サルスベリは夏から秋にかけて紅色やピンク、白色などの花を咲かせる花木です。
長い間花を咲かせることから漢字で『百日紅』、サルでも滑りそうなツルツルの樹皮から『サルスベリ』とも呼ばれる植物で、名前の由来は様々な諸説があります。
シンボルツリーとして人気があり、古くから庭木として親しまれているサルスベリは切り花として室内でも楽しまれています。
この身近な植物であるサルスベリは犬猫にとって健康被害の懸念があるのか解説していきます。
サルスベリの基本情報
学名:Lagerstroemia indica
その他の名前:百日紅(ひゃくじつこう)
科名 / 属名:ミソハギ科 / サルスベリ属
開花期:7月~10月
花言葉:「雄弁」「愛嬌」「不用意」
参考:みんなの趣味の園芸
サルスベリに有毒成分は含まれていない
色鮮やかに咲くサルスベリはその華やかさが魅力で、庭木として育てている方や切り花で楽しまれている方も少なくないでしょう。
また、花の美しさや耐病性もある事から街路樹や公園などでも多く見かけます。
このサルスベリには犬や猫にとって有害となる毒性成分が含まれているといった報告はないので、比較的安全な植物であるといえるでしょう。
比較的安全な植物であっても積極的に食べさせる必要はない
サルスベリに毒性成分が含まれていないとはいえ、食用の植物ではないので積極的に食べさせてもいいというわけではありません。
植物を多量に摂取してしまうと犬猫は消化不良を起こし、下痢や嘔吐の症状が出てしまうケースはあるでしょう。
少量をかじった程度で慌てる必要はありませんが、ムシャムシャと花や葉を食べているようであれば食べるのをやめさせ、食後に異変がないか注意観察をしてあげましょう。
万が一、健康被害があるようであれば動物病院へ相談することをおすすめします。
基本的には犬猫の届かない場所へ
少量かじる程度であれば慌てる必要はないですが、当サイトとしてはサルスベリを食べても絶対に大丈夫!とは言い難く、予想外のトラブルが起こる可能性は少なからずあると考えます。
植物を育てる際に使用される駆虫剤などの薬剤の影響も考えられるので、観賞用に飾る切り花や、庭木、街路樹、公園でみかける植物などは基本的に食べさせないようにすることが大切です。
犬猫の行動範囲内には配置しないようにすることや、簡単に近づけないように柵などの設置を考えるのもいいでしょう。
まとめ
サルスベリには犬猫にとって有害となる毒性成分は含まれておらず、比較的安全な植物でしょう。
とはいえ食用の植物ではなく、犬猫は消化不良を起こしやすいのでむやみに食べても大丈夫とはいえません。
基本的に観賞用の植物は犬猫に食べられないように配置は十分に考慮することが大切です。
犬猫にとって危険な植物か安全な植物か正しい知識を持つことで愛犬愛猫の健康維持に役立つことでしょう。
参考:ASPCA