犬猫はルイボスティを飲んでも大丈夫?発がん性は?栄養や注意点を解説します

犬猫はルイボスティを飲んでも大丈夫

健康茶として人気があり、近年ではコンビニエンスストアでも並ぶほどメジャーなお茶となったルイボスティ。

カフェインは含まれておらず、妊娠中の方でも安心して飲めるほど体に優しいお茶としても知られています。

様々な健康効果を得られるルイボスティはノンカフェインで、タンニン含有量も少ないので犬猫が飲んでも大丈夫なお茶です。

ルイボスティの栄養や与える際の注意点を解説します。

ルイボスティの栄養

ポリフェノール

ルイボスティはポリフェノールが豊富が豊富に含まれているお茶です。

ルイボスティに含まれる代表的なポリフェノールにはノトファジンやアスパラチンなどがあり、中でもアスパラチンはルイボスに含まれる特有の成分といわれています。

このアスパラチンは強力な抗酸化力を持っているため、老化の原因とされる活性酸素を除去する能力にとても優れています。

皮膚の老化も活性酸素が関係しているため、皮膚の健康を保つのにも効果的です。アンチエイジングに役立ちます。

体内にある鉄の約7割は血液中にあり、赤血球のヘモグロビンや筋肉のミオグロビンの成分として、全身に酸素を送る役割をしています。

残りの鉄は肝臓や骨髄などに貯蔵され、不足すると血中に出て働きます。植物性の鉄は非ヘム鉄といわれ、動物性の鉄と比べると吸収率は劣りますが、ビタミンCを組み合わせると吸収されやすくなります。

マグネシウム

骨の成長や強化、維持に重要な働きをするミネラルの一種です。

マグネシウムはおよそ300種類の酵素の働きをサポートし、カルシウムと密接に関わりながら、筋収縮の制御や血栓を作りにくくするといった役割があります。

多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生をサポートするとともに、血液循環を正常に保つ働きがあります。

カルシウム

体を支える骨格の強化に活躍する働きがあり、骨や歯の構成に必要不可欠な栄養素です。

ほかにも筋肉が正常に収縮するのを保つ、神経を安定させる、血液を固めて止血する、ホルモンを分泌させる、細胞分裂を促す、胃液の分泌を調整する、鉄の代謝を補助するなど実に多様な働きをします。

カリウム

カリウムはミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをします。

利尿作用が期待でき、ナトリウムを排出する事で塩分の摂り過ぎを調節する重要な役割を果たします。

過剰摂取は高カリウム血症の原因になる危険性があり、四肢のしびれや嘔吐、筋力低下、脈拍異常といった体調不良の原因につながります。

マンガン

骨や肝臓等の酵素作用を活性化する働きがあります。

ほかにも生殖機能を健康に保つ働きや、神経伝達をサポートするなどの重要な働きをします。

亜鉛

亜鉛は数百におよぶ酵素たんぱく質の構成要素として、さまざまな生体内の反応に関与しています。

また、体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する抗酸化作用や、味覚を感じる味蕾細胞や免疫反応にも関与しているといわれています。

ミネラルの一種である銅は、鉄分と結びついて赤血球を構成するヘモグロビンを活性化させる作用があります。

ヘモグロビンが増えると、血中酸素濃度が高くなり、貧血防止、疲労回復や冷えの改善などに繋がります。

また、銅は酸素の量を増やす働きをするため、消化をサポートしたり新陳代謝を活発にしたりして、骨や被毛、皮膚などを健康に保つ働きもします。

ビタミンB群

ルイボスティ

にはビタミンB1、ビタミンB2が多く含まれています。

B1は疲労回復効果が期待でき、脳と神経を正常に保つ働きもしています。

B2は脂質をエネルギーに変えて、皮膚、粘膜、被毛、爪、赤血球の産生や、免疫力の向上が期待できます。

ルイボスティを与えるメリット

ご存じですか?強い抗酸化作用をもつSOD酵素

スーパー・オキシド・ディスムターゼ(Super oxide dismutase)という名前の文字をとって、SODと呼ばれている酵素がルイボスティには含まれています。

このSOD酵素は体内の酸化を抑制してくれる抗酸化作用があるとして注目される成分です。

人間や動物の体は過剰に発生した活性酸素を中和するためにSOD酵素を作り出していて、このSODが少ないと活性酸素が残り、細胞の遺伝子や本体を傷つけ老化の速度を速めます。

しかしこのSODは人は20歳、犬猫は1歳を境に減少し始めるといわれていますので食事などから摂り込むことで、SOD酵素の働きを高められると考えます。

参考:SOD酵素

アンチエイジング効果

前述したSOD様酵素の他にもルイボスティの特徴であるポリフェノールも含まれています。

ポリフェノールの抗酸化作用は研究結果によると緑黄色野菜の数倍~数十倍にも及ぶ効果があるともいわれています。

参考:ルイボス

肥満予防

ルイボスティに含まれる特有のポリフェノール『アスパラチン』は抗酸化作用だけではなく、血糖値コントロールに効果があるといわれています。

また、SOD酵素によって体内の毒素の排出が促され痩せやすいからだづくりに役立つことがわかっています。

食後にルイボスティを飲むことで血糖値の上昇が穏やかになり血糖値の乱れによる脂肪蓄積などを抑える効果が期待できるでしょう

参考:ルイボスティーと血糖値との関係

整腸効果に期待。ニオイの改善にも

ルイボスティにはマグネシウムが含まれています。

このマグネシウムは水分を集めて便を柔らかくし、カサが増すので腸の動きも良くなり自然な排便を促してくれるといわれています。

便通の改善は腸内環境を良くしますので、排泄物のニオイも改善される効果が期待できます。

便秘の解消や腸内の悪玉菌の抑制に役立ちます。

与える際の注意点

飲みすぎには注意!水で薄めてから与えましょう

ルイボスティはタンニンの含有量が少ないとはいえ、全く含まれていないわけではありません。

摂取する量が増えればその分タンニンの摂取量も増えますし、カルシウムやカリウムも含みますので過剰摂取は尿路結石や腎臓への負担の心配が出てきてしまいます。

日常的に飲む飲み物は基本的に水が一番ですので決して毎日与える必要はありません

人が飲む濃さのルイボスティを2~3倍に水で薄めて、多くても一日にスプーン1,2杯を与える程度に控えると良いでしょう。

発がん性物質?ピロリジジンアルカロイドに注意

ピロリジジンアルカロイドとは植物が作る天然物の一種で、キク科、ムラサキ科、マメ科などの一部の植物に含まれており、600 種類以上の非常に多くの種類があります。

その一部には、とても強い毒性があり、肝障害の原因となることが知られています。

ルイボスティはマメ科の植物を原料としており、人では確認されていませんが、動物実験では発がん性があるものもあることが報告されています。

ルイボスティを少量飲む程度では大丈夫だと考えられていますが、水の代わりとして日常的に飲ませないように注意してください。

参考:農林水産省

参考:食品安全委員会

ルイボスティの選び方

どのようなものを選べばいいのか迷うほど、様々なメーカーがルイボスティを販売しています。

その中でも、ルイボスティは一般的に認識の高い赤色のレッドルイボスティとグリーンルイボスティの2種類に大きく分けられます。

ポリフェノールはレッドルイボスティと比べるとフラボノイドが約10倍、アスパラチンは約80倍も含まれているといわれています。

よりポリフェノールの効果を期待したい場合にはグリーンルイボスティを選択するのもいいかもしれません。

まとめ

犬猫はルイボスティを飲んでも大丈夫!

様々な健康効果を得られるルイボスティはノンカフェインで、タンニン含有量も少ないので犬猫が飲んでも大丈夫なお茶です。

しかしいくら健康に良いからといって日常的に水の代わりに飲ませるようなものではありません。

過剰摂取にならないよう人用の濃さのものを2~3倍に薄めて少量ずつ与える程度にしましょう。

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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