犬猫にグラノーラを食べさせないで!レーズンやナッツ、チョコなどの原材料に注意

グラノーラとは

グラノーラは様々な穀物を加工したシリアル食品で、主な材料は押麦や麦、玄米、とうもろこしなどの複数の穀物です。

加工した穀物、ココナッツやナッツ、ドライフルーツ等を砂糖やはちみつ、メープルなどのシロップとオイルにからめて焼いて作られます。

袋から出す音がペットフードに似ていることや、犬は甘みを感じる事ができるといわれているので、愛犬や愛猫が食べたがることもあるでしょう。

グラノーラは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか?

グラノーラは食べさせないで!

健康志向の高まりから、食物繊維が豊富で腸内環境の改善が期待できるシリアル食品は人気があり、様々なメーカーから販売されるグラノーラですが犬や猫には健康被害の危険性があるため与えてはいけません

グラノーラを与えない方がいい理由

犬猫にとって危険な食品との組み合わせ

グラノーラといえばほとんどのものにドライフルーツが組み合わされているフルーツグラノーラが多いでしょう。

その中に必ずといていいほど入っているのはレーズンです。

このレーズンは犬や猫が中毒症状を引き起こす可能性が高い食品なので、絶対に食べさせてはいけません。

また、ナッツ(特にマカダミアナッツ)やチョコレートを含む商品も多く、これらも犬や猫にとって危険な食べものとして広く知られています。

グラノーラは高カロリー食品

グラノーラは製造工程で砂糖やはちみつ、メープルシなどのシロップと植物油をからめて焼くので、カロリーが高く、糖分や脂質は多くなってしまいます

犬や猫の食事は基本的に砂糖や塩の調味料や油などを使用する必要はありません。

そのため人間がおいしく食べられるように調理されたものを食べてしまうと過剰摂取になってしまいます。

犬や猫が食べたがるからと与えてしまうとあっという間にカロリーオーバーになりますので注意しましょう。

多すぎる食物繊維は消化不良の原因に

グラノーラには様々な穀物を使用しているので食物繊維が豊富に含まれています。

商品として一般的なフルーツグラノーラにはドライフルーツもたくさん入っているので、それらからも食物繊維が摂取できます。

食物繊維は第六の栄養素とも呼ばれるほど、健康的メリットが多いのですが、犬、特に猫は人間ほど植物性食品の消化に優れていません

そのため、消化不良による嘔吐や、食物繊維の摂りすぎによる便秘、下痢などの症状が現れる場合があるため犬や猫にグラノーラを与える必要はありません。

乳糖不耐症を起こす可能性

グラノーラには牛乳をかけて食べるのが一般的ですが、この牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を犬や猫が摂取すると下痢などの消化不良を起こしてしまう事が多くあります。

これは、犬や猫が乳糖(ラクトース)を分解する消化酵素であるラクターゼの分泌が非常に少ない事で起こる症状で、これを乳糖不耐症と呼びます。

乳糖不耐症だけであれば命の危険までは考えにくいのですが、乳糖不耐症と犬猫が食べてはいけない食品による中毒症状が併発してしまうと大変危険です

牛乳を注ぐ前も後も、誤食がないように十分注意が必要です。

コーンフレークやミューズリーとの違い

同じシリアル食品の中で有名なものといえばコーンフレークやミューズリーでしょう。

グラノーラと何が違うの?ほとんど同じでしょう?と思ってしまいがちですが、材料や製造工程に違いがあります。

コーンフレークの主な材料はとうもろこしで、砂糖などの調味料を加えて蒸し、成形して焼いて作られます。

ミューズリーの材料はグラノーラとほとんど変わらず、様々な未調理の加工穀物とドライフルーツやナッツなどです。

グラノーラとの違いは、シロップやオイルなどにからめて焼くとういう工程がありません。

コーンフレークもミューズリーも基本的に犬猫に与えるべきではない食品であると考えます。

特にミューズリーはグラノーラと同様に犬猫にとって危険な食べものとの組み合わせが多くあるため、誤食が無いように十分に注意しましょう。

まとめ

グラノーラなどのシリアル食品は健康的なイメージがありますが、犬猫にとって不要な糖分や脂質が多く、またレーズンやナッツ、チョコレートといった犬猫にとって危険な食べものが入っている商品が多くあり危険です。

誤食が無いように管理や保管には十分に注意することが大切ですが、もし犬猫がグラノーラを食べてしまった場合は原材料を確認し、できるだけ早く獣医師に相談することをおすすめします。

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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