鯛について
古くから縁起のいい魚とされてきた赤い見た目が特徴の鯛。一年中漁獲される鯛ですが、旬は主に春と秋といわれています。
春に漁獲される鯛は「桜鯛」と呼ばれており、産卵前で栄養をたっぷり蓄えています。
秋に漁獲される鯛は「紅葉鯛」と呼ばれており、エサを豊富に食べていて身が太り脂がのっています。
高級魚のイメージがある鯛ですが時期によって値段は様々なので比較的安価で手に入る時期もあります。
そんな鯛は犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。
犬や猫は鯛を食べても大丈夫
犬や猫は鯛を食べても大丈夫です。愛犬や愛猫と一緒に鯛を楽しむことはできます。
しかし与える量や食べさせ方には注意が必要なので解説していきます。
骨や皮は食べても大丈夫?
骨は取ってから与えて
犬猫に鯛を与えるときは骨は取ってあげましょう。
人間の場合は魚の身と一緒に骨を口に入れても途中で口から取り出したり飲み込めるようになるまで口の中で噛み砕いたりすることが出来ますが
犬や猫口に入れた食べ物をほとんど丸呑みしてしまう習性がありますので骨が残ったままの魚を犬猫に与えるのは危険です。
鯛などの魚を犬猫に与える場合は骨がないかよくチェックしましょう。
皮は食べても大丈夫
鯛の皮は比較的薄いため、犬や猫が食べること自体は可能です。ただし、生のままではなく焼いたものや茹でたものを与えるようにしましょう。
また、そのまま与えると消化しにくい場合があるため、細かく切ってから与えると食べやすくなります。
生で食べても大丈夫だが注意が必要
犬や猫は生の鯛を食べることもできます。ただし、加熱したものに比べると消化しづらいことや、下記で解説する内容から、当サイトとしては鯛の生食はおすすめできません。
アニサキスの危険性
天然の鯛には「アニサキス」という寄生虫が潜んでいる可能性があります。養殖の鯛は人工飼料で育てられるため、天然の鯛に比べてアニサキスが寄生している可能性は低いとされていますが、リスクが完全にゼロとは言い切れないため、どちらも注意が必要です。
この寄生虫を食べてしまうと、人では激しい腹痛を引き起こすことが知られており、犬や猫でも嘔吐や下痢などの消化器症状が起こる可能性があります。
加熱用の鯛を生で与えない
生の鯛を犬や猫に与える場合は、加熱用として販売されているものをそのまま与えないようにしましょう。
加熱用の魚は基本的に火を通して食べることを前提としているため、生食用ほど衛生管理や寄生虫対策が想定されていないことがあります。そのため、生のまま食べさせると食中毒や消化不良、嘔吐・下痢などの原因になる可能性があります。
犬や猫に生の鯛を与えたいと考える場合は、必ず生食用として販売されているものを少量にとどめるようにしましょう。
鯛に含まれる代表的な栄養素
まだい 養殖 皮つき 生 可食部100gあたり
| 栄養素 | 含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 160kcal |
| たんぱく質 | 18.1g |
| 炭水化物 | 4.4g |
| 脂質 | 7.8g |
| ビタミンB1 | 0.32mg |
| ビタミンD | 7.0μg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
たんぱく質
鯛には100gあたり18.1gと、とても豊富にたんぱく質が含まれています。
たんぱく質は骨・内臓・皮膚・被毛など体をつくる材料となるため、犬猫だけでなくあらゆる生物にとって重要な栄養素です。
また、鯛は他の魚と比べて低脂質であるところも魅力の一つです。
タウリン
タウリンは血圧の維持や視力の維持、肝機能の維持など様々な働きを担うアミノ酸の一種です。
このタウリンを犬や人間は体内で生成することができますが猫はできないので猫にとってタウリンは必須アミノ酸の一つなのです。
また、犬は体内でタウリンの生成をすることができるとはいえ人間と比較するとその力は弱く、犬にとっても積極的に摂取したい栄養素です。
タウリンは水溶性なので余分なものは尿と一緒に流れ出ます。
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換するために必要なビタミンであるほか、神経系の機能を正常に保つために欠かせない栄養素です。
哺乳類は体内でビタミンB1を生成することが出来ないため食事からの摂取が必須になります。
ビタミンB1が著しく不足すると筋力の低下や歩行障害などの症状が現れます。
ビタミンD
鯛にはビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDはリンやカルシウムの代謝において重要な役割を果たします。
人間や草食動物はこのビタミンDを日光を浴びることで生成することができますが、犬や猫はそれができません。
なので犬や猫にとってビタミンDは食事から摂らなくてはならない重要な栄養素の1つといえます。
犬や猫に鯛をあげる際の注意点
犬猫に鯛を与える際の注意点を紹介します。
基本は加熱調理推奨
先述したとおり犬猫は生の鯛を食べても大丈夫ですが、基本的には加熱調理したものを与えることをおすすめします。
加熱することで寄生虫の心配もほとんど無くなりますし、生の鯛よりも加熱した鯛の方が消化に良くなり、犬猫の胃に優しいです。
おすすめは「茹で調理」です。
寄生虫「タイノエ」について
皆様は「タイノエ」という寄生虫をご存じですか?鯛のエラや口の中に寄生して栄養を吸い取る寄生虫なのですが、
大きいものだと親指ぐらいのサイズがあり、鯛の口を除くとひょっこり顔を出していることもあるようです。
見た目はダンゴムシやワラジムシに似ており少し気味悪く感じるかもしれませんが、人や犬猫に対する毒性は知られていません。
そもそも身の部分には寄生せず、もし食べてしまったとしても犬猫や人間には寄生しないので心配ありません。
もし鯛を丸々一匹飼う機会があったら口の中をのぞいてみてください。
味付けはNG
皆様が鯛を食べるときはお刺身にはわさびや醤油をつけたり、酒・醤油・みりんなどを使って煮付けにしたりすると思います。
犬猫に与える際はそういった調味料を使って味付けするのはやめましょう。
人間用の味付けは犬猫にとって塩分が多すぎたり糖分過剰で肥満の原因になったりします。
アレルギーに気をつけて
どんな食べ物でもアレルギーを起こす可能性はゼロではないため注意しましょう。
犬猫のアレルギー反応は人間のアナフィラキシーショックのような大きな反応は滅多になく、皮膚の赤みやかゆみなどの場合が多いです。
症状に気づかず与え続けるのは大変危険なので初めて与える場合は少量に抑えて食べた後の様子をよく観察してあげましょう。
皮膚や口周りの赤み・腫れなどが見られた場合はそれ以上与えるのをやめ、症状が悪化する場合は獣医に相談しましょう。
犬や猫にあげる鯛のレシピ
おにぎりは持ち歩けるという利点がありますのでピクニックなんかにもおすすめです。バラしてドライフードに混ぜても使えます。
フライパンひとつでお手軽に華やかになり、焼いた鯛の香りは食欲をそそります。パーティレシピにも良さそうです。
【まとめ】犬猫は鯛を食べても大丈夫
犬猫は鯛を食べても大丈夫ですが以下の点には注意しましょう。
- 基本は加熱調理推奨。生で与えるときは量を少なくして鮮度や寄生虫に注意
- 骨に注意。身を茹でてよくほぐして骨がないかチェックしてあげるのがおすすめ
- アレルギーに注意。最初は少量から与えよう
今回は鯛について紹介しました。
普段のフードに混ぜたりお祝いときに注意点を守って与えてみましょう。



