犬猫にハムは食べさせないで。塩抜きすれば大丈夫?危ない理由や代用方法など解説

犬猫にハムは食べさせないで

スーパーやコンビニで手軽に購入できるハム。

開けてすぐそのまま食べても、焼いたりマヨネーズなどを付けても美味しいですよね。

小さく切ってサラダに乗せたり、他の食材とパンに挟んでサンドイッチにしたりと身近でなんにでも使える食材です。

犬猫はお肉を好むこともあり食べさせられるのか気になる所ですが、犬猫にハムを食べさせてはいけません。

今回はハムを愛犬愛猫に食べさせてはいけない理由、腎臓への影響、ハムの代用方法などを解説・紹介していきます。

少し食べてしまったけど大丈夫?

目を離した隙にすこし食べてしまった程度でしたら重い中毒症状などをを招くリスクは低いです。

ただし、製品によっては犬猫に危険な玉ねぎエキスなどが含まれていることがありますので、そういったものを誤食した場合は様子をよく確認し、異常が現れたらすぐに動物病院へ連絡を取りましょう。

塩抜きすれば大丈夫?

ハムは豚肉に食塩などを加えて加工された食品であり、塩分を多く含む食品です。そのため、犬や猫が日常的に食べる食品としては適しているとは言えません。

水にさらすなどの方法で塩分の一部を減らすことは可能ですが、塩分を十分に取り除けるとは限りません

また、犬や猫の食事においてハムを与える必要性は特にないため、塩抜きをしてまで食べさせる必要はないと考えられます。

詳しくは後ほど解説していきます。

ハム以外の加工肉はどうなの?

ハム以外の加工肉食品である生ハム・ベーコン・ソーセージなども、犬猫に与えることはおすすめできません

これらの加工肉は食塩を用いて加工される食品であり、製品によっては発色剤や保存料などの食品添加物が使用されている場合もあります。

そのため、犬猫が日常的に食べる食品としては適しているとは言えず、基本的には与えない方がよいと考えられます。

犬猫にソーセージは与えないほうが良い。命の危険は?袋を食べてしまった時の対処法

犬猫にハムを与えてはいけない理由

加工の工程で塩分と調味料などの添加物が使われている

一般的なハムの大まかな加工の工程は以下のようになっています。

  1. 豚肉を原料として加工する
  2. 食塩や調味液を用いて味付けや塩漬けを行う
  3. 必要に応じて発色剤などの食品添加物を使用する場合がある
  4. 加熱や燻煙などの工程を行う

加熱した豚モモ肉自体は大丈夫ですが、人間用に塩分・調味料・食品添加物で味を調整されたハムは犬猫の食事に適していません。

塩分が多く腎臓への負担となる

ロースハムには食塩が比較的多く含まれており、日本食品標準成分表では100gあたり約2g前後の食塩相当量が含まれる食品とされています。

そのため、犬猫が日常的に摂取する食品としては塩分量が高い食品と言えます。

また、過剰なナトリウムを摂取した場合、体内の水分バランスを調整するために腎臓が働く必要があるため、腎臓に負担がかかる可能性があります。

なお、塩抜きによって塩分をどの程度減らせるかについては製品や方法によって大きく異なるため、塩抜きをすれば安全になるとは言い切れません

食品添加物が犬猫の健康を害する

ハムには様々な調味料や香辛料、発色剤などの食品添加物が使用されることがあります。

ハムに使われていることの多い食品添加物で犬猫の健康リスクが考えられる代表的なものを紹介します。

亜硝酸ナトリウム:食肉製品の色調保持やボツリヌス菌の増殖抑制などを目的として使用される発色剤
リン酸塩:保水性や食感を調整する目的で使用されることがある食品添加物
香辛料(こしょうなど):製品によっては風味付けとして使用されることがあり、犬猫では刺激の強い食品として消化管に負担となる可能性

これらの添加物は人の食品としては安全性評価のもとで使用が認められていますが、犬猫のための食品として設計されたものではありません。

そのため、犬猫の食事としては加工肉を避け、専用のペットフードや適切な食材を選ぶ方が望ましいと考えられます。

脂質とカロリーの高さによる肥満の可能性

ハムを始めとした加工肉は脂質とカロリーが非常に高いので、与えすぎは肥満の原因になります。

肥満になると、糖尿病や関節疾患などの健康問題のリスクが高まることが知られています。

肥満による犬猫への影響はこちらの記事で詳しく解説しています。

犬猫の肥満について。肥満の目安や影響、予防法について解説

アレルギーの可能性

これはハムが特に危険という訳ではありませんが、ハムの主原料である豚肉などの動物性たんぱく質は、犬や猫で食物アレルギーの原因となる可能性があります。

アレルギーを発症すると、

  • 目や皮膚の赤み・痒み
  • 下痢や嘔吐

といった症状が現れます。

犬猫がハムを誤食してしまった場合は、これまで挙げた理由と合わせ複合的に様子を観察しましょう。

異常が現れたり不安に思う際はすぐに動物病院へ連絡を

愛犬愛猫にハムを食べさせたい!代用方法は?

大きく分けると以下の2つになります

  1. 犬猫用のハム製品を購入する
  2. 犬猫用の手作りハムを用意する

犬猫用のハム製品について

犬猫用のハム製品がバラエティ豊かに販売されています。

豚肉に限らず、牛肉・鶏肉・馬肉なども使われているようです。

基本的にこれらには危険なものは含まれていませんが、成分をよく確認し愛犬・愛猫の体質に適したものを購入するようにしましょう。

犬猫用の手作りハムのレシピ

様々な作り方がありますが、今回は鶏むね肉を使った簡単なレシピを紹介します。

レンジで簡単鶏ハム

用意するもの:鶏むね肉1枚

作り方

  1. 鶏むね肉の皮と余計な脂肪分を落とす
  2. 両面にフォークで穴を開ける
  3. ラップで肉を包んで耐熱皿に乗せレンジへ
  4. 600wで2分チンし、その後裏返しもう一度2分チンして完成

鶏むね肉からストレートにたんぱく質、鉄分、ビタミンAを摂取することができます。

むね肉を1枚使っていますが、食べさせる量やサイズ、ほぐし方などは愛犬愛猫に合わせて調節してください。

余った分は醤油や塩胡椒で味付けして人間用に。

【まとめ】

犬猫にハムを積極的に与えることはおすすめされていません

  • 塩分が多く含まれている
  • 加工の過程で調味料や食品添加物が使用されることがあること
  • 脂質とカロリーの高さにより肥満に繋がる可能性

などがその理由です。

少し口にしたからすぐに命の危険や重い病気の可能性がある訳ではありませんがリスクは避けたほうが無難です。

塩抜きをすれば塩分はある程度減らせますが、その他の懸念点は残ったままです。

犬猫にハムを食べさせたいときは以下のような手段で代用しましょう。

  1. 犬猫用のハム製品を購入する
  2. 犬猫用の手作りハムを用意する

参考
環境省「ペットフードについて考えよう」
日本ハム「なぜ、添加物を使うのですか。」

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鈴木 利奈

鈴木 利奈ペットフードアドバイザー

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WEBサイトのキャットフード勉強会、ドッグフード勉強会の旧管理者。現在は犬猫レシピの記事を執筆・監修しています。ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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