犬猫が梨を食べても大丈夫なのか心配になることがあるかと思います。
この記事では、梨の効果やレシピや与える際に気をつける点などを確認していきたいと思います。
犬や猫は梨を食べてもOK~その効果・効能とは
夏から秋にかけては、梨がシーズンをむかえます。梨は比較的安価で手に入れやすいフルーツのため、愛犬・愛猫に手軽にあげることができる食材のひとつです。
梨はフルーツの中でも嗜好性がよい方で梨が好きな犬や猫は多いと思います。
水分
梨は水分が大変豊富で和梨の88%程度、洋梨の85%程度が水分です。
水分補給としても利用出来るフルーツです。適度な甘さがあるので水を飲んでくれない場合でも梨なら食べてくれるかもしれません。
カリウム
梨は決して豊富なわけではありませんがカリウムが含まれており、熱中症予防や脱水予防も期待できるので水分摂取に大変向いた食材です。
梨100gあたり116mg程度が含まれています。
カリウムは細胞の浸透圧を調整し、体の塩分の排泄を促し、むくみを解消してくれる役割があります。
アスパラギン酸
アスパラギン酸を多く含むことも特徴です。
アスパラギン酸はエネルギー源として最も利用されやすいアミノ酸のひとつであり、疲労回復の効果やアンモニアの解毒作用などもあります。
ポリフェノール
ポリフェノールを含んでいるため抵抗作用が期待できます。
ソルビトール
梨は果肉の一部が透明になってくる時があります。その部分はソルビトールという糖が集まった部分で甘みが強い部分です。ただ柔らかくなっていて梨らしい食感はありません。
ソルビトールは清涼感があり、水分も保持するため体を冷やす働きがあります。暑い日には大変よいものですが、食べ過ぎには注意しましょう。
洋梨も犬や猫にあげて大丈夫
ラフランスなどの洋梨も問題ありません。少し柔らかくてねっとりしているため、子犬やシニア犬でも食べやすいかもしれません。
犬や猫にあげる梨の量は?
梨は大きさがマチマチですので量について伝えにくい部分はありますが、概ね以下が目安になると思います。
- 超小型犬では1/12~1/10程度
- 小型犬では1/10~1/8程度
- 中・大型犬では1/8~1/4程度
食べられる量には個体差もあるため、愛犬の様子を見て決めるようにしましょう。
犬や猫に梨をあげる際の注意点
犬や猫に梨をあげる際には、以下でお伝えする注意点を参考にしてください。
水分が多いので食べ過ぎに注意
梨は水分が豊富なので食べ過ぎてしまうと下痢になってしまう場合があります。
食べ過ぎで体を冷やさないように
犬猫共にソルビトールを含みますので食べ過ぎて体を冷やさないように気をつけましょう。
またソルビトールは人も同じですが過剰摂取すると下痢になる場合もあります。
とはいえ梨を少し食べただけで過剰摂取にはなりませんので、考えすぎなくてもいいかと思います。
皮はあげないほうがいい
梨の皮は硬くて消化がしづらいため、あえてあげる必要性はありません。
種は有毒成分がふくまれているので取り除いて
種には有毒成分であるアミグダリンが含まれているため与えないように気をつけましょう。
皮も種も人と同じように皮は剥いて、種も取り除いてあげればよいでしょう。
腎臓病がある犬や猫はダメ
梨は果物のなかで特別多いと言うわけではありませんが、カリウムが豊富に含まれています。
腎臓病の犬や猫では、カリウムの排泄が上手にできないことがあり、それが原因で高カリウム結晶になってしまう場合があります。
細かく切ること
梨を丸飲みして、のどや食道につまってしまう事故があります。吐きそうなのに吐けない、なんとなく苦しそうといった状態です。
レントゲン撮影をすると詰まった梨が映る場合もあり、内視鏡や開腹手術で取り出す(もしくは胃に落とす)必要性があります。
特に子犬やシニア犬、早食いの犬で梨が詰まってしまう事故が多いので細かく小さめに切ってあげてください。
犬や猫にあげる梨のレシピ
そのまま与える以外にも、すりおろしてソースにしてあげることもできます。
梨ソース
ドッグフードや手作り食に、すりおろした梨をかけてあげるレシピです。
食事の甘みが増すため、特に犬では嗜好性がアップします。見た目もおしゃれで、ミキサーなどで手軽にできるためおすすめです。
梨ゼリー
梨をすりおろし、ゼラチンで固めて冷やすだけで簡単にできます。
特に夏場は水分補給におすすめとなります。梨の甘みだけで、人が食べてもおいしくいただけます。
冷凍梨
梨を細かく切って、冷凍してあげてもいいですね。特に犬の場合、冷凍した梨を好んで食べる子も多くいます。
おなかを壊さないかをよく見てあげて、ひんやりスイーツとして食べさせてあげましょう。
【まとめ】犬猫は梨を食べても大丈夫
水分補給や脱水予防ができるために、犬や猫に梨はおすすめのフルーツです。あげすぎると下痢をしたり、体が冷えてしまうこともあるので、適量にとどめるようにしましょう。
愛犬・愛猫の食生活にフルーツを取り入れ、健康的な毎日を送るようにしましょう!