ドクダミについて
ドクダミは全草に独特のにおいを持った多年草で、日本人にとっては身近な野草です。
ドクダミのにおいを悪臭と捉える人も多くいますが、山菜として天ぷらで食べることもでき、他にも生薬や漢方薬としても使われます。
利尿作用や高血圧・動脈硬化の予防など人への健康効果は様々ですが、この記事では犬猫にとってドクダミはどんな植物かを解説していきます。
犬猫はドクダミを食べても大丈夫?
犬猫がドクダミを食べてもすぐに死に至るような大きなリスクは考えにいですが、犬猫(特に猫)には基本的に与えない方が良いでしょう。
高い栄養価から犬猫用のサプリメントや栄養補助食品が販売されていることもありますが、加工していないドクダミにはカリウムが含まれており高カリウム血症などの危険性があります。
そもそも犬猫が消化しやすい食材ではないため、沢山食べてしまうと消化不良や腸閉塞などのリスクもあるので注意しましょう。
ドクダミは猫よけに使われる?
ドクダミが猫の糞尿被害対策に使われることがあるのはご存知でしょうか。
犬の場合はあまり気にならないようですが、猫はドクダミのにおいが苦手と言われています。
このため猫はドクダミの誤食はあまりないかもしれませんが、稀にドクダミのにおいが気にならない子もいるかもしれないので注意しましょう。
犬猫にドクダミを与える際の注意点
前述の通り基本的に犬猫(特に猫)には与えない方がいいドクダミですが、犬猫用に加工された栄養補助食品であれば心配は少ないでしょう。
どうしてもミネラル不足の犬にドクダミを与えたい場合は下記の注意点を確認しておきましょう。
猫の場合は猫用に作られた商品以外は与えない方が良いでしょう。
カリウムの過剰摂取
ドクダミに豊富に含まれるカリウムは、体内の水分バランスを調整するなど利点もありますが、摂りすぎには注意が必要です。
総合栄養食を与えている場合は余計にカリウムを取る必要はありません。
手作りごはんのみを与えている場合も、カリウムは他の食材にも含まれている可能性もあるため少量に留めておきましょう。
消化不良に注意
犬猫がドクダミをそのまま食べてしまうと、消化不良で下痢や嘔吐の症状が出たり腸閉塞を起こしてしまう心配があります。
どうしても与えたい場合はしっかり茹でたものを細かく刻んで、少量を与えてみましょう。
嫌がる場合は無理して与える必要は全くありません。
寄生虫などのリスク
公園や道端に生えているドクダミにはノミやダニ、その他の寄生虫が付着している可能性があります。
ドクダミ以外の雑草・野草も同様ですので草を食べたがるときは注意しましょう。
日頃から専用の駆除薬で予防しておくことも大切です。
除草剤が撒かれている可能性
人が管理している土地では除草剤が撒かれている可能性があります。
犬猫が除草剤を舐めてしまうと30分以内に嘔吐や下痢、けいれんなどの症状が起こることが多いようです。
愛犬愛猫が除草剤と接触してしまった場合は速やかに獣医師による診察を受けましょう。
犬猫が草を食べる理由
諸説はありますが、犬猫は胃腸の調子が良くないとき、胃の中の異物(毛玉や誤食したもの)を吐き出したいとき、栄養が足りていないときなどに草を食べたがると言われています。
愛犬愛猫が草を食べたがるときはこういった点に注意してみてあげると、対策してあげることができるかもしれません。
【まとめ】犬猫(特に猫)には基本的にドクダミはNG
犬猫がドクダミを食べても死に至るような大きなリスクは考えにいですが、犬猫(特に猫)には基本的に与えないようにしましょう。
加工していないドクダミにはカリウムが含まれており高カリウム血症などの危険性があります。
犬猫用のサプリや栄養補助食品であれば大きな心配はなさそうですが、身近な場所に生えているドクダミには注意しましょう。
猫には推奨しませんが、ミネラル不足の犬に与えたい場合は注意点をよく理解した上で少量に留めておきましょう。