オオアレチノギクは犬猫に安心の植物!よく見かける雑草の一種!花粉症の場合は注意

夏になると道端・空き地・川沿いなどに生い茂るオオアレチノギク。

一般的に「雑草」と呼ばれる植物の一種です。

そんなオオアレチノギクは犬猫にとって安全な存在なのでしょうか。

オオアレチノギクは犬猫にとって安全な植物!

オオアレチノギクには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため、万が一食べてしまっても比較的安全な植物といえます。

ただし、犬猫がオオアレチノギクに接触する場合は注意すべき点があるのでご紹介します。

オオアレチノギクの基本情報

学名

Conyza sumatrensis

科・属

キク科・イズハハコ属

原産地

南アメリカ

開花時期

8月~10月

別名

特になし

花言葉

真実・長寿・健やか

オオアレチノギクとは?

多くの方は「オオアレチノギク」という名前を聞いただけではどんな植物かわからないと思います。

しかしオオアレチノギクは街中の至る所に生えているため一度は目にしていると思います。

オオアレチノギク

上記の画像を見て「あれのことか」と思った方も多いのではないでしょうか。

オオアレチノギクの生命力

オオアレチノギクの特徴はなんといってもその生命力です。

環境に適応する能力が高く、アスファルトや石垣の隙間からもぐんぐん成長します。

一年草なので冬には枯れてしまいますが、夏には2mもの高さになるものもあり、空き地がオオアレチノギクに覆い尽くされているのをよく目にします。

また、オオアレチノギクは1株から10万もの種子を飛ばすため、繁殖力もすさまじいです。

根はあまり深く成長しないため除去するのはあまり難しくありませんがその繁殖力から毎年しぶとく生えてきます。

犬猫×オオアレチノギクの注意点

基本的には食べないようにする

オオアレチノギクには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため犬猫が食べてしまっても重篤化する可能性は低いです。

しかし、犬猫には必要の無いものなので基本的には食べてしまわないようにしましょう。

有毒な成分が含まれていないとはいえ食べ過ぎると消化不良による便秘などのリスクがあります。

また、犬猫は食べ物をしっかり噛んでから飲み込むという習性がないので大きいものを丸呑みしてしまう可能性もあります。

すると呼吸困難や腸閉塞などの危険性もあり、最悪の場合外科手術にもなりかねません。

散歩中に注意

犬猫がオオアレチノギクに接触する機会で一番多いのは犬の散歩中かと思います。

犬がオオアレチノギクを気になって匂いを嗅いでいる程度なら問題ありませんが、もしも食べ始めたらすぐに止めるようにしましょう。

花粉症に注意

犬猫によってはオオアレチノギクのようなキク科の植物にアレルギー反応を示す場合があります。

動物病院でアレルギー検査を受けた結果キク科の植物の花粉に反応があった場合や、その疑いのある場合は犬猫を近づけないようにしましょう。

また、キク科の花粉が飛ぶのは8月~10月の秋口の頃です。

その頃にだけ皮膚の炎症・くしゃみ・鼻水などの症状が見られる場合は花粉症の可能性があるので一度アレルギー検査を受けてみましょう。

  • 犬猫の花粉症について。人間とは少し症状が違う!おうちでできる対策方法をご紹介

オオアレチノギクの除草方法

おうちにお庭がある方はオオアレチノギクなどの雑草に困っている場合も多いのではないでしょうか。

犬猫を安心してお庭で遊ばせるためにも余計な植物は除草しておいた方がいいでしょう。

除草剤を使う

シンプルに除草剤を使う方法です。

除草剤はとても強力な薬品のため、撒いてからしばらくは犬猫を近づけないようにしましょう。

最近ではペットに優しい成分で作られた除草剤も販売されているのでそれらを活用するのもいいでしょう。

ただし、除草剤は効く植物もあれば効かない植物もあるので注意しましょう。

お湯をかける

植物は基本的に熱湯をかけることで枯らすことが出来ます。

ただし、地下茎や根にまでは浸透しないため、熱湯をかけた部分しか枯らすことは出来ません。

塩を撒く

土壌の塩分濃度を高くすることで雑草は枯れるため、塩を撒く方法は非常に効果的と言えます。

さらに塩は土壌に残留し、分解もされないのでその後雑草が生えてくるのを防ぐことも出来ます。

半永久的に効果が持続するためその場所で植物を育てる予定がある場合や、周りに枯らしたくない植物がある場合はやめておいた方がいいでしょう。

また、塩は犬猫が食べると心臓や腎臓に負担がかかってしまうため塩を撒いた土を犬猫が舐めてしまわないように注意しましょう。

異常があればすぐに獣医師へ相談

犬猫がオオアレチノギクを食べてしまった後に様子がおかしければすぐに獣医師へ相談することをおすすめします。

前述したように毒性のない植物でも消化不良や腸閉塞などの危険性はあります。

食べた直後は平気でもその後数日間便が出ていないなどの異変に気づいたらすぐに獣医師へ相談し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

【まとめ】オオアレチノギクには犬猫にとって危険な成分は含まれていない

オオアレチノギクには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため万が一食べてしまっても比較的安心です。

今回ご紹介したポイントや注意点をおさらいしましょう。

  • 有毒な成分は含まれていないが基本的には食べさせない方がいい
  • 街中の至る所に生えている雑草なので犬の散歩中などに注意
  • オオアレチノギクを食べてしまった犬猫の様子がおかしければすぐに獣医師へ相談する

今回は犬猫を飼っている環境でのオオアレチノギクについてご紹介しました。

オオアレチノギクは比較的安全な植物ですが毒性のある危険な植物もたくさんあるので注意しましょう。

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鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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