ユーカリは犬猫にとって危険な植物!生花だけでなく、ドライフラワーや精油にも注意

ユーカリはフトモモ科の常緑樹で、自生地では100mほどの高木になる植物です。

ユーカリは清涼感のある芳香があり、その香りにリラックス効果や虫除けの効果が期待され、精油、化粧品、ハーブティーなど様々な形で利用されています。

ユーカリは切り花としても人気があり、生花だけではなくスワッグやリースとしてドライフラワーを飾られることが多くあります。

とても種類が豊富な植物で、700~800以上の品種があるので、品種を選べば庭木としても楽しむこともできます。

ユーカリの基本情報
学名:Eucalyptus
科名 / 属名:フトモモ科 / ユーカリノキ属
花言葉:「新生」「再生」

ユーカリは犬猫にとって危険な植物!

犬や猫におけるユーカリの毒性に関する研究はほとんど行われていませんが、ユーカリは犬や猫に対して有毒であるといわれています。

人間であっても、ユーカリをたくさん食べてしまうとユーカリに含まれる毒性成分によって下痢や嘔吐などの中毒症状を引き起こすといわれています。

コアラは食べているのになぜ他の動物は食べてはいけないのか

ユーカリといえばコアラが食べる植物として有名です。

コアラが食べられるのに他の動物は食べられないの?と不思議に思うかもしれませんが、コアラは赤ちゃんの時にお母さんからもらう微生物やユーカリの毒に強い肝臓のおかげでユーカリの解毒ができるのです。

犬猫はそもそも肉食動物であり、草食動物のように植物性の消化は得意ではありません。

コアラのようにユーカリの解毒に役立つ微生物やユーカリの毒に強い肝臓もないので、ユーカリの毒性成分に強い影響を受けてしまいます。

参考:コアラはなぜ毒のあるユーカリの葉を食べられるのですか

ユーカリの主な毒性成分

シアン化物

ユーカリにはシアン化物が含まれているといわれています。

ユーカリの葉の組織が咀嚼によって破壊されると、有毒なシアン化物を生成する可能性があることが報告されています。

虫や動物に食べられないようにする植物自体の自己防御であると考えられているシアン化物。

シアン化物を摂取した場合、犬や猫を含む様々な動物に健康被害を起こす事や、死亡例もあるので大変危険な成分として知られています。

参考:自然界のシアン化合物

シネオール(ユーカリプトール)

シネオールはユーカリプトールの名でも呼ばれる精油成分です。

爽やかな芳香で、清涼剤や咳止めなど呼吸器系の不調に効果がある事や血液の循環促進、そして虫除けなどの効果も期待されるものですが、犬や猫にとっては有害な成分となります。

シネオールはアレルギー性接触皮膚炎の発症原因になると考えられているほかにも、人間に関してユーカリオイルの中毒による呼吸障害、意識混濁などの報告があります。

植物としてのユーカリだけではなく、ユーカリの精油の取り扱い、保管、管理にも十分に注意しましょう。

参考:アロマディフューザーの液を誤嚥したことによる化学性肺炎

ユーカリはティーツリーの仲間

犬や猫に危険であると注意喚起されている有名な『ティーツリー』は、ユーカリと同じフトモモ科の植物であり、上記で解説したユーカリの主な精油成分であるシネオールも含まれています。

ティーツリーオイルの使用による犬猫の死亡例報告もあることから、昨今では犬猫に対して最も危険視されている精油のひとつとして広く認識されています。

犬猫がユーカリを摂取した場合

ユーカリは切り花、ドライフラワーのスワッグやリースなどが人気で室内で飾られている場合も多くあるでしょう。

また、お庭や散歩コースなどに植えられているものをうっかり犬猫がおもちゃにしてしまったり、かじってしまう事があるかもしれません。

ユーカリの中毒症状例
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 流涎
  • ふらつき
  • 震え
  • 呼吸障害
  • 意識障害
  • 昏睡

ユーカリの摂取量や、精油の摂取、また個体差により症状に差はありますが、重篤な症状や最悪の場合死亡してしまうケースも考えられます。

誤食が分かった場合には、症状の有無に関わらずすぐに動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従いましょう

誤食後に中毒症状が現れないからといって、自己判断での経過観察はおすすめできません。

すぐに症状が出なくても、数時間後~翌日以降に症状が現れる場合もあります。

治療が遅れる事によって重症化し手遅れになってしまう事もありますので、摂取が確認された場合は早急に獣医師のアドバイスを受けるといいでしょう。

まとめ

ユーカリは犬猫にとって危険な植物です。

コアラのようにユーカリの解毒に役立つ微生物や強い肝臓もないので、ユーカリの毒性成分に影響を受けてしまいます。

生花だけではなく、ドライフラワーや精油も犬猫にとって大変危険なので、犬猫の行動範囲内に飾る事や保管することは控えた方がいいでしょう。

万が一誤食が合った場合、症状の有無に関わらずできるだけ早く動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従うようにしましょう。

参考:ASPCA

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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