犬猫は蕎麦を食べても大丈夫?アレルギーは?栄養や注意点を解説

犬猫はそばを食べても大丈夫

江戸時代から愛される日本のソウルフード『蕎麦』。

栽培の歴史は古く、昨今では健康志向の高まりから健康成分たっぷりの滋養食材として注目されています。

栄養面で優れていることは知られている蕎麦は、犬猫が食べても大丈夫です。

ただし蕎麦はアレルゲンとして知られ犬猫でもアレルギーを引き起こす場合もあるので、初めて与える際には少量からにして食後の体調に注意してあげてください。

蕎麦に含まれる栄養素

たんぱく質

蕎麦は穀類の中では最もたんぱく質に富んでいるといわれています。白米と比較すると炭水化物が低く、たんぱく質や食物繊維を豊富に含んでいます。

リジン

必須アミノ酸の一種であるリジンは体の組織修復や成長に役立ちます。疲労回復や集中力を高める働きがあるともいわれており、肝機能を強化したりすることも期待されています。

ビタミンB群

ビタミンB1は疲労回復や、脳や神経の機能を維持する効果があり、ビタミンB2には脂質代謝を促し、粘膜や皮膚を健康に保つ効果があるといわれています。

他にもエネルギー代謝に関わるナイアシン、抗ストレスのパントテン酸などビタミンB群が豊富に含まれているので体の調子全般を整えることが期待できます。

ルチン

蕎麦にはポリフェノールの一種であるルチンが豊富に含まれています。

血管保護の効果が期待されており、毛細血管の強化、高血圧予防効果があるといわれています。強い抗酸化作用がありアンチエイジング効果も期待できます。

ルチンは水溶性なので茹でて流出した分は蕎麦湯で補えます。犬猫も蕎麦湯を飲むことは大丈夫ですが、過剰摂取にならないよう少量から与えてみてください。

食物繊維

豊富な食物繊維で腸内環境を整えるとともに、コレステロールの排出を促します。蕎麦に含まれている水溶性食物繊維は腸内環境を整え、便秘に効果があります。

リン

リンは骨や歯の形成、神経や筋肉を正常に保ったりする働きをしています。

過剰に接種すると結石ができやすくなったり、腎臓病の犬ではリンの排出が正常に行われず腎臓病を悪化させてしまうため制限が必要です。

参考:集中力アップも期待できるアミノ酸、リジンとは

蕎麦を与える際の注意点

アレルギーに注意!蕎麦の成分を確認しましょう

蕎麦は人間にとって代表的な食物アレルギーのひとつで、卵や乳製品、甲殻類などに続く食品です。

蕎麦アレルギーは人間だけではなく犬猫にも発症の恐れがあり、主なアレルギー症状は湿疹とかゆみですが、嘔吐や下痢、喘息、口周りの腫れなどを引き起こすこともあります。

また、蕎麦には十割蕎麦、二八蕎麦など種類があります。

蕎麦粉以外に小麦粉を使っている場合があるので、小麦アレルギーに気をつけなければいけない場合は特にパッケージに記載されている成分を必ず確認してから与えてください。

犬猫はすすって食べられないので切って与えましょう

犬猫は人のようにすすって食べることはできません。蕎麦は柔らかくなるまでしっかり茹でてから短くカットして与えましょう。

長いまま与えて丸のみしてしまった場合、喉に詰まらせてしまう危険性があります。茹でる前にハサミでカットしてから茹でても大丈夫です。

薬味に要注意

蕎麦にはネギやワサビが付き物。しかし犬猫にとっては有害な食材です。

犬猫にとってネギは中毒症状を引き起こすことで有名な食材なので、絶対に混入しないように気をつけましょう。

またワサビも犬猫にとっては刺激が強すぎる食材。ワサビに含まれる辛み成分で嘔吐、下痢、感覚麻痺等を引き起こす要因となります。

どちらも絶対に与えないようにしてください。

与える量に注意

栄養豊富で白米やうどんに比べて比較的カロリーが低いとはいわれていますが、与えすぎは肥満の原因や塩分の過剰摂取に繋がります。

また豊富な食物繊維は摂りすぎると消化不良や下痢を引き起こす場合もありますので、与える量はおやつ程度とし、トッピングなど効果的に与えてあげてください。

おすすめレシピ

年越し蕎麦

茹でた蕎麦を短くカットし、鰹節にお湯を注ぎ出汁をとります。

常温程度に冷ました出汁にそばを入れ、茹でて刻んだ小松菜、人参、ほぐした茹でささみをトッピングして完成。

大晦日、一年の終わりに犬猫と一緒に年越し蕎麦を食べて新年を迎えるのもいいかもしれません。

エスニック風蕎麦

茹でた蕎麦、トマト、きゅうり、セロリを食べやすくカットしておきます。蕎麦をお皿に盛りほぐした鯖の水煮缶をのせ、カットしておいた野菜をトッピングして完成。

彩りも良く鯖の旨味で食欲をそそる一品。

セロリは香りも強く繊維も硬いので少量を薄くスライスする切り方がおすすめです。

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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