アガリクスについて
アガリクスという名称が一般的に知られていますが、日本名をカワリハラタケ(学名:Agaricus blazei Murrill)といい、ハラタケ科に属するブラジル原産のキノコです。
昭和40年にブラジルより移入されて以来、人工栽培されるようになり、このキノコを原料としたいわゆる「健康食品」が広く販売され、アガリクスの名称が使用されています。
犬猫はアガリクスを食べても大丈夫?
犬猫用のペットフードやサプリメントにアガリクスが使用されることもあり、その栄養成分に様々な健康効果が期待されています。
しかしキノコの形状のままのアガリクス(乾物など)をそのまま、もしくは水で戻したものを食べても大丈夫かというと難しいところです。
食物繊維を多く含むキノコ類は犬猫にとって消化のしにくい食材です。
犬の場合、しっかり火を通して細かく刻んでいれば大丈夫とも言えますが、特に猫にはそのまま与えない方が良いでしょう。
アガリクスには、食物繊維やß-グルカンなど健康維持に大きな働きをもつ成分が含まれていることがわかっています。
もし愛犬愛猫の食事に取り入れたのであれば、まずは市販のペットフードやサプリからアガリクス配合のものを探してみると良いでしょう。
日本で販売されているアガリクス
参考までにどのような加工品が販売されているかをご紹介します。
- サプリメント(顆粒・錠剤・カプセル・エキス)
- 乾燥アガリクス茸
- アガリクス茸配合足裏シート
- アガリクス配合ペットフード
ペット用以外で作られている商品は配合量や形状、その他の原材料などでリスクを伴う可能性があります。
家庭での使用や保管には十分注意し、愛犬愛猫が誤飲することのないようにしましょう。
アガリクスに期待される効果
前述の通り、アガリクスには、食物繊維やß-グルカンなど健康維持に大きな働きをもつ成分が含まれています。
他にもビタミン・ミネラル・酵素など、多くの栄養成分が含まれ、ペットフードの原料としては免疫力や体内の老廃物の吸着排出などが注目されています。
しかしながら、 アガリクスは法律上、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」に区分されてるため、効能を謳って販売することができません。
誇大広告には注意し、信頼できるメーカーのフードやサプリメントを購入しましょう。
犬猫がアガリクスを誤飲した場合
万が一犬猫がアガリクスやアガリクスの加工品を食べてしまった場合は、まず原材料がアガリクスのみなのか、どの位摂取してしまったのかを確認しましょう。
アガリクス自体に毒性がなかったとしても、前述の通り大量に摂取してしまったり、犬猫にとって危険な他の原材料が含まれていると大変危険です。
またサプリメントの場合は成分が凝縮されています。人間用のサプリの場合、1粒2粒でも犬猫にとっては過剰摂取になり得ますので注意しましょう。
心配な場合はすぐに動物病院へ連絡し、受診の必要性があるのか、様子を見ていいのかなど確認すると良いでしょう。
アガリクスを使用したペットフードについて
原材料にアガリクスを使用したペットフードが販売されているので、アガリクスの健康効果に興味がある場合はフードから試して見るのもよいでしょう。
しかし、アガリクスが配合されているからと言って必ずしも身体に良い影響を与えるかどうかはハッキリしたデータがなく、個体差によるところです。
ペットフードでアガリクスを取り入れる場合はアガリクス以外の原材料もしっかり確認しましょう。
気に入ってるフードがある場合は無理に切り替えず、乾燥アガリクスや粉状のアガリクスをごく少量いつものフードに混ぜて様子を見ても良いかもしれません。
【まとめ】犬猫はアガリクスを食べても大丈夫?
犬猫用のペットフードやサプリメントにアガリクスが使用されることもあり、その栄養成分に様々な健康効果が期待されていますが、キノコの形状(乾物)のまま食べても大丈夫かというと難しいところです。
食物繊維を多く含むキノコ類は犬猫にとって大変消化のしにくい食材ですので、犬猫用に製造されたペットフードやサプリメントで取り入れた方が安心でしょう。
人間用のサプリメントなど成分が凝縮されている商品は、犬猫にとって少量でも過剰摂取となりますので、誤飲には十分注意しましょう。