犬猫はもち麦を食べても大丈夫?豊富な食物繊維は整腸作用があるが摂りすぎには注意

少し前から健康食品として話題になっているもち麦。

雑穀米にも含まれていることが多く、白米と一緒に炊いて食べている方も多いのではないでしょうか。

そんなもち麦は犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫はもち麦を食べても大丈夫

犬や猫はもち麦を食べても大丈夫です。

今回は犬猫にもち麦を与える際の注意点や白米との違いについて解説していきたいと思います。

もち麦とは?

もち麦とは大麦の一種です。

お米に「うるち米」と「もち米」があるのと同じように大麦にも「うるち性」のものと「もち性」のものがあります。

このうち、もち麦はもち性の大麦の総称のことを指しています。

白米との違いは?

食物繊維含有量の違い

もち麦が健康食品として注目されているのは「食物繊維」が豊富に含まれているためです。

白米の食物繊維含有量が100gあたり1.5gなのに対し、もち麦には100gあたり5g前後と白米より多く含まれています。

もち麦に含まれる食物繊維については後ほど詳しく解説します。

食感・味の違い

白米ともち麦には食感や味にも違いがあります。

白米は皆様ご存知の通り柔らかく、噛んでいるうちに甘味が出てきてとても美味しいです。

それに比べてもち麦はプチプチとした食感があり、この食感が好きな方もいれば苦手な方もいるでしょう。

また、もち麦は噛んでいても白米ほど甘味は強くありません。

なぜ白米ともち麦は一緒に食べられるのか

もち麦は単独でも食べられますが、麦特有の風味や食感が強いため、白米と混ぜて炊くことで食べやすくなるとされています。

白米に混ぜることで、

  • 食感のバランスが取れる
  • 風味が穏やかになる
  • 栄養面(食物繊維)を補える

といった理由から、ブレンドして利用されることが一般的です。

もち麦に含まれる代表的な栄養素

もち麦に含まれる代表的な栄養素をご紹介します。

食物繊維

もち麦に含まれる栄養素のうち特に注目したいのが食物繊維です。

犬や猫は人のように食物繊維を主要なエネルギー源として利用することはできません

しかし食物繊維には整腸作用があり、犬猫にとっても効果的な成分であることがわかっています。

食物繊維は大きく2種類に分けることができるのでご紹介します。

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維とは水に溶けない食物繊維で、水分を吸収して膨らむ性質があります。

便のかさ増しをして腸のぜん動運動を活発にしながら体にとって不要なものをひっつけて体外に排出する働きがあります。

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は水に溶ける性質があり、体内でゲル状になって腸の中をゆっくりと移動します。

そのため食べたものの消化吸収をゆっくりにしてくれる働きがあります。

また、便に水分を運ぶため、便秘改善効果も期待できます。

もち麦に含まれる「β-グルカン」

もち麦には不溶性食物繊維も水溶性食物繊維もどちらも含まれていますが特に注目すべきは「β-グルカン」という水溶性食物繊維です。

β-グルカンは大麦の細胞壁に含まれている多糖類で、腸内発酵を通じて短鎖脂肪酸の産生に関与すると考えられています。人では血糖値やコレステロール管理への有用性が報告されていますが、犬猫においては主に「腸内環境のサポート」という観点で注目されています。

β-グルカンは大麦の他にもきのこ類にも含まれています。

食物繊維は摂りすぎに注意!

体にとって良い効果のある食物繊維ですが、摂りすぎには注意が必要です。

不溶性食物繊維には便のかさ増しをする効果があるため、摂りすぎると便秘が悪化してしまう場合もあるようです。

また、水溶性食物繊維には食べ物の消化吸収のスピードを緩やかにする効果があり、糖質や脂質の吸収を抑えてくれます。

しかし摂りすぎるとビタミンやミネラルなどの必要な栄養素の吸収も抑えられてしまうことがわかっています。

また、便に水分を運び便を柔らかくする効果がありますがこれも摂りすぎるとお腹が緩くなる原因に繋がります。

適量を守るのが大切

犬や猫に食物繊維を与える場合は、量に注意が必要です。

食物繊維は腸内環境の維持に役立つ一方で、過剰に与えると軟便や下痢、栄養吸収の妨げにつながる可能性があります。犬や猫は総合栄養食ではすでに適切な範囲で調整されています。特に猫は完全肉食傾向が強く、過度な食物繊維は適しません

与える場合は少量にとどめ、便秘や消化トラブルがある場合は、自己判断で増やすのではなく、獣医師に相談したうえで調整することが大切です。

ミネラル

もち麦には白米にはほとんど含まれていないカルシウムやマグネシウムといったミネラル類も含まれています。

カルシウムやマグネシウムは骨や歯の重要な構成成分であり、骨や歯の健康には欠かせません。

参考:マルヤナギ もち麦に含まれる栄養素

犬や猫へのもち麦の与え方

もち麦は白米と一緒に炊飯する他にもスープに入れて食べられることもあります。

犬猫に与えるにはその方が食べやすく量の調整もしやすいのでおすすめです。

以下のようなスープのレシピを参考にしてみてください。

ささみとキャベツの鶏だしスープ

さば缶スープ

【まとめ】犬猫はもち麦を食べても大丈夫

犬猫はもち麦を食べても大丈夫です。今回のポイントをおさらいしましょう。

  • 白米に比べて食物繊維の含有量が多く整腸作用に期待ができる
  • 過剰摂取は軟便や下痢になることも。与える場合は少量に留めましょう。

今回は犬や猫にもち麦を与える注意点を解説しました。

犬や猫の健康を考える上で、正しい与え方を守り、バランスの良い食事を提供することが大切です。

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鈴木 利奈

鈴木 利奈ペットフードアドバイザー

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WEBサイトのキャットフード勉強会、ドッグフード勉強会の旧管理者。現在は犬猫レシピの記事を執筆・監修しています。ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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