食紅について
食紅は食品用の着色料のことで、食べ物に色をつけたり鮮やかにするためにあります。
「食紅」という名前ですが赤色だけでなく青や黄色など様々な色があります。
犬猫に手作りご飯を作ってあげる際にも見た目にはこだわりたいですよね。
はたして食紅は犬猫が食べて大丈夫なのでしょうか。
犬や猫は食紅を食べない方がいい!
犬や猫は食紅を食べない方がいいです。食紅は食べ物の見た目をきれいにするためだけのものなので本来は不要なものです。
それに加え着色料の中には発がん性があったりなど危険なのものもあるのでいくつか紹介します。
天然着色料と合成着色料
着色料には天然着色料と合成着色料があります。
合成着色料の多くはタール色素と呼ばれるものでコールタールから化学合成されたものでこういったものは大抵体に悪い成分が含まれています。
それに対し天然色素は花などから得られる色素なので比較的安全なものが多いですが全てがそうではありません。
「コチニール色素」と呼ばれる天然色素はサボテンなどに寄生する「コチニール」という虫を潰したときに出てくる赤い液体を使用したものです。
天然色素でも虫を使っていると聞くとなんだか気持ち悪いですよね。
代表的な着色料を紹介
代表的な着色料を紹介します。
赤色2号
別名:アマランス
赤色2号その名の通り赤色の合成着色料です。合成着色料にはこのような「○色△号」のような名前がついています。
この赤色2号には発がん性があり、染色体異常や血球数減少などのリスクもあるといわれています。
アメリカ・カナダ・ベルギーなどでは食品への使用が禁止されています。
赤色3号
別名:エリスロシン
赤色3号は日本では福神漬けやかまぼこなどに使用されている着色料です。
ラットによる実験で赤色3号を多量に摂取すると赤血球の数が減少してしまうことが明らかになっています。
また、甲状腺に腫瘍ができる可能性もあります。
アメリカ・ポーランド・ドイツなどでは食品への使用が禁止されています。
赤色104号
別名:フロキシン
赤色104号は桃色に着色することが出来る着色料で和菓子などに使用される着色料です。
こちらの着色料にも発がん性があり、ほかにも遺伝子の損傷や染色体異常の可能性があります。
日本以外のほとんどの国で食品に使用することが禁止されています。
青色1号
別名:ブリリアントブルーFCF
青色1号はジュースやお菓子などを青色に着色する際に用いられる着色料の1つです。
食品に使用される他にも大腸の内視鏡検査で腫瘍を判別するための染色液などの用途もあります。
過去の実験で青色1号を投与したラットの脊髄損傷が原因の炎症を抑えることが出来たという報告があります。
しかし目などの細胞が青く染まってしまうなどの副作用もあります。
青色1号には発がん性は無く、着色料の中では安全なほうといわれています。
しかしフランス・ベルギー・ドイツなど食品に使用することが禁止されている国もあります。
青色2号
別名:インジゴカルミン
青色2号はやや紫っぽい青色に着色できる着色料で、日本ではアイスやチョコレートなどに使用されています。
こちらの青色2号にも染色体異常やがんのリスクがあります。さらに痙攣が起こる可能性もあります。
黄色5号
別名:サンセットイエローFCF
オレンジ色に着色できる着色料です。光や熱に弱い性質を持っています。
日本ではお菓子の着色や清涼飲料水に使用されています。
黄色5号は犬に対して実験をされた例があり、体重減少や下痢などの症状が報告されています。
さらにがんや喘息の原因にもなります。
緑色3号
別名:ファストグリーンFCF
緑色3号はその名の通り緑色に着色することができる着色料です。
熱・光・酸に強く、長期保存しても変化しにくいという特徴があります。
緑色3号は発がん性などは確認されておらず、比較的安全な着色料といわれています。
しかし、ブラジル・オーストラリア・ニュージーランドなどでは食品への使用が禁止されています。
二酸化チタン
二酸化チタンは白色に着色するための着色料です。
日本で食品に使用することが認められている白色の合成着色料は二酸化チタンのみです。
食品以外では化粧品や日焼け止めなどに使用されることが多いです。
二酸化チタンは多くの動物実験で毒性があることがわかっています。
また、二酸化チタンは食べたときよりも吸入した場合の方がより危険であることがわかっています。
過去の動物実験で二酸化チタンを吸入した動物が脳で炎症を起こしたり脳の海馬の損傷が確認されています。
【まとめ】犬猫のご飯に着色料は使わないほうがいい
合成着色料は発がん性があったり、染色体異常の原因となる成分を含んでいるものが多いです。
料理の見た目だけに関わるからだには不必要なものなのでできるだけ避けましょう。
食紅などの着色料はごく少量でとてもはっきりと着色されるので多量に与えるということは考えずらいですが
万が一多量に与えたり少量でも毎日与え続けたりすると深刻な問題になる可能性があります。注意しましょう。