犬猫はメバルを食べても大丈夫!ビタミンB12など栄養豊富で低脂質・高タンパク◎

メバルは漢字で「目張る」と書くこともあり、目が張っているように見えるほど大きな眼が特徴の海水魚です。

調理方法は甘辛く味付けした煮付けが定番ですが、唐揚げ、南蛮漬け、アクアパッツァなどで食べても美味しい食材です。

犬猫はメバルを食べても大丈夫!

いくつかの注意点はありますが、メバルは犬猫の食べられる魚です。

本記事では、

  • メバルってどんな魚?
  • メバル犬猫に食べさせるメリットや注意点
  • 犬猫用の魚を使った手作りごはんのレシピ

などについてお話していきます。

メバルってどんな魚?

メバルとは、カサゴ目メバル科メバル属に分類される魚の総称のことを指し、国内では北海道から九州まで幅広い海域で漁獲されています。

浅い海の底の方に生息していて、防波堤などから釣り糸を垂らすとヒットすることが多い魚です。

メバルは大きく分けると色違いで3種類存在します。

  • シロメバル:白い体をしていて横縞模様がよく見えるのが特徴。
  • アカメバル:金色がかった赤色をしている。金メバルと呼ばれることもある。横縞模様は薄い。
  • クロメバル:黒い体で横縞模様があまり目立たない。

この3種類はこれまで色が違うだけで同じ魚だと考えられていましたが、近似種だけど違う魚であるということが2008年にDNA解析によって判明しました。

メバルの主な栄養素表

メバル(生)100gあたりの主な栄養

栄養素含有量
エネルギー100kcal
たんぱく質15.6g
脂質2.8g
カリウム350mg
カルシウム80mg
ビタミンD1.0μg
ビタミンE1.5mg
ビタミンB20.17mg
ナイアシン5.0mg
ビタミンB60.11mg
ビタミンB121.5μg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

栄養素表からお分かり頂ける通り、メバルは様々な栄養が豊富に含まれています。

含有量が特に多いのはビタミンB12、ビタミンE、ビタミンDなどです。

メバルの持つ栄養素がもたらすメリットについて次の項目でお話していきます。

メバルを犬猫に食べさせるメリット

ビタミンB12による貧血予防

メバルに豊富に含まれるビタミンB12には、葉酸と力を合わせてヘモグロビンの生成を助け貧血を予防する効果があります。

ビタミンB12にはこれ以外にも、遺伝情報を司るDNAやRNAの生成をサポートする効果や、脳や神経の働きを維持する効果も持っています。

ビタミンEによる強力な抗酸化作用

ビタミンEは強力な抗酸化作用を持っています。

これにより活性酸素の発生を抑え、細胞の酸化・老化を防いでくれます。

また、この他にも動脈硬化やがんの予防にも効果があると考えられています。

ビタミンDが骨や歯を強くする

ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、血液中のカルシウム濃度を保つため、骨や歯を丈夫にします。

不足すると骨が弱くなり、骨が曲がる・発育不良になるといった異常が現れてしまいます。

低カロリー低脂質かつ高たんぱくなので、ダイエットに

メバルは多くの魚と同じく低カロリー低脂質かつ高たんぱくなので、ダイエットに向いた食材と言えます。

たんぱく質の摂取は基礎代謝の上昇に繋がるため、脂肪を燃焼しやすい体になります。

犬猫にメバルを食べさせる時の注意点

骨はなるべく取り除くように

メバルは小骨が非常に多い魚です。

人間であっても魚の骨を誤って飲み込むと手術が必要になるケースもありますが、犬猫は人間より体が小さく食べ物を丸飲みしがちな生態のため、より危険です。

犬猫にメバル食べさせる時は、丁寧に骨を取り除くようにしましょう。

アニサキスの可能性

メバルの主食となるオキアミには卵や幼虫が寄生していることがあるため、メバルもその身にアニサキスを宿していることがあります。

アニサキスを予防するためには、

  • 目視を行いアニサキスが居ないことをしっかりと確認する
  • 細かくきざむ・冷凍・加熱、これらの処理を行うことでアニサキスを死滅させる

といった方法があります。

目視でのアニサキス確認に不安がある場合は、加熱などによってアニサキスを死滅させるようにしましょう。

犬猫に食べさせる魚を使った手作りレシピ

鰯のトマト煮

こちらは鰯を用いたレシピですが、メバルに置き換えて作ることも出来ます。

トマトには旨味成分グルタミン酸が豊富に含まれているので、メバルの旨味と組み合わさり食いつきに期待が持てます。

水分量が多いので、水分を摂取させたい時にもおすすめです。

【まとめ】犬猫はメバルを食べても大丈夫!

犬猫はメバルを食べても大丈夫です。

ビタミンB12・ビタミンE・ビタミンDなどが豊富に含まれ、カロリーと脂質も低く高たんぱくな魚です。

貧血予防や抗酸化作用、骨や歯を丈夫にする効果、ダイエット効果などに期待が持てます。

本記事で紹介した注意点は2つです。

  1. 骨はなるべく取り除いて下さい。
  2. アニサキスの可能性があるので、しっかり予防してください。

目が大きく独特の見た目をしていますが、釣り人の間ではおなじみの魚メバル。

スーパーや鮮魚店でも広く流通していますので、新鮮なものが購入できた時は犬猫に与えてみてはいかがでしょうか?

【魚介類の記事】

  • 犬猫はクラゲを食べても大丈夫?消化不良や毒によるアナフィラキシーショックなどの危険性
  • 犬猫はハマグリを食べても大丈夫?生食のリスクや加熱調理の必要性について解説
  • 犬猫はキャビアを食べても大丈夫?ペットフードの原材料にも使用されているが塩分量に注意
  • 犬猫はオキアミを食べても大丈夫!オメガ3脂肪酸の供給源としてサプリなどの原料にも

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

記事一覧

ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

関連記事