愛犬・愛猫に与えるいちごについて
犬猫の健康を考えて、フルーツをあげようか悩まれている飼い主さんは多くいらっしゃいます。特に『いちご』は大人も子供も大好きなフルーツで春から初夏の旬には大人気の食材です。
もし犬や猫が食べても大丈夫なら一緒に食べたいと思っている飼い主さんも多いと思います。
この記事ではいちごの効果やレシピ、あげる際に気をつける点などをお伝えしていますのでぜひ読んでみてくださいね。
犬や猫はいちごを食べても大丈夫
いちごは犬猫にあげても大丈夫です。いちごにはビタミンC、カリウム、カルシウム、葉酸、アミノ酸などの栄養が豊富で、適量であればぜひあげたいフルーツです。犬や猫とのコミュニケーションツールとしても使えます。
ただしキシリトールが含まれているので与える量には注意が必要です。
キシリトール配合量について解説
いちごには他のフルーツと比較するとキシリトールが多く含まれています。キシリトールはソルビトールやマルチトールなどと同様の糖アルコールである甘味炭水化物の仲間です。
犬にはキシリトール中毒が報告されている
犬にはキシリトール中毒が報告されており、体重1kgあたり100mgの摂取で低血糖に陥る懸念が言われています。低血糖症は、嘔吐やふらつき、意識の消失などが見られ、早急に手当てをしなければいけない緊急疾患です。
生いちごでキシリトール中毒になることは考えにくい
いちごの乾燥重量100gに含まれているキシリトールは300mg程度といわれています。
乾燥いちご100gに含まれる炭水化物量は82.8g、生いちご100gに含まれる炭水化物量は8.5gなので、生いちごで考慮する場合は概ね乾燥いちごの10分の1で考慮すればいいと考えられ、生いちごに含まれているキシリトール量は生いちご100gあたり30mg程度と考えられます。
いちごは90%が水分と言われていますので、概ね計算通りであるかと思います。
いちごは通常サイズで1粒20g程度と考えると、6mg程度のキシリトールが含まれています。キシリトール中毒の例を考えると5kgの犬であれば500mg以下に押さえたいのでいちご83粒位(480mg)までが限界量と考えて良いかと思います。
| 犬 | 低血糖に陥る可能性があるキシリトール量のライン | 乾燥していないいちご(20g/1粒) |
| 1kg | 100mg | 16.6粒 |
| 3kg | 300mg | 50粒 |
| 5kg | 500mg | 83.3粒 |
| 10kg | 1000mg | 166.6粒 |
いちごに含まれる栄養素
ビタミンC
ビタミンCはみかんの2倍も含まれており、抗酸化作用に期待されています。人の場合はビタミンCが多い品種(例えばおいCベリーなど)であれば7粒食べれば一日に必要なビタミンCが摂取できると言われています。
アントシアニン
いちごの赤い色素成分であるアントシアニンはポリフェノールの一種であり、目の健康に良いとされるほか、活性酸素を減らす効果もあります。色が濃いものほど多く含まれています。
例えば白いちごは色素が薄いのでアントシアニンの含有量は多くありません。
食物繊維
食物繊維も多く含まれているため、腸内環境を整え、便通を良化させます。
犬や猫にあげるいちごの量は?何粒ならいい?
人ではビタミンCは食事から摂取が必要な栄養素ですが、犬や猫は体内でビタミンCを合成できるため、積極的に多くを摂取する必要はありません。
一般的に、おやつは1日の総摂取カロリーの10%以内が目安とされています。体重5kg前後の小型犬であれば、完熟果肉を2~3粒程度が上限の目安になることが多いでしょう。超小型犬ではそれより少なく、大型犬ではやや増える場合もあります。猫については、栄養学的に考えれば積極的に与える必要性はありませんが、食べたがる場合でも1粒以下を細かく刻んで与える程度で十分です。
また、食べ過ぎることで下痢や軟便を起こすこともあります。概ね以下を目安に、食事に少量加えるか、おやつとして与える程度にとどめるといいでしょう。
| 1日あたりの最大給与量目安 | |
| 超小型犬 | 1/2粒程度 |
| 小型犬 | 1粒程度 |
| 中大型犬 | 2~3粒 |
上記の表を目安にする場合も、体格や体調を考慮しながら調整しましょう。猫は酸味を好まない傾向があり、その香りからもいちごを積極的に食べる子は多くないかもしれません。猫に関しては、あくまで「食べても問題が起こりにくい範囲」という位置づけであり、積極的に与える必要はありません。
いちごのキシリトール含有量については、インターネット上で「いちご100gに300mgのキシリトールが含まれている」と紹介されていることがあります。しかし、この数値は多くの場合、乾燥重量あたりの含有量を示しています。生のいちごは約90%が水分で構成されているため、乾燥重量と生重量では前提条件が大きく異なります。数値のみで判断するのではなく、「乾燥重量なのか、生重量なのか」という条件を確認することが重要です。
犬や猫にいちごをあげる際の注意点
犬や猫にいちごをあげる際には、いくつかの注意点があります。
アレルギーがある犬猫は要注意
食物アレルギーがある子は要注意です。いちごにもアレルギーがあります。いちごにはサリチル酸化合物が含まれているため、痒みや蕁麻疹を引き起こすことがあります。
下痢や嘔吐などの体調不良、かゆみなどの皮膚症状がある場合には与えることを控えるようにしましょう。場合によってはそのまま体調を崩してしまう犬猫もいます。
小さく切ってあげる
いちごは必ず小さく切るか、すり潰してあげるようにしましょう。いちごは丸いので特に超小型犬や猫ではその形状から丸飲みしてのどに詰まらせてしまう可能性があります。
犬は急いで食事をとる子が多い傾向にあるため、いちごを食べている時になんとなく苦しそう、吐きそうなのに吐けないという場合には動物病院を受診するようにしましょう。
いちごを使用した人用の製品は与えないように
いちごジャムは製造過程で大量の砂糖を使用します。ほんのわずかないちごジャムであったとしても犬や猫にとっては栄養過多となってしまいます。
もし手作りができれば砂糖を入れないいちごジャムを作ってあげてください。
ただし佐藤の代用品のはちみつなどもジャムが甘くなるほど使用しては意味がありませんので、結局は甘くない「ジャムのようなもの」になってしまうかと思いますが、犬猫の食卓に変化を加えることはできますので決して無駄ではありません。
またいちごジュースや缶詰など、その他の加工品もあげないほうがいいですね。
犬や猫にあげるいちごレシピ
犬猫にいちごをあげる際には、切ってあげるだけでなく、ほかの食材とあわせてあげることで、食いつきアップや相乗効果が得られます。以下のレシピを参考になさってください。
いちごヨーグルト
いちごとヨーグルトは、混ぜることで相乗作用があります。ヨーグルトはプロバイオティクスと言われ、乳酸菌などの善玉菌が多く含まれた食材です。いちごには善玉菌のエサとなる食物繊維(プレバイオティクス)が多く含まれています。
プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取することで、相乗効果により、腸内細菌のバランスが豊かになりやすい環境が作られます。
量については、いちごは上述の通り、ヨーグルトはスプーン1~2杯程度にとどめるようにしましょう。
いちごアイス
いちごを凍らせたいちごアイスは、夏場の水分補給や脱水予防におすすめです。あらかじめアイス状にして冷凍しておくことで、手軽に与えることができます。
【まとめ】犬猫はいちごを食べても大丈夫
いちごはビタミンCが豊富な食材であり、嗜好性もよいため、犬や猫にはおすすめの食材です。
ただし過剰に与えてしまうとキシリトールにより低血糖を起こしてしまったり、糖分過多になる可能性はありますので、少量をカットしてあげるようにしましょう。
参考資料



