くるみについて
クルミパンやミックスナッツに入っていることでおなじみのナッツ類の一種くるみ。
表面がとても固い殻で覆われており、専用のくるみ割り器を使わないと割ることが出来ません。
くるみはナッツの中で抗酸化値やオメガ3脂肪酸の含有量が最も高いです。他にもビタミン・ミネラル・食物繊維も豊富に含んでおり栄養価がとても高い食材です。
そんなくるみは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。
犬や猫はくるみを食べても大丈夫だが・・・
犬や猫はくるみを食べても大丈夫ですがあまり食べるべきとは言えません。
もちろんくるみは栄養価が高いのでくるみを食べるメリットはありますがくるみを食べることによってリスクもあるので紹介していきます。
くるみを食べるリスクとは?
消化不良を起こすかも
食物繊維の豊富な食材といえばごぼうやキノコ類・いも類などがありますが食物繊維総量は
- ごぼう ・・・ 5.7g
- しいたけ ・・・ 4.9g
- さつまいも ・・・ 2.8g
これに対してくるみの食物繊維総量は7.5gで、ごぼうなどの食材よりかなり多いです。
草食動物は食物繊維を消化吸収することによってエネルギーに変えることができますが、犬猫だけでなく人間も草食動物ではないので食物繊維を消化吸収することができません。
犬・猫・人間にとって食物繊維は適度に摂取することによって腸内環境を整える効果が期待できますが、
摂取しすぎると消化不良を起こし、便秘・下痢・嘔吐を引き起こす可能性があります。
また、犬猫は人間に比べて食物繊維の許容量が少ないので注意しましょう。
肥満の原因になる
くるみは全体の70%が脂質でできています。くるみに含まれる油は不飽和脂肪酸という太りにくい油ですが、100gあたり713kcalもカロリーがあり、かなりハイカロリーな食材です。
カロリー過多により肥満の原因となる可能性があります。また、多すぎる脂質も消化不良の原因となりますので注意しましょう。
のどに詰まらせるかも
くるみはとても固い食材なので犬猫が食べたときにのどに詰まらせてしまうかもしれません。
くるみがのどに詰まると気管を傷つけてしまうだけでなく最悪の場合窒息死する恐れもあります。
犬や猫は食べ物をよく噛んで飲み込むという習慣はなく基本的には丸呑みにしてしまうのでどんな食べ物を与える場合も注意しましょう。
どうしても与えたい場合は
犬猫にくるみは与える必要の無い食材です。
しかしどうしても食べてほしい場合は以下のような点に注意しましょう。
細かくして与える
消化不良やのどに詰まらせるリスクを減らすには細かくするのが一番です。
包丁で細かくきざむかミキサーで粉末状にしてからあげましょう。
少量に抑える
一度に与える量を少量に抑えるのも大事なポイントです。
食物繊維過多やカロリー過多にならないようにはじめて与えるときはとくに少量に抑え、食べたあとにお腹の調子は悪そうじゃないか便は問題なく出ているかなどをよく観察してあげましょう。
加工品や味付けはNG
くるみが入ったチョコレートや人間用に味がつけられたくるみを犬猫に与えるのはやめましょう。
チョコレートは犬猫が食べてはいけないものですし、人間用の味付けは犬猫にとって塩分過多や糖分過多になります。
アレルギーに気をつけて
どんな食べ物でもアレルギーの可能性は少なからずあるので注意しましょう。
犬猫のアレルギー症状は下痢・嘔吐・皮膚の赤みやかゆみ・目の充血などがありますが人間のアナフィラキシーショックのような大きな反応は滅多にありません。
実はアレルギー反応を示しているのに気づかずに与え続けるなんてことがないように初めてくるみを食べた後半日~1日ほどはよく観察しましょう。
また、初めての食材を与える場合は少量に抑えるようにしましょう。
少しでも異常が見られたらそれ以上与えるのをやめ、症状が酷くなる場合は獣医に相談しましょう。
【まとめ】犬猫はくるみを食べても大丈夫だが食べない方がいい
犬猫はくるみを与えない方がいいです。理由をおさらいしましょう。
- くるみを与えるメリットよりリスクの方が大きい
- どうしても与えたい場合は細かくして量に注意
- 人間用の加工品・味付けはNG
今回はくるみについて紹介しました。くるみは犬猫にあまり与える必要はない食材です。
どうしても与えたい場合は十分に注意して与えましょう。