トゲトゲの皮や独特な匂いがよく知られているドリアン。
インドからマレーシア地域が原産で日本では沖縄にドリアンの木があるようです。
しかし開花まではすることがあっても結実に至るのは非常に稀な不思議な果物です。
そんなドリアンは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。
犬や猫はドリアンを食べても大丈夫?
ドリアンの果肉に犬や猫に強い中毒を起こす成分が含まれるという報告は確認されていません。そのため、果肉を少量であれば犬や猫が食べても大丈夫であると考えられます。
ただし、与える際には気をつけたいポイントもあるので解説していきたいと思います。
「果物の王様」の由来は?
ドリアンが「果物の王様」と呼ばれる理由には、いくつかの説があります。
ひとつは、その圧倒的な存在感です。トゲに覆われた硬い殻と、大きく重厚な外見は他の果物にはない威圧感があり、その堂々とした姿から「王様」に例えられたとされています。
もうひとつは、その希少性と価格の高さです。東南アジアでは古くから高級果実として扱われ、一部の地域では富裕層や王族の食べ物とされていた時代もあったと伝えられています。
また、栄養価が高く、エネルギー源として優れていることも評価されてきました。こうした背景から、「王様が食べる果物」あるいは「果物の中で最も格が高い存在」という意味合いで「果物の王様」と呼ばれるようになったと考えられています。
ドリアンの独特な匂い
よく知られているようにドリアンにはとても強い匂いがあります。
どんな匂いがする?
ドリアンが強烈な匂いを発することは知っていても実際には嗅いだことがない方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
「腐った玉ねぎ」や「ガスのような匂い」と表現される方が多いようです。
匂いの原因
ドリアンの匂いの原因はドリアンに含まれている硫黄成分や悪臭成分です。
腐卵臭を放つ「硫黄化合物」や、「インドール」や「スカトール」という名前の悪臭物質などがドリアンの強烈な匂いを作っています。
「インドール」や「スカトール」は人間のおならにも含まれている物質なので匂いが強烈なのは納得です。
犬猫はドリアンの匂い大丈夫?
人間は臭いと感じることが多いドリアンの匂いですが中にはその匂いが好きだという方もいるようです。
犬や猫は人よりはるかに優れた嗅覚を持っていますが、強い匂い=必ずしも「嫌い」というわけではありません。
実際には、匂いを嗅いで終わる犬猫もいれば、興味を示す、嫌がる犬猫もいます。
人間と同じで好みはそれぞれなので愛犬・愛猫にドリアンを与える機会があっても、嫌がるようであれば無理に与えるのはやめましょう。
ドリアンに含まれる代表的な栄養素
ドリアン 生 可食部100gあたり
| 栄養素 | 含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 140kcal |
| たんぱく質 | 2.3g |
| 脂質 | 2.8g |
| 炭水化物 | 25.5g |
| ビタミンB1 | 0.33mg |
| ビタミンC | 31mg |
| ビタミンE | 2.3mg |
| 葉酸 | 150μg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
脂質
ドリアンは果物の中では脂質の含有量が多く、高カロリーな食材です。
そんなにたくさんドリアンを与える機会はないとは思いますが食べ過ぎには注意しましょう。
ビタミンC・ビタミンE
ビタミンCやビタミンEには抗酸化作用があり、運動や老化による酸化ストレスに効果的です。
ビタミンEが抗酸化作用を発揮すると一時的に不安定な状態になりますが、ビタミンCがそれを還元し、再び機能できる状態に戻すと考えられています。このため両者は相互に働く栄養素とされています。
ビタミンB1
ビタミンB1は体内の脳・心臓・肝臓・腎臓などに分布しており神経系の機能を正常に保つために重要な栄養素です。
犬猫でも不足すると食欲不振や神経症状、筋力低下などがみられることがあります。通常は総合栄養食を与えていれば不足することはほとんどありません。
葉酸
ドリアンは葉酸の含有量が果物の中で比較的多く含みます。
葉酸は赤血球の生成に関与しているため貧血予防に効果があります。
また、DNAの合成に大きく関わっている栄養素なのでお腹に胎児がいる妊娠中の犬猫は大量の葉酸を消費します。
ドリアンを与える場合の注意点
高脂質・高カロリー
ドリアンは果物の中でも脂質と糖質が多く、非常に高カロリーです。少量でもエネルギー過多になりやすく、肥満や消化不良の原因になる可能性があります。
犬猫がドリアンをむしゃむしゃと大量に食べるケースは考えにくくはありますが、特に猫は脂質に敏感であると考えられるので与える量には注意しましょう。
種は絶対に与えない
ドリアンの種は、一般的に長さ約3〜6cm、直径約2〜3cm程度で硬いものです。
- 誤飲による窒息
- 腸閉塞
- 消化管損傷
などの物理的リスクがあります。品種によって差はありますが、小型犬や猫にとっては丸飲みすると腸閉塞を起こし得るサイズであり、中型犬でも飲み込めてしまうサイズなので非常に危険です。
犬や猫へのドリアンの与え方
ドリアンは基本的に果肉を生のまま食べられる果物です。ただし、犬や猫に与える場合は必ず果肉のみを少量にとどめましょう。種は誤飲や腸閉塞の原因になるため絶対に与えないでください。
ドリアンはさばくのにコツが必要なので以下にドリアンのさばき方をご紹介します。
ドリアンのさばき方
トゲがとても痛いのでドリアンをさばくときには必ず軍手などを使用してください。
- ドリアンのお尻の方(茎がついてない方)を薄く切り落とす
- 断面に線が入っているのでその線に沿って皮に切れ目を入れる
- 切れ目に沿って皮をはがす
皮を一枚はがすと残りの皮は切れ目を入れなくてもはがれるようになります。
皮が分厚いので包丁の扱いにはくれぐれも気を付けてください。
ドリアンの実
皮をはがすと出てくるドリアンの実は以下のような見た目をしています。

白い部分はえぐみが強いため黄色い部分を与えてあげましょう。
前述したように無理には与えるのはよくないので犬猫にドリアンを近づけて食べるようならそのまま与えて食べなければあきらめましょう。
【まとめ】
犬猫はドリアンの果肉を少量であれば食べても大丈夫です。注意点をおさらいしましょう。
- 果物の中では脂質が多い方なので食べ過ぎ注意
- 犬猫にも好みがあるので食べない場合は無理に与えない
- 種は飲み込むと危険なので絶対に通り除く
今回は犬や猫にドリアンを与える注意点を解説しました。



