タマリンドについて
タマリンドは、マメ科チョウセンモダマ属のフルーツで、アフリカの亜熱帯地域が原産です。
日本では検疫の関係で生の果実のまま出回ることはなく、存在自体あまり知られていませんが、東南アジアやインドで盛んに栽培されており、タイやインドでは定番のフルーツです。
甘酸っぱい梅干しのような味で調味料として使われることも多いので、スパイスカレーが好きな方、作られる方はよくご存知かもしれません。
犬猫はタマリンドを食べても大丈夫?
犬猫に対するタマリンドの毒性、危険性は情報が少なく明確ではありません。
しかし、タマリンドは犬猫が中毒を起こすことで知られる「ぶどう」に含まれる酒石酸が豊富と言われています。
ブドウ中毒の原因については明らかになっていませんが、「酒石酸」が原因の可能性が高いと指摘する論文や報告もあります。
本サイトでは犬猫にはタマリンドを食べさせないことをおすすめします。
日本で販売されているタマリンドの加工品
前述の通り日本では検疫の関係で生の果実のまま出回ることはありませんので、犬猫が食べてしまう可能性があるのはタマリンドを乾燥させたものやペースト状に加工された商品になるかと思います。
参考までにどのような加工品が販売されているかをご紹介します。
- タマリンドペースト
- タマリンド果肉(乾燥させたもの)
- タマリンドパウダー
- タマリンドジュース
- タマリンドサプリメント
これらの加工品も犬猫にとってリスクがある可能性があります。
家庭での使用や保管には十分注意し、愛犬愛猫が誤飲することのないようにしましょう。
犬猫がタマリンドを食べてしまった場合
万が一犬猫がタマリンドやタマリンドの加工品を食べてしまった場合は、すぐに獣医師に連絡しましょう。
タマネギやブドウなど一般的な食材と違い、タマリンドを知らない獣医師も少なくないと思われます。
受診の際は「犬猫が中毒を起こすことで知られる「ぶどう」に含まれる酒石酸が豊富な果物を食べた」と補足することをおすすめします。
【まとめ】犬猫にタマリンドは与えない
犬猫に対してのタマリンドの毒性については情報が少なく定かではありませんが、タマリンドは犬猫が中毒を起こすことで知られる「ぶどう」に含まれる酒石酸が豊富と言われています。
安全性が認められない限りは犬猫にタマリンドを与えるのは控えた方が良いでしょう。
インド料理を家庭で作る機会のある方は、調味料として使用することもあるかと思いますが、使用や保管には十分に注意が必要です。