはスケソウダラのすり身を加工してカニのような見た目にした食材です。
安価でスーパーやコンビニで手軽に入手可能。低脂肪で低カロリー、卵と同程度にタンパク質も摂取でき、筋トレやダイエットを助ける目的でも注目されています。
和洋中の様々な料理にもアレンジして組み合わせることができ、いろいろな可能性に満ちた食材でもあります。
日本発祥の食材ですが、意外なことに消費1位はフランスで2位はスペイン。生産量世界一はリトアニア!
フランスでは「surimi」と呼ばれ、お店によっては日本より種類豊富なほど人気を博しているそうです。
犬や猫はカニカマを食べても大丈夫
身近で手頃で美味しいカニカマ。飼い主が食べていると犬猫が興味を示すこともあるので、与えてもよいのか気になりますよね
カニカマの原材料は魚ですし、中毒症状を起こすようなものも含まれておりませんので誤って食べてしまっても特に問題なく、死の危険なども考えづらいです。
しかし、カニカマには塩分・食品添加物・糖分が含まれており犬猫にはあまり与えるべきではありません。
愛犬愛猫がカニカマを欲しがっているとつい与えたくなる、既に与えているという方はこの機会にぜひ考えてみてください。
犬猫にカニカマを与えるべきではない理由の詳細、注意点を解説していきます。
犬猫がビニールごとカニカマを食べてしまった…!
カニカマが包まれているビニールごと、場合によっては食べ終わったあとについているニオイに誘われてビニールを食べてしまうという状況はありえる話です。
当然犬猫にとってよくないことです!できるだけ早く病院へ連絡しましょう。
口に入れても平気な様子をしているケースもありますが、時間が経ってから腹膜炎や体内でのつまりを起こしてしまう可能性があります。
どういったケースでも早めに病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。
おやつにちょっとあげるのはどう?
月に1~2程度、1本の半分程度のごく少量であればおやつやごほうびとして与えても大丈夫です。毎日与えるのはやめましょう。
特になんらかの病気や身体の不調、消化器官の問題がある犬猫に与えるべきではありません。
犬猫用カニカマ
もう少し高頻度であげたいということであれば、犬猫用のカニカマが市販されておりますのでこちらを与えるようにしましょう!
塩分量などが抑えられ、犬猫に安心しておやつにすることができます。
ただどんなおやつにも言えることですが、あげすぎは肥満や栄養の偏りに繋がります!
犬猫の1日の食事の20%程度に抑えるようにしましょう。
ところでカニは与えてもいいの?
加熱調理したカニであれば与えても大丈夫です!生で与えるのは絶対にやめましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
犬猫がカニカマを食べるリスクとは?
塩分過多
カニカマには100gあたり850mgのナトリウム、塩に換算すると2.2gが含まれています。
カニカマ1本(約15g)あたりで考えると0.3gが塩になります。
塩を構成する栄養素「ナトリウム」は血液量の調整・細胞の浸透圧の調整・神経伝達など様々な働きがあり、
もちろん犬猫にとっても欠かせない大切な栄養素ですが必要な量が人間よりもかなり少ないです。
カニカマ1本の塩分含有量は人間で考えると少なめですが、犬猫の身体にとってはそうではありません。
塩分自体は普段与えているフードから十分に摂取されていますので、そこにさらに塩分を与えるの1日の塩分許容量を超えてしまいます。
塩分過多になると体内の浸透圧を保つために水をたくさん飲みます。そうすると体内の血液量が増えて心臓に負担がかかります。
また、塩分を濾過するのは腎臓の仕事なので腎臓にも負担がかかってしまいます。
食品添加物
カニカマは味付けや色味付けのため、製造過程で様々な食品添加物が使われています。
こういった添加物は人間には大きな悪影響はありませんが、犬猫の場合アレルギー症状や消化不良による下痢や嘔吐を引き起こす可能性が考えられます。
糖分
カニカマには1本あたり1.38gの糖質が含まれています。
含有量としては多く、犬猫も多くの糖質を必要としていません。
糖質を多く摂取させると肥満の原因や腸の負担になってしまいます。
【まとめ】犬猫はカニカマを食べても大丈夫だが与えない方がいい
犬猫はカニカマを食べても大丈夫ですが、基本的には与えないほうがよい食材です。
常食させたり大量に与えると、
- 塩分過多による心臓や腎臓への負担。高血圧。
- 食品添加物によるアレルギー症状やその消化不良での下痢や嘔吐。
- 糖分過多による肥満、腸への負担。
が考えられます。
どうしても与えたいのであれば、
- 月1~2回、1本の半分程度の量に抑える。
- 犬猫用のカニカマを与える。与えすぎに注意。
といったことに気をつけましょう。
身体に不調があったり、消化器官の未発達や衰えのある犬猫には与えない方が良いでしょう。