オモトとは
オモトは日本原産の多年草で、宮城県を北限に本州から四国、九州に自生する植物です。
歴史にも馴染みが深く、徳川家康に愛されたことでも有名なオモトは、縁起が良く引っ越しに先立ってオモトを運び込むと運が開けると言われています。
他にも長寿や母性の愛といった花言葉もあるので、母の日や長寿の祝いなど様々なお祝いのシーンで贈り物としても人気があります。
しかし、このオモトには毒性成分が含まれるので犬や猫にとっては危険な植物です。
オモトの基本情報
学名:Rohdea japonica
和名:オモト
その他の名前:万年青
科名 / 属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科) / オモト属
花言葉:「長命」「長寿」「永遠の繫栄」「母性の愛」「崇高な精神」
オモトはユリ科やスズラン科に分類されることもありますが、現在はキジカクシ科に分類されています。
オモトの主な毒性成分
オモトの有毒部位は全草であり、特に根茎に多く含まれていると考えられています。
含まれている毒性成分は「ロデイン」「ロデキシン」といった強心配糖体と、「サポニン」も含まれています。
オモトによって起こる中毒症状例
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 不整脈
- 血圧低下
- 全身麻痺
- 呼吸麻痺
オモトに含まれる毒性成分は非常に強く、誤食した場合には命の危険も考えられます。
歴史の長い植物で、薬用植物として強心、利尿、解毒の効能があるとされていますが、毒性の強さから家庭での使用は避けるべきとされています。
さらに過去には心臓病を患った人が治療の目的でオモトの根茎をすりおろした汁液を数十ml飲んで死亡してしまったという事例もあるといわれています。
犬や猫に対する致死量は明確ではありませんが、人間が摂取した場合も死に至る可能性があるとして注意喚起がされる植物なので、犬や猫への影響は更に強いものであると考えておいた方がいいでしょう。
犬や猫がオモトを誤食してしまったら
オモトは命の危険も考えられる強い毒性を持つ有毒植物なので、ごく少量の誤食でもすぐに動物病院に相談するようにしましょう。
口の中に植物が残っているようであれば、気をつけながら取り除いてあげましょう。
ただし、飲み込んでしまったものを無理やり吐かせることは誤嚥などの危険があるので、獣医師の指示なく自己判断で催吐処置行わないようにしましょう。
情報を記録しておくと診察のヒントとなりますので、可能であればどの部位をどれくらいの量を食べてしまったのか、時間の経過、症状の有無を獣医師に伝えられるようにしましょう。
まとめ
オモトは日本の歴史に関り深く、縁起の良い植物として贈り物に選ばれる機会が多いですが、犬や猫にとっては危険な植物なので取り扱いには注意が必要です。
命の危険も考えられる植物なので、犬や猫の生活圏には配置しない事が一番の予防策になります。
犬や猫の安全を守るために、日頃からの注意と正しい知識、迅速な対応を心がける事が重要です。オモトを誤食した可能性が分かった場合には速やかに動物病院で相談しましょう。
参考:オモト(万年青)の基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)
参考:オモト
参考:薬用植物園(東邦大学)



