ハイビスカスは赤や黄色、白、ピンク、オレンジ色など原色の鮮やかな花色が魅力の熱帯花木です。
世界の熱帯~亜熱帯地方で栽培され、南国のイメージがたっぷりのハイビスカスは日本でも栽培され、夏の訪れを知らせる華やかさが人気の植物です。
ハイビスカスの基本情報
学名:Hibiscus
開花期:5月~10月
その他の名前:ブッソウゲ(仏桑花)
科名 / 属名:アオイ科 / フヨウ属(ヒビスクス、ハイビスカス属)
花言葉:「新しい恋」「繊細な美しさ」「勇気ある行動」「信頼」
参考:ハイビスカスの基本情報
ハイビスカスは犬猫にとって危険な毒性成分を含む?
ハイビスカスが犬猫にとって危険な植物なのかを調べてみると、意見や見解が分かれ明確になっていません。
ASPCAではハイビスカスは犬猫、そして馬にとっても無毒であると記載されていますが、ハイビスカスは数百もの品種が存在しているので、どの品種も無毒と明言するのは難しいでしょう。
ほとんどのハイビスカスは無毒である可能性が高いのですが、一部のハイビスカスの品種は有害である可能性があります。
中でもハイビスカスと同じアオイ科フヨウ属である『ムクゲ』は犬猫に有害である可能性が高いといわれています。
ムクゲは低木の庭木で、栽培が簡単なので日本中で広く植えられています。
開花期は7月~9月でいわゆるハイビスカスより小ぶりな花をたくさん咲かせます。
このムクゲの花を犬猫が大量に食べた場合には嘔吐や下痢、食欲不振などの中毒症状を引き起こす可能性が高くあるので注意が必要です。
犬猫に対するハイビスカスの注意点
ほとんどのハイビスカスは無毒である可能性がありますが、一部品種には犬猫にとって有害となる可能性がある以上、当サイトでは積極的に食べさせるべきではないと考えます。
とはいえ、犬や猫は時折様々な植物に興味をもち、おもちゃにしたりかじったりムシャムシャと食べてしまう事があります。
ハイビスカスは鮮やかで大きな花を咲かせるので、少し目を離した隙に興味を持った犬猫が食べてしまっていた!なんてことは多々ありうるケースでしょう。
このため犬猫のいる家庭でハイビスカスを栽培する場合は、犬猫が口にしないように対策が必要になります。
室内にはできるだけ配置しない
ハイビスカスは日光がよく当たる場所を好むので、育てる場合には屋外に配置するといいでしょう。
そうすることで室内飼いをされている犬猫の行動範囲内で問題が起こる事を避けられます。
ハイビスカスは常緑樹で、冬越しをさせる場合にはガラス越しに日光が当たる暖かい室内で管理することが推奨されています。
冬の時期に室内に配置する場合には犬猫が入らない部屋に置くことや、絶対に届かない場所を検討して置くようにしましょう。
庭木や公園でも注意しましょう
完全室内飼いをしている猫には縁がないかもしれませんが、散歩で外出する機会のある犬の場合は屋外に植えられているハイビスカスにも注意してあげましょう。
上記でも解説しましたが、同じアオイ科フヨウ属のムクゲには犬猫にとって有害である可能性が高くあります。
街路樹や公園などでも多々みかけるポピュラーな植物なので、外出時に花や葉を食べてしまわないように注意してあげましょう。
自宅の庭でハイビスカスを栽培している場合は、その周りを柵で囲うなどして近づけないようにする工夫も必要です。
ハイビスカスを食べてしまった際の対処法
ハイビスカスを犬猫が食べてしまった場合、飼い主様は慌てず冷静に対応しましょう。
ハイビスカスによって起こる健康被害は比較的軽度であるケースが多いようですが、摂取量や個体差によっては重症度が変わってきます。
まずはハイビスカスのどの部分をどれくらいの量を食べてしまったのか、症状の有無を確認しましょう。
下痢や嘔吐などの症状がある場合や、上記で解説したムクゲを食べてしまった場合は、動物病院へ相談し獣医師の指示に従いましょう。
ごく少量の摂取であっても時間の経過とともに症状が現れる場合があるため、しばらくは注意深く観察し、行動などに異常が無いか記録しておくといいでしょう。
少しでも不安があれば動物病院で診察することをお勧めします。
まとめ
ハイビスカスは犬猫にとって無毒であるという情報がある一方で、ハイビスカスには数百の品種があり、一部品種は犬猫にとって有害であるとする情報があるので、当サイトとしては犬猫はハイビスカスを食べない方がいいと考えます。
中でもハイビスカスと同じアオイ科フヨウ属のムクゲには犬猫にとって有害な成分が含まれるとの情報があるので、うっかり愛犬愛猫が食べてしまわないように注意してあげましょう。
ハイビスカスを食べる事によって起こる症状は、嘔吐、下痢、食欲不振などが挙げられ、比較的軽度の症状であるといわれています。
しかし、ハイビスカスの犬猫に対する危険性は明確になっていないので、万が一犬猫がハイビスカスを食べてしまった場合は注意深く観察し、異常があれば動物病院を受診しましょう。
参考:ASPCA