犬猫はパスタを食べても大丈夫!
パスタと言うと細長い麺を思い浮かべる方も多いかと思いますが、それはパスタの一種であるスパゲティのことを指すと知っていましたか?
パスタは小麦粉と水を練り上げた食品のことで、スパゲティやマカロニなどの麺の総称のことです。
パスタは安く調理も簡単ながら、バリエーションが豊富なので食卓によく上るご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなパスタは犬猫が食べても大丈夫です。ただしいくつか注意点もあります。
今回は以下の内容をお話していきます。
- 犬猫にパスタを食べさせるメリット
- 犬猫にパスタを食べさせる時の注意点
- パスタソースや具材について
- 犬猫用のパスタを使った手作りフードのレシピ
ゆでる前の乾麺や生パスタは大丈夫?
少量なら大きな心配はないかと思いますが、ゆでる前のパスタは食べさせない方がいいです。
ゆでる前のパスタを口にすると消化不良を起こすことがあります。
また、乾麺はゆでられていないと硬く、折れた部分は尖っていますので犬猫の口や体内を傷つけてしまうことがあります。
パスタを食べさせるメリット
食べやすく、エネルギー補給となる食材
小麦粉のでんぷん質は、加熱されることでぶどう糖に変わり消化されやすくなります。
そのためしっかりとゆでたパスタはもちもちと柔らかく犬猫も簡単に噛みきることができ、消化にも優れています。
またパスタは他の食材とよく馴染むので、炭水化物であるパスタでエネルギー補給をしつつ、不足する栄養素は他の食材で補うという食べさせ方ができます。
食物繊維での便秘解消・整腸作用
ゆでたパスタ100gあたりには約3gの食物繊維が含まれています。
100gあたり、りんごが1.4g、にんじんが2.8g、ほうれんそうが2.8gなので、意外と多いことがお分かりいただけるかと思います。
パスタの食物繊維は水溶性と不溶性がどちらも同程度含まれており、それぞれの働きで便秘解消や整腸作用が期待できます。
パスタを与える際の注意点
小麦アレルギーと卵アレルギーに気を付ける
パスタの原材料は小麦のみである場合もあれば、商品によっては卵が使われていることもあります。
パスタに使われている小麦も卵も犬猫のアレルギー発症の可能性がある食材です。
小麦・卵にアレルギーを持つ犬猫に与えてはいけません。
食物アレルギーを発症すると、
- 目や皮膚の赤み・かゆみ
- 下痢・嘔吐
- 脱毛
などの症状が現れることがあります。
健康な犬猫であってもまずは少量から与え様子をよく観察し、異常が現れたらすぐに動物病院へ連絡しましょう。
塩茹でしない
基本的にパスタには塩が含まれていないため、人が食べるときは麺に味を付けたりコシを出すために塩を入れます。
犬猫は人間ほど塩分を必要としていないので、塩茹でを行うと塩分過多に繋がります。
過剰な塩分は心臓や腎臓へ負担を掛けます。
少し長めに茹で、アルデンテにしない。サイズもカットする。
固めのアルデンテにすると犬猫には食べづらく消化しにくいので、少し長めに柔らかく茹でましょう。
茹で上がったパスタはキッチンバサミなどでカットし、数センチほどの食べやすいサイズにしてあげましょう。
先述していますが、乾麺のまま与えると消化不良や折れた麺で口などを怪我してしまう可能性があるので気を付けましょう。
追加で油をかけない
多少の油分は犬猫にも必要ですが、人が食べるときのように調理の仕上げにオリーブオイルなどの油を追加すると油分過剰になってしまいます。
油分の過剰な摂取は下痢や嘔吐を引き起こし肥満に繋がる可能性がありますので、麺がくっつくことを気にする場合はなるべく茹で汁やお水を掛けて対処すると良いでしょう。
パスタソースや具材に気を付ける
人用のパスタ料理には犬猫にとって体質的な懸念点を考慮すれば問題のない食材、与えるべきではないけど少量ならリスクは低い食材、少し食べるだけで重い中毒症状を招く食材など様々なものが使われています。
パスタによく使われる食材で犬猫に適さないものを少しまとめてみます。
- にんにくやたまねぎ:ネギ属であり、中毒症状を引き起こす可能性。少量でも危険
- 鷹の爪:刺激が強く消化器官を傷つける可能性
- 塩コショウなどの調味料:塩分過多、胃や腸への刺激の可能性
- アンチョビ:塩分過多の可能性
- ベーコン・ソーセージなどの加工肉:塩分や添加物が犬猫の健康を害する可能性
これらはパスタ作りの定番ですが、どれも犬猫が口にするには適していません。
ミートソースなど市販のパスタソースや既に出来上がっているパスタ料理にはほとんどにこうしたものが含まれていますので注意が必要です。
犬猫用にパスタを作る際は、
- パスタソース:トマト、豆乳、バジル
- 具材:加工のされていない肉や魚、キャベツやブロッコリーなどの危険性の低い野菜
などの比較的リスクの低い食材を使い、調味料での味付けは行わないようにしましょう。
ただし、こうした食材でも犬猫ごとの食物アレルギーや、体質による危険は少なからず存在します。
実際に与える前によく調べ、大丈夫だと思ってもまずは少量から与え様子を見るようにしてください。
犬猫用パスタのレシピ
当サイト掲載の愛犬・愛猫用のパスタのレシピを紹介します。
犬猫の好む鮭を使ったクリームパスタです。
鮭とブロッコリーで彩りをよくしつつも、栄養に優れ、豆乳によるアンチエイジング効果も期待できます。
イタリアの猫はパスタが好き?
余談ですがイタリアの猫はパスタを食べるそうで、検索するとパスタを口にしている猫の画像をたくさん見ることができます。
これはイタリアの猫がパスタ好きという訳ではなく、その土地ごとの身近な食事を与えられ口にしているに過ぎません。
日本では魚を口にする機会が多かったので、猫に魚を好むイメージがあるというものと同じです。
ちなみにインドではカレーを食べているそうです。
ただし、他の国で食べさせているからとマネをすると健康を害してしまうこともありますので安易に与えるのはやめましょう。
【まとめ】
犬猫はパスタを食べても大丈夫!
基本的なパスタは小麦と水を練り上げ作られたもので、犬猫に重大な危険を及ぼすものを含んでいません。
パスタを食べるとエネルギー補給と整腸作用が期待でき、柔らかく茹でると食べやすく他のものと合わせやすい食材です。
愛犬愛猫に与える時の注意点は以下の通りです。
- 小麦と卵の食物アレルギー
- 塩茹でしない
- 長めに茹で、短くカットする。生麺や乾麺は与えない
- 油を追加でかけない
- パスタソースや具材に危険なものがないか気を付ける
他の食材に気を配りつつ、ぜひ愛犬・愛猫用にパスタ料理を手作りしてあげてください。