ピーカンナッツについて
ピーカンナッツとは、北米を原産とするナッツの一種で、生産のほとんどを米国が占めています。
ナッツ類の中でも脂質が高く、「バターの木」とも呼ばれている良質な脂質をたっぷり含んだナッツです。
メープルシロップやキャラメルを連想させる甘い香りをしていて苦味が少なく、お酒のつまみ、サラダや炒め物に加える、クッキーやケーキに加える、、など食べ方はさまざまです。
この記事では、犬猫がピーカンナッツを食べても大丈夫なのか、特徴、危険性等を解説していきます。
犬猫にピーカンナッツは基本的に与えない
基本的にピーカンナッツは、犬猫には与えないほうが良いでしょう。
ピーカンナッツには、犬猫にとって良くない症状や健康リスクをもたらします。
肥満の可能性に注意
前述の通り、ピーカンナッツは「バターの木」と呼ばれるほど脂肪分が多く、ピーカンナッツの全体の72%が脂質となっています。
そのため、犬猫が食べてしまうと肥満になる可能性があります。
犬の場合は飼い主と共に散歩をし体を動かしますが、猫の場合は室内で過ごすことが基本となるため、犬に比べると肥満になりやすいです。
肥満になってしまった犬猫のリスク
犬猫が肥満になったり、肥満になった犬猫をそのまま運動もさせずに過ごしていくと、健康に悪影響を与えてしまいます。
肥満になった犬猫には下記のような病気のリスクがあります。
- 糖尿病(犬猫には多飲多尿、多食、体重減少の症状が見られる)
- 関節障害(重い体重のせいで関節に過度の負担がかかる)
- 心筋症(最悪命に関わる危険性有り)
犬が肥満になってしまった場合は、散歩に行くのを嫌がったり、息づかいが荒くなる、横座りをする等の症状が現れます。
猫の場合は、おもちゃで遊ばなくなり、じっとすることが多くなる、毛づくろいがしにくくなる等の症状が診られます。
消化不良や腸閉塞のリスク
ピーカンナッツはそもそも犬猫が消化しやすい食材ではありません。
消化不良で下痢や嘔吐を引き起こしたり、腸閉塞となった場合は最悪のケースだと命の危険もあります。
犬猫にピーカンナッツを与える場合の注意点
犬猫にナッツ類を与える必要性はありませんが、災害が起きた際の緊急時などやむを得ない場合もあるかと思いますので注意点を確認しておきましょう。
緊急時でも中毒の危険のあるマカダミアナッツは与えてはいけないので、間違えないようにくれぐれも気をつけてください。
少量を細かくしてから期間を開けて与える
どうしても与える必要がある場合にはピーカンナッツを出来るだけ細かく刻んで、少量に留めてください。
前述の通りピーカンナッツは脂質が多く、食べ過ぎると様々な病気に繋がってしまいます。
与える頻度に関しても、毎日のように頻繁に継続して与えないようにしましょう。
もし、与えた後に犬猫の様子に異常があった場合は、直ちにピーカンナッツ与えるのをやめてください。
ピーカンナッツの誤食を防ぐ方法
平常時で犬猫にピーカンナッツを与える必要がない場合は、犬猫の届く範囲には置かないようにしておきましょう。
飼い主が見ていないうちに口に入れてしまった場合、肥満の危険性以外にも喉に詰まらせてしまうという危険性も有ります。
ピーカンナッツを犬猫が誤食しないように、キッチンなどに置きっぱなしにしないなど、細心の注意を払いましょう。
ピーカンナッツに含まれる代表的な栄養素
ビタミンE
ピーカンナッツにはビタミンEが多めに含まれています。
ビタミンEは別名、「若返りのビタミン」と呼ばれ、その名の通り、ビタミンEには抗酸化作用、体内に増加した活性酵素を取り除く働きがあります。
ピーカンナッツアレルギーとは
ピーカンナッツはクルミ科に属しますが、くるみアレルギーの場合ピーカンナッツでもアレルギー反応を起こす可能性が高くあります。
症状としては、かゆみや腫れ、下痢、嘔吐の症状がみられ、重症の場合は、アナフィラキシーショックという症状が見られます。
くるみアレルギーを持った犬猫はピーカンナッツの誤食により注意が必要です。
【まとめ】犬猫にピーカンナッツは基本的に与えない
犬や猫に与えるヘーゼルナッツの注意点をおさらいしましょう。
- 脂質が多いため、与える量に注意しないと肥満になる可能性
- 消化不良や腸閉塞などの危険性
- アレルギーのリスク
今回はピーカンナッツについて紹介しました。
ナッツはおつまみなどで身近な食べ物です。種類によって危険度も違うため日頃から知識を付けておくことが大切です。