ひまわりは犬猫に安心の植物!キク科の植物だが有毒な成分は含まれていない

太陽に向かって大きな花を咲かせる姿が特徴の、夏の風物詩ひまわり。

大きい品種は草丈が2~3mほどになるものもあり、そういった品種が並んでいるひまわり畑はかなり迫力があります。

そんなひまわりは犬猫がいる環境でも安心して育てることができるのでしょうか。

ひまわりは犬猫がいても安心な植物!

ひまわりには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため比較的安心な植物といえます。

ただし犬猫がいる環境でひまわりを育てたり飾ったりする場合は注意すべき点があるのでご紹介します。

ひまわりの基本情報

学名

Helianthus

科・属

キク科・ヘリアンサス属

原産地

北アメリカ大陸西部

開花時期

7月~9月

別名

日車・日輪草・天竺葵 など

花言葉

私はあなただけを見つめる・憧れ・偽りの愛・高貴

キク科の植物は危険?

キク科の植物である、キクやダリアには「セスキテルペンラクトン」や「ピレトリン」といった毒性のある成分が含まれています。

そのためキク科の植物は犬猫にとって危険とする場合もあるようですが、同じキク科のひまわりやガーベラにはそういった成分は含まれていません。

キク科の植物が危険とは一概には言えないようです。

基本的には食べないようにする

前述したようにひまわりには有毒な成分が含まれていないため犬猫が触れたり食べたりしても重篤化する可能性は低いです。

しかし、犬猫には必要の無いものなので基本的には食べてしまわないようにしましょう。

犬×ひまわりの注意点

散歩中に注意

玄関先などでひまわりを育てているおうちは多くあります。

せっかく大切に育てていたひまわりを食べてられてしまうと育てていた方はとても悲しみます。

また、他人の家の草花を勝手に取ると、不法侵入・器物損壊・窃盗などの罪に問われる場合もあるようです。

犬の仕業とはいえ、飼い主の責任として裁判沙汰になりかねませんので他人の家の草花には近づけないようにしましょう。

庭遊びの際に注意

おうちにお庭がある場合は、犬とお庭で遊ぶこともあるかと思います。

もしお庭にひまわりが咲いている場合は、犬が食べてしまったり土を掘り返してしまわないように注意しましょう。

また、お庭にはひまわりだけでなく犬猫にとって危険な植物が生えている可能性もあります。

庭遊びをする際はできるだけ犬から目を離さないようにしましょう。

猫×ひまわりの注意点

水差しに注意

ひまわりは基本的に屋外で育てるものなので、猫が接触する機会はあまりないかと思います。

そういった機会があるとすれば、何かお祝い事などで花束を貰った場合などが考えられます。

夏の花束にはひまわりが使われることがあるので、そのような切り花をおうちに飾る際には置き場所に注意してください。

猫と接触する場所に置いてしまうと、食べてしまう可能性や花瓶を倒してしまう可能性があります。

トイレなどの猫が入れないような部屋に飾るのがおすすめです。

脱走しないように注意

猫の中には外の世界に興味を持っておうちから脱走しようとする子もいます。

もしも猫が脱走してしまうと外の世界でどんな植物を食べてしまうかわかりません。

事故などの可能性もあるので猫が脱走しないように対策をしましょう。

ストレスなども猫が脱走しようとする原因のようなので、普段から運動をさせてあげるなどしてストレスを解消してあげましょう。

もしも脱走してしまったら

猫は脱走してしまってもしばらくすると帰ってくることが多いです。

その際に猫が帰ってきやすいように、玄関先に普段与えているフードなどを置いて家の場所を知らせてあげましょう

しばらく帰ってこないようであれば家の周辺を探しましょう。

このとき大声で名前を呼ぶと猫がびっくりしてしまう可能性があるので、小声で名前を呼びながら探しましょう。

それでも見つからない場合は以下のような方法を試してみてください。

  • ポスターやチラシを配ってご近所さんに配る
  • SNSで呼びかける
  • 保健所や警察に連絡する(保護されている場合も考えられるため)

異常があればすぐに獣医師へ相談

犬猫がひまわりを食べてしまった後に様子がおかしければすぐに獣医師へ相談することをおすすめします。

もしも丸呑みしてしまっている場合は呼吸困難や窒息などの可能性があります。

また、食べた直後は平気でも数日経って便が出ていない場合は消化不良を起こしている可能性があります。

最悪の場合、腸閉塞を起こしている危険性もあるので異変に気づいたらすぐに獣医師へ相談し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

【まとめ】ひまわりには犬猫にとって危険な成分は含まれていない

ひまわりには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため万が一食べてしまっても比較的安心です。

今回ご紹介したポイントや注意点をおさらいしましょう。

  • 他人の家で育てられているひまわりを食べてしまわないように注意
  • もし猫が脱走するとひまわりだけでなく危険な植物を誤食する可能性もあるので対策する
  • ひまわりを食べてしまった犬猫の様子がおかしければすぐに獣医師へ相談する

今回は犬猫を飼っている環境でのひまわりについてご紹介しました。

ひまわりは比較的安全な植物ですが毒性のある危険な植物もたくさんあるので注意しましょう。

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鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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