お祝い事などで飲む甘酒
初詣や3月3日のひな祭りなど、おめでたい場で飲むことのある甘酒。たまに飲むと美味しいですよね。
甘酒は飲む点滴とも呼ばれ、旨味成分だけでなくビタミン・ミネラルなどの栄養素の他、私たちの身体を動かすのにも必要な必須アミノ酸も含まれています。
意外とコンビニやスーパーで容易に購入できるので、美肌効果・美髪効果を狙い美容目的での常飲を注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
米と米麹から作られた甘酒は犬猫に与えても大丈夫!酒粕から作られたものを与えるのはNG!
そんな甘酒を犬猫に与える場合ですが、米と米麹から作られているものは与えても大丈夫で、酒粕から作られるものは与えてはいけません。
甘「酒」とあるのでアルコールが気になるところですが、米と米麹から作られたものにアルコールは含まれていません。
小さなお子さまでも飲めるものはこちらです。甘みも米と米麹由来のものです。
酒粕から作られたものにはアルコールの他に砂糖を加え甘くしていますので、どちらも犬猫にとってよくありません。
酒粕を使った料理を犬猫に与えて大丈夫?
犬猫用に酒粕を使ったクッキーなどのレシピを見かけることがありますが、犬猫に与えてもいいかは微妙なところです。
確かに加熱することによりアルコール分は減少しますが、完全になくなるわけではありませんので与えない方が無難でしょう。
人間用のものをそのままあげて大丈夫?
米と米麹のみで作られている甘酒でしたら与えても大丈夫です。
ただし他によくない成分が入っていることもありますので、与える際には「なんの成分が入っているのか」「犬猫に与えても問題ないものなのか」など、原材料をしっかり調べてからにしましょう。
犬猫に甘酒を与えるメリット
高い栄養素
甘酒には
- ぶどう糖
- 食物繊維
- オリゴ糖
- ビタミンB群
- アミノ酸
- 麹酸
- 酵素
といった栄養素が含まれています。
これらにより以下のような健康効果が期待できます。
疲労回復
甘酒に含まれるぶどう糖は脳や神経、赤血球のエネルギー源となり疲労回復効果があります。
腸内環境の改善
麹酸・食物繊維・オリゴ糖にが腸内環境を整え、便秘改善・下痢の解消・腸内の健康維持を助けます。
栄養補給
代謝を円滑にするビタミンB群、筋肉や血管、脳などの細胞作りを行う必須アミノ酸、また皮膚や毛艶の健康をサポートする100種類以上の酵素も含まれています。
犬猫に甘酒を与える際の注意点
与える前に与えても良い甘酒なのかチェックを
最初にお伝えしたとおり、甘酒には与えても大丈夫なものと与えてはいけないものがあります。
米と米麹から作られたものが大丈夫で、酒粕から作られているものはNGです。
また、米と米麹から作られたものでも味の調整に塩が使われていたり、風味付けで抹茶などの犬猫に与えてはいけないものを使っている製品もあるのでよく確認しましょう。
不安であれば、犬猫用に作られた製品か、手作りした甘酒を与えるように。
悪性腫瘍(ガン)のある犬猫と肥満の犬猫には与えない方が良い
甘酒に含まれるぶどう糖は身体にとって良い栄養素ではありますが、悪性腫瘍の細胞にも利用されてしまいます。
また、甘酒に砂糖は含まれていませんが糖分が多いので与えすぎると肥満の原因となってしまいます。
既に悪性腫瘍(ガン)のある犬猫と肥満の犬猫にはもちろん与えるべきではありません。
甘酒を必ず与える必要があるわけではないことを理解する
確かに米と米麹から作られた甘酒は犬猫が飲んでも問題なく、様々な栄養効果の期待できる飲み物です。
ただし、猫の健康のために必須かというとそうではありません。
犬猫の個体差による好みや・体調に合う合わないがありますので、様子を見ながら少量ずつ与える・懸念点があれば与えないという考えを常に持ちましょう。
これは甘酒に限った話ではなく、他の食べ物でも同様に考える癖をつけるといいですね。
与える時の適量について
甘酒は様々な健康効果を期待できますが糖分が高く、毎食与えているとカロリー過多となってしまいます。
あげるとしても1日1回、小さじ1~大さじ1杯程度の少量を与えましょう。
そのまま与えてもいいですし、水に含めて運動後のエネルギー補給として、普段のペットフードにかけることで甘みを加え食いつきをよくするといった与え方もあります。
あくまでおやつ・ごほうび、普段の飲食の補助という認識で、水の代わりに常飲させるようなことがないように。
愛犬・愛猫用の手作り甘酒のレシピ
愛犬愛猫用の米麹甘酒はご家庭でも簡単に作ることができます!
米麹1:ご飯1:水3の割合で用意します。
例えば米麹200gで作る場合分量は
- 米麹:200g
- ご飯:200g
- 水:600g
となります。
作り方は、
- 炊飯器にご飯、水を入れお粥を炊く
- 炊き上がったらよく混ぜて、60℃ほどに冷ましてから米麹を加えさらに混ぜる。
- 60℃に設定し、10時間ほどそのまま保温する
炊飯器に保温の温度設定機能が無い場合、蓋を開けたまま保温にすると50~60℃を保つことができます。
機種などにもよりますので、適宜温度などを確認し作ってみてください。
【まとめ】
犬猫は米と米麹から作られた甘酒なら飲んでも大丈夫です!
酒粕から作られた甘酒は飲ませてはいけません。
甘酒には
- 疲労回復
- 腸内環境の改善
- 栄養素の補給
といった効果が期待できます。
悪性腫瘍(ガン)のある犬猫と肥満の犬猫には与えるべきではありません。
健康な犬猫でもは1日1回、小さじ1~大さじ1の分量で控えめにおやつ・ごほうびとして与えましょう。