グラジオラスは犬猫にとって危険な植物。触れるだけでも接触性皮膚炎の危険あり

グラジオラスとは

グラジオラスはアフリカからヨーロッパ、アジア西部に約300種ほどが知られる球根植物です。

草丈は40㎝~1mにもなる植物で、フリルがついたような花は多くの品種ごとに選べる豊富な色彩が魅力であり、上に伸びる葉には生命力を感じる姿が特徴的で人気があります。

しかし、このグラジオラスは犬や猫にとっては危険な植物であるため注意が必要です。

グラジオラスの基本情報

学名:Gladiolus
和名:トウショウブ(唐菖蒲)
その他の名前:オランダアヤメ
科名 / 属名:アヤメ科 / トウショウブ属(グラジオラス属)
花言葉:「勝利」「用心深さ」「忘却」「密会」

グラジオラスに含まれる主な毒性成分

グラジオラスはアヤメ科の植物なので、アヤメ同様に「イリジェニン」「イリジン」「テクトリジン」という毒性成分が含まれていると考えらえています。

全草危険とされていますが、特に球根が最も危険と考えらえています。

グラジオラスの誤食による中毒症状例

  • 過剰なよだれ
  • 無気力
  • 皮膚炎
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 下痢

アヤメ科の植物による健康被害は接触性皮膚炎が特徴的です。

少し口にしただけでも口の中がヒリヒリするので、強度の中毒を起こすほど誤食してしまう事は考えにくいのですが、葉や茎を傷つけた時に出る汁に触れただけでも皮膚炎を起こします。

犬猫が触れないように十分に注意してあげましょう。

まとめ

グラジオラスは豊富な品種で華やかな花姿から人気の植物ですが、犬や猫にとっては危険な植物です。

接触性皮膚炎を起こすので、誤食だけではなく不用意に近づけないように配置には十分注意が必要です。

人気な植物なので公園や道路沿いなどでも見かける事がありますが、散歩時にも接触や誤食がないように気をつけてあげましょう。

グラジオラスに触れて痛がる、かゆがるなどの様子があればしっかりと洗い流してあげましょう。

また、誤食による口腔内の炎症や消化器症状が続くようであれば動物病院を受診しましょう。

参考:グラジオラスの基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)

参考:ASPCA

参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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