アルミホイルは薄いシート状のアルミニウム箔で、一般的にキッチンや食品包装、調理など様々な用途に使われます。
アルミニウムの特性上、アルミホイルは軽量で柔軟性があり、調理時に食品を包んだり、焼き物やグリルで使用することが一般的です。
普段料理をしない方でも、防災用にストックしていたり、別の用途で使うために保管してあることも少なくないかと思います。
そんなアルミホイルを犬猫が誤飲した場合、どうなってしまうのでしょうか。
この記事では犬猫のアルミホイルの誤飲について、危険性や注意点等を解説していきたいと思います。
アルミホイルの誤飲の危険性
犬や猫がアルミホイルを誤飲すると重篤な健康リスクが生じる可能性があります。
- 消化器官の損傷: アルミホイルの状態によりますが、丸められて硬くなっていたり、端が鋭利に尖っている場合があります。食道や胃腸などの消化器官に刺さることで損傷を引き起こし、出血や穿孔などの深刻な問題につながる可能性があります。
- 窒息: アルミホイルが食道や気道に詰まると、窒息の危険があります。特に小さな子犬や子猫の場合、気道が狭く、アルミホイルが詰まることで窒息のリスクが高まります。
- アルミニウム中毒: アルミホイルに含まれるアルミニウムは、体内に取り込まれると中毒を引き起こす可能性があります。これにより、神経系や骨、腎臓に悪影響を及ぼすおそれがあります。
- 食品成分の中毒:アルミホイルは食材を包んだり料理を保存するのによく使われるため、使用済みのアルミホイルを食べてしまうと付着した食品の成分で中毒を起こす可能性があります。チョコレート、ネギ類などは特に注意が必要です。
犬猫がアルミホイルを誤飲した際に考えられる症状
犬猫がアルミホイルを誤飲した場合、以下のような症状が現れる可能性があります。
- 吐き気や嘔吐下痢や便秘
- 食欲不振
- 腹部の膨満感や痛み
- 不安や興奮
- 呼吸困難
- 脱水症状
- 震え、フラフラとバランスを崩す
- その他異常な行動
これらの症状が現れた場合、速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。
中毒のリスクもあるため、様子をみてしまうと命取りになるかもしれません。
アルミホイルの誤飲を防ぐために
アルミホイルの誤飲を防ぐためには、以下の対策を取ることが重要です。
- アルミホイルのストックは犬猫の届かない場所に保管する。
- 使用済みのアルミホイルは水で軽くすすぎ、適切に処理しすぐに捨てる。
- アルミホイルの使用時は犬猫の様子を観察し、必要に応じてゲートなどを設置し近づけないようにする
アルミホイル以外のアルミニウム製品
アルミホイル以外にもアルミニウムが使用されている製品は身近にあります。
形状が違えば起こりうるリスクも変わってくるかと思いますが、アルミホイルと同様に注意が必要です。
・アルミ箔容器:冷凍鍋焼きうどんの容器、お弁当のアルミカップなど様々な形状の容器があります。
・パッケージ:お菓子の個包装に使われるような薄手タイプや、コーヒー豆のパッケージのような少し厚手のものもあります。ペットフードや錠剤のパッケージにも。
・アルミ缶:主にサイダーやビールなどの炭酸飲料用の缶
アルミホイルを誤飲してしまった際の対処法
犬猫がアルミホイルを食べてしまった場合は、まずは落ち着いて状況を把握し行動しましょう。
- 症状の観察: 愛犬愛猫の状態をよく観察し、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状があるかどうか確認します。
- 動物病院への連絡: 獣医師に連絡し、状況を説明します。
- 症状に応じた処置: 獣医師の指示に従って、症状に応じた処置を行います。
- 喉に詰まった場合の応急処置: もしペットが喉にアルミホイルを詰まらせてしまった場合は、応急処置として人工呼吸や背中を叩くなどの手当てを行います。ただし、喉に詰まった物を取り除こうとすると、逆に喉に押し込んでしまう可能性があるため注意が必要です。
犬や猫がアルミホイルを誤飲した場合は、早めに獣医師に連絡し、適切な処置を行うことが重要です。
自己判断で処置を行う前に、必ず専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
【まとめ】犬猫のアルミホイルの誤飲に注意!
アルミホイルの状態によりますが、丸められて硬くなっていたり、端が鋭利に尖っていることがあり誤飲は大変危険です。
食道や胃腸などの消化器官に刺さることで損傷を引き起こし、出血や穿孔などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
また大きなアルミホイルを飲み込んでしまうと腸閉塞の危険やアルミニウム中毒のリスクもあります。
アルミホイルは身近なアイテムですが、犬猫が近づける場所には保管しないようにしましょう。