冬を代表する野菜「白菜」
鍋の具材として人気の白菜。鍋の他にも炒め物・浅漬け・サラダなど用途の多い野菜です。
白菜の旬は11~2月の冬の時期ですが、中には5~7月が旬の春白菜と呼ばれるものや8~10月が旬の夏白菜と呼ばれるものもあります。
冬になるとスーパーなどで白菜を丸ごと1玉買ってきて調理する方も多いんじゃないでしょうか。
そんな白菜は犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。
犬や猫は白菜を食べても大丈夫
犬猫は白菜を食べても大丈夫です。白菜には犬猫にとって有害な成分は含まれていません。
白菜は95%が水分でカロリーも100gあたり13kcalとなっていて非常にヘルシーな食材です。愛犬・愛猫が肥満気味という方は活用できるかもしれません。
しかしどんな食べ物でも食べすぎはよくありません。与え方の注意点を紹介します。
腎臓への影響はある?
犬猫は人間に比べて腎臓病になりやすい動物といわれているため、食べ物による腎臓への影響が気になる方も多いでしょう。
白菜による腎臓への影響はあるのか、また腎臓病を患っている犬猫は白菜を食べても大丈夫なのかを紹介します。
腎臓病の犬猫は白菜を食べても大丈夫?
腎臓病を患っている犬猫は白菜を与える場合は注意が必要です。理由のひとつとして白菜に含まれている「カリウム」にあります。
カリウムは犬や猫を含む動物にとって欠かせないミネラルの一つで、体内の水分バランスや神経・筋肉の働きに関わっています。
カリウムが不足すると「低カリウム血症」を起こし、筋力低下や歩行異常などの症状が現れることがあります。
一方で、カリウムを過剰に摂取すると問題になる場合もあります。通常は体に不要なカリウムは尿として体外へ排出されるため、健康な犬や猫では過剰になることはあまりありません。
しかし、腎臓病の犬や猫ではカリウムの排出がうまくいかない場合があり、血液中のカリウム濃度が高くなる「高カリウム血症」を引き起こす可能性があります。
高カリウム血症になると、嘔吐などの消化器症状のほか、神経症状や不整脈などが見られることがあり、重度の場合には命に関わることもあります。
白菜は特別カリウムが多い野菜ではありませんが、腎臓病を患っている犬や猫に白菜などカリウムを含む食材を与える場合は、自己判断で与えず、獣医師に相談することが望ましいでしょう。
白菜を食べることによる腎臓への影響はある?
健康な犬猫が白菜を食べても腎臓への影響はほとんどありません。健康な犬猫は余分なカリウムを体外へ排出することができます。
尿路結石は、腎臓・尿管・膀胱・尿道などで尿中のミネラルが結晶化することで形成される病気です。
しかし、白菜には結石の原因となるミネラルが特別多く含まれているわけではないため、通常の量を食べることで結石の原因になる可能性は低いと考えられます。
生で食べても大丈夫?
犬猫も生の白菜を食べても大丈夫ですが、加熱した方が胃腸に優しいので愛犬愛猫に合わせて与えてください。
生の白菜の芯は葉の部分に比べて固く、のどに詰まらせたり消化不良を起こすリスクも高いです。
生の白菜を犬猫に与える場合は細かく切ったほうがいいでしょう。
食べても大丈夫な量
健康な犬や猫が食べられる食材とはいえ、与えてよい量には限度があります。目安として、1日に必要なカロリーの10%以内にとどめておきましょう。
ただし、これはあくまで目安です。初めて与える場合はアレルギーの可能性も考え、ごく少量から試すようにしましょう。
また、白菜には食物繊維も含まれているため、与えすぎると消化不良を起こす可能性があります。与える量には注意が必要です。
愛犬・愛猫の1日に必要なカロリーの計算方法については以下を参照してください。
白菜に含まれる代表的な栄養素
結球葉 生 可食部100gあたり
| 栄養素 | 含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 13kcal |
| たんぱく質 | 0.6g |
| 炭水化物 | 2.0g |
| 食物繊維 | 1.3g |
| カリウム | 220mg |
| ビタミンC | 19mg |
| ビタミンK | 59μg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
食物繊維
食物繊維は植物に多く含まれるため、草食動物は食物繊維を消化吸収し、エネルギーにすることができます。
しかし人間も犬も猫も食物繊維を消化吸収することができません。
そのため昔は不要な成分と考えられていましたが、近年では食物繊維が持つ整腸作用などがわかっており注目されています。
食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分けることができます。
不溶性食物繊維は便の体積を増やしぜんどう運動を活発にし、便秘の解消・予防に役立ちます。
水溶性食物繊維は水分を運び便を柔らかくする効果があり、同じく便秘の解消・予防に役立ちます。
整腸作用が嬉しい食物繊維ですが、摂りすぎには注意が必要です。消化吸収できないものなので摂取しすぎると消化不良や下痢を起こしたりする可能性があります。気をつけましょう。
ビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があるので人間だけでなく犬や猫にも必要なビタミンです。
しかし犬や猫は人間と違ってビタミンCを体内で生成することができます。それではわざわざ外から摂取する必要がなさそうに思えますがそうでもありません。
ビタミンCは犬や猫の肝臓で生成されます。犬や猫が老化すると当然内臓の機能が衰えてきますので肝臓がビタミンCを生成する能力も衰えるわけです。
特にシニアの犬や猫は積極的に摂取した方がいいといえます。
ビタミンK
脂溶性ビタミンの一種であるビタミンKは血液凝固の役割があります。
怪我などで出血が起こった際に血を固めて止血するために体内で「凝固因子」というたんぱく質の一種が働きます。
ビタミンKはこの凝固因子を作るために欠かせないビタミンなのです。
他にもビタミンKはタンパク質の代謝や骨のカルシウム沈着にも関与しているとても大切なビタミンです。
犬や猫に白菜をあげる際の注意点
白菜は犬や猫が食べても大丈夫な食材ですが、白菜を与える際にはいくつかの注意点があります。
細かくしてから与える
消化しやすくなり喉に詰まらせるリスクが減るため、白菜を与える際は細かくしてから与えましょう。
さらに、白菜は加熱した方が胃に優しくなります。蒸すが茹でるのがおすすめです。
アレルギーは大丈夫?
白菜は犬や猫で特にアレルギーを起こしやすい食材ではありませんが、どんな食べ物でもアレルギーの可能性はゼロではありません。
初めて与える場合は少量から試し、食後は下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどの異常が見られないか様子を確認しましょう。
【まとめ】犬猫は白菜を食べても大丈夫
犬猫は白菜を食べても大丈夫ですが以下の点には注意しましょう。
- 食物繊維の摂りすぎに注意
- 生でも食べられるが加熱した方が胃に優しい
- 腎臓病の犬猫は食べない方がいい
今回は白菜について紹介しました。犬猫にとって害となる成分はなく手作りごはんにも取り入れやすい食材です。
くれぐれも与えすぎには注意してください。



