健康効果の高い油【オリーブオイル】
オリーブオイルとはオリーブの果実から作られた油。オリーブは果実にオイル分が含まれています。
パスタやサラダ、アヒージョなどの洋食にはもちろん合いますが、卵かけご飯や納豆、味噌汁、豆腐などの日本食なんかにも意外とマッチするようです。
また、油の中でも健康と美容に良い成分が含まれていることが近年の研究で判明してきており、健康や美容意識の高い方からも注目されています。
オリーブオイルは犬猫に食べさせても大丈夫!
オリーブオイルは犬猫に食べさせても大丈夫です!
人間と同様に様々な健康効果が期待できますが、闇雲にたくさん与えればいいのかというと決してそんなことはありませんので注意は必要です。
オリーブの実とオリーブの葉は食べても大丈夫?
オリーブの実とオリーブの葉は食べても問題ないようですが、そのまま食べるとタンニンという渋み成分が多く含まれており、渋くて食べられません。
人間用に塩などで渋抜き(味付け)されているオリーブ漬けのようなものは食べさせてはいけませんので、犬猫に食べさせるのはあまり現実的ではなさそうです。
葉っぱはオリーブ茶にして飲むことも出来るようなので愛犬愛猫が嫌がらないようであれば試してみても良いかもしれません。
オリーブオイルを犬猫に食べさせるメリット
犬猫にオリーブオイルを食べさせるメリットを紹介します。
オリーブオイルは犬猫の便秘に効果あり?
犬猫がオリーブオイルを食べると便通がよくなると考えられます。
便の滑りを良くする、便を軟らかくする、腸を活性化させるといった効果があります。
しかし、便通をよくするが故に与えすぎると下痢となってしまいますので適量を守りましょう。
肝臓・腎臓・心臓病への作用は?
酸化もしにくく、もっとも体にやさしい油と言われるオリーブオイル。
オリーブオイルに含まれるカロテノイドは体内でビタミンAに変換されるほか、強い抗酸化作用をもっています。
様々な健康作用があり、ガン予防や糖尿病対策のほか、肝臓病や腎臓病、心臓病にも効果があると期待できます。
ただし、オリーブオイルを摂取させれば万病が立ち所に治るという訳ではありません。
症状や病気に合わせ適切な食事や治療方法を選択するようにしましょう。
参考文献:講談社 須崎恭彦 著「愛犬のための症状・目的別栄養事典」
涙焼け
犬の目頭から鼻にかけて、いつも湿っていたり、錆びたような赤茶色に変色している状態を涙焼けと言います。
涙焼けをケアする方法は様々なアプローチがありますが、オリーブオイルのオメガ9脂肪酸を摂取させることでこれが改善される可能性があります。
ただ、涙焼け治療は食事療法が有効ではありますが、他の方法と合わせ複合的にあたる方が良いでしょう。
便秘改善
前述の通り、オリーブオイルには便の滑りを良くする・便を軟らかくする・腸を活性化させるといった効果があります。
オリーブオイルの特徴的な栄養素
オレイン酸
一価不飽和脂肪酸に分類されるオレイン酸は、悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを下げないという働きをします。
関節や筋肉を強化するのにも役立ちます。
ポリフェノール
ポリフェノールはほとんどの食物に存在する苦味や色素の元。
強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病の予防や皮膚の老化を防ぐ役割があります。
ビタミンE
強い抗酸化作用があり、「活性酵素・過酸化物」への対抗をしてくれます。
様々な病気予防に効果があります。
オリーブオイルを食べさせる時の注意点
犬猫に食べさせる際の適量
犬猫に食べさせる時の1日あたりの適量は
- 10キロ未満の犬猫であれば小さじの1/2程度
- 10キロ以上の犬ねこであれば小さじ1程度
となります。
ただし、あくまで目安の量であることを留意ください。
犬猫の個体差や状況により、適量であったとしても下痢になってしまうことがありますので、与えた後は便の状態を確認してください。
食べさせすぎた場合の悪影響
高い健康効果を持つオリーブオイルですが、食べさせすぎはよくありません。
与えすぎると以下のような悪影響が考えられます。
- カロリー過多による肥満
- 便通がよくなりすぎることによる下痢
- 過剰摂取による食物アレルギー
これらはオリーブオイルが犬猫の体に問題のある食材だから起きるものではなく、あくまで食べさせ過ぎによるものです。
適量を必ず守り、食べさせ過ぎないように気を付けましょう。
元々オリーブのアレルギーを持っている犬猫には少量でも与えないようにしてください。
オリーブオイルの食べさせ方
大きく分けると以下の3つの方法になります。
- そのまま少量を舐めさせる
- 普段のフードに少しかけてあげたり、混ぜてあげる
- 手作りご飯作る時にオリーブオイルで調理を行う
オリーブオイルを使用した手作りフードレシピ
当サイト掲載の少量のオリーブオイルを使用した愛犬・愛猫用手作りフードのレシピをいくつか紹介させていただきます。
ささみのピカタ
鶏ささみと青のりの香りが食欲を促進します。
真鯛のアクアパッツァ風
真鯛を使ったお祝い事やパーティにピッタリのレシピです。
栄養価が高く、水分補給にもおすすめです。
食べさせる以外のオリーブオイル活用方法
余談ですが、オリーブオイルには食べさせる以外にも犬猫の体に塗ることで様々な効果があります。
食品として売られているものよりも犬猫用のケア商品がおすすめです。
皮膚・毛並み・肉球などの保湿ケア
オリーブオイルには保湿効果があるので、食べさせる他に保湿剤としての使い方もあります。
手のひらに数滴取り、マッサージしながら馴染ませてあげると乾燥ケアに効果的。
愛犬・愛猫とのコミュニケーションの機会にもなります。
肛門付近に塗ることで便秘の改善
猫の場合、オリーブオイルをしみこませた綿棒で肛門周辺を刺激し便秘改善を促すという驚きの方法もあります。
これは、母猫が肛門を舐めて排泄を促していたことに由来するそうです。
【まとめ】
犬猫はオリーブオイルを食べても大丈夫!
- 腎臓病・肝臓病・心臓病など様々な病気の改善補助
- 便秘改善・生活習慣病の予防
などの効果が期待できます。
食べさせ過ぎはカロリー過多や下痢になる可能性がありますので注意。
適量を手作りごはんやおやつに取り入れて犬猫の健康をサポートしましょう。