犬猫はひよこ豆を食べても大丈夫?栄養豊富だが有害たんぱく質を含むため加熱処理を

犬猫はひよこ豆を食べても大丈夫

大豆などの豆類を犬猫が食べても大丈夫なように、ひよこ豆も犬猫が食べることの出来る食材です。

栄養価の高さからスーパーフードとも言われ、美容や健康に関心のある方から注目されています。

ひよこ豆を取り入れたペットフードを製造しているメーカーもいくつかあるようです。

本記事では

  • そもそもひよこ豆とは?スーパーフードとは?
  • ひよこ豆と大豆の栄養価比較や健康効果について
  • 愛犬愛猫へのひよこ豆の与え方

などについてお話ししていきます。

そもそもひよこ豆ってなに?

ひよこ豆は、中東・北アフリカ・インドなどで栽培されているマメ科ヒヨコマメ属の自殖作物です。

大きさは普通の大豆と同じくらいで、豆にある突起からひよこの頭のように見えることが名前の由来とされています。

  • ガルバンゾ
  • チックピー
  • エジプト豆
  • 栗豆

など呼び名が多く、これらは全てひよこ豆のことです。

日本では気候の関係から栽培されておらず、購入できるものはメキシコ・アメリカ・カナダなどから輸入されたものがほとんどです。

スーパーフードとは

冒頭でひよこ豆はスーパーフードとも言われているとお話しましたが、どういったものがスーパーフードなのかお話します。

スーパーフードの定義

実は公的な定義はありません。一般社団法人 日本スーパーフード協会によると、以下のように定義されています。

  • 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
    あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
  • 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、
    料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。

一般社団法人 日本スーパーフード協会「スーパーフードとは」より引用

簡単にまとめると、一般的な食材と比べ栄養価の高いものがスーパーフードとして考えられているようです。

ただし、スーパーフードと言っても全ての栄養を補える訳ではありません

他の食材と組み合わせバランスの良い食事を行うことが推奨されます。

代表的なスーパーフード

  • アサイー
  • チアシード
  • ココナッツパウダー
  • はちみつ
  • ザクロ
  • 大豆

これらはどれも栄養価の高い食材として有名で、健康意識の高い人はよく食しているのではないでしょうか。

スーパーフードは犬猫の健康にとってもメリットが多いので、取り入れているペットフードメーカーも増えています

このほか、ペットフードではあまり見かけませんが、納豆や味噌などもスーパーフードと目されているようです。

ひよこ豆と大豆の主な栄養素の比較

「ひよこ豆 全粒 ゆで」と「だいず 全粒 黄大豆 ゆで 国産」100gあたりの栄養素比較表。

ひよこ豆 ゆでだいず ゆで
エネルギー149kcal163kcal
たんぱく質7.9g14.1g
脂質2.1g9.2g
炭水化物18.2g1.5g
食物繊維11.6g8.5g
カルシウム45mg75mg
鉄分1.2mg2.2mg
亜鉛1.8mg1.9mg
葉酸110㎍41㎍
ビタミンE1.7mg1.6mg
ビタミンB10.16mg0.17mg
ビタミンB60.18mg0.10mg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

「ひよこ豆」と同じくスーパーフードと呼ばれることのある「大豆」との主な栄養素の比較です。

ひよこ豆も大豆も、様々な栄養素を豊富に含んでいることがわかりますね。

ひよこ豆を犬猫に食べさせるメリット

大豆と比較した場合のメリット

大豆と比較した際に、ひよこ豆が特に優れている点を簡単にまとめてみます。

  • 脂質の低さと食物繊維量の多さ
  • 炭水化物と葉酸の高さ

食品データベース(文部科学省)において、ひよこ豆は大豆と比較して脂質が控えめで食物繊維を多く含む傾向が確認されています。

この特徴から、ひよこ豆はエネルギー密度を抑えつつ食物繊維をしっかり摂取できる食材のひとつといえます。特に食物繊維は腸内環境に関わる重要な栄養素であり、日常の食事に取り入れることで、栄養バランスを補う目的で活用しやすい点が魅力です。また、脂質量が比較的少ないため、食事全体の脂質バランスを調整したい場合にも取り入れやすい有用な存在といえるでしょう。

三大栄養素の1つである炭水化物は、犬にとっては効率的なエネルギー源のひとつとして利用される栄養素です。一方で猫は炭水化物を必須とはしないものの、消化可能な形であればエネルギーとして利用することができます。また、葉酸はビタミンB12とともに赤血球の形成に関与する栄養素として知られており、体の正常な代謝や血液の維持に関わる重要な役割を担っています。

その他の代表的な栄養素

  • 植物性たんぱく質:ひよこ豆は植物性たんぱく質を持つ食材の中でも犬猫は消化がしやすいです。筋肉や骨など身体作り全般に欠かせない栄養素です。
  • 鉄分:赤血球を作るのに欠かせない栄養素。体内の酸素運搬に重要な役割を持ちます。
  • ビタミンE:強い抗酸化作用を持ち、細胞の酸化ストレスからの保護に関与します。
  • ビタミンB6:たんぱく質をエネルギーに変え、体内のさまざまな代謝過程を支える役割があります。

ひよこ豆を犬猫に食べさせる時の注意点

必ず加熱する

ひよこ豆や大豆はトリプシン・インヒビター」という有害たんぱく質を含んでおり、摂取すると下痢などの症状を引き起こす可能性があります。

「トリプシン・インヒビター」は熱に弱い性質を持つので、ゆでたり蒸したりといった加熱処理を行うと無毒化することができます。

茹でると一部の水溶性の栄養素が溶け出してしまうので、その場合はスープなどを作り溶け出した栄養素ごと摂取できるような工夫をしましょう。

細かくして与える

犬猫は元々肉食動物であり植物を消化しづらい生態で、咀嚼をあまりしないので食べ物を丸飲みしがちです。

ひよこ豆は比較的消化しやすい植物とは言え、細かく砕いたりペースト状にしてあげた方が消化不良や丸飲みで喉に詰まる心配が少なくなります。

与えすぎに注意

ひよこ豆は小さく食べやすいのでついあげたくなりますが、少量に留めましょう。

前項で触れた消化不良の原因にもなりますし、スーパーフードは全ての栄養を補える食材という訳ではないため栄養が偏ってしまいます

ひよこ豆の与え方

「乾燥」か「水煮」か

ひよこ豆は「乾燥」と「水煮」の2タイプ購入できますが、水煮タイプは砂糖や塩が含まれていることもあり、他のフードと合わせると過剰となってしまう恐れがあります。

乾燥タイプの方がそういった心配が少ないですが、便利な水煮タイプを使用したい場合は食塩や砂糖の添加されていないものを選びましょう。

乾燥タイプの戻し方

6~8時間ほど水に浸して戻しましょう。

一度しっかり水で戻すと実がふっくらとし、茹でる時も火が通りやすくなります。

戻したあとは鍋で30分ほどゆで、その後砕く・ペースト状するなどしてから犬猫に直接与えたりフードにトッピングしたりして食べさせます。

【まとめ】

犬猫はひよこ豆を食べても大丈夫です!

たんぱく質、食物繊維、葉酸をはじめ様々な栄養素を豊富に含んでおり、スーパーフードとして注目されています。

  • 下痢などを起こしてしまうことがあるので必ず加熱する。
  • 消化や喉の詰まりを考慮し細かくする。
  • 与えすぎに気を付ける。

と言った注意点があります。

与える時は食塩や砂糖が添加されていない水煮か、乾燥タイプのものを水で戻してから使うようにしましょう。

栄養価の高いひよこ豆。愛犬愛猫のフード作りに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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鈴木 利奈

鈴木 利奈ペットフードアドバイザー

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WEBサイトのキャットフード勉強会、ドッグフード勉強会の旧管理者。現在は犬猫レシピの記事を執筆・監修しています。ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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