犬猫にとってドラセナは危険な植物!覚えておきたいサポニンの危険性と対処法

観葉植物の中でも特に人気の高いドラセナ。幸福の木とも呼ばれ、贈り物としても人気がある植物です。

ドラセナは現在50種類程度の種類があるといわれています。

学名:Dracaena fragrans
和名:ニオイセンネンボク
その他の名前:幸福の木、マッサンゲアナ
科名 / 属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科) / リュウケツジュ属 ※科名:リュウケツジュ科、リュウゼツラン科で分類される場合もあります。

参考:ドラセナ・フラグランス(幸福の木など)の基本情報

ドラセナは犬猫にとって危険な植物!

ドラセナは美しく、室内での栽培も比較的難しくないので観葉植物として広く愛されていますが、犬猫にとっては有害な成分を含んでいることを認識しておく必要があります。

ドラセナに含まれる有毒成分

ドラセナの葉や茎には犬や猫にとって有害なサポニンが含まれています。

サポニンは大豆などのマメ科の植物に特に多く含まれている配糖体の一種で、人間にとって肥満予防や血流改善などの健康効果が得られる事で知られています。

そのため、サポニン=有効成分と考えられがちですが、犬猫が摂取してしまうと胃腸障害を引き起こすなどの健康被害を起こしてしまいます

また、ドラセナ(幸福の木)の花は甘い蜜が出るといわれており、花の香りやその甘みに誘引されて犬猫が舐めてしまうケースがあります。

その蜜も犬猫にとって有害である可能性が高いので十分に注意しましょう。

ドラセナの摂取で引き起こす可能性のある中毒症状例
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 過剰なヨダレ
  • 食欲減少
  • 心拍数の増加
  • 瞳孔の拡張

致死量は明確になっていませんが、重篤な場合には肝臓や腎臓へのダメージが起こる可能性もあり、摂取量によっては命に関わると言われています。

もし犬猫がドラセナを摂取してしまったら

ドラセナが犬猫にとって危険な植物であることは理解していただけたと思います。

犬猫がドラセナを口にしていることに気づいたら冷静に対処することが重要です。

まず、愛犬愛猫に下痢や嘔吐の症状が出ていないか、挙動に異常がないか注意深く観察しましょう。

また摂取量や経過時間なども記録しておくと、動物病院での診察の際にヒントになる場合があります。

犬猫に異変があれば、すぐに動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従うようにしましょう。

症状が軽い場合や、出ていない場合でも時間の経過によって重篤な症状が現れる場合があります。

自己判断での経過観察が危険となるケースもありますので、少しでも不安や異変を感じたら動物病院を受診しましょう

犬猫にとって安全な環境づくりと予防

愛犬愛猫の健康を守るためには、行動範囲の安全な環境づくりや予防策が重要です。

犬猫は好奇心旺盛で、ドラセナのように細長く伸びた揺れやすい葉をおもちゃにしてしまったり、かじってしまう事があります。

そのため、室内に置く場合には配置に十分な検討が必要でしょう。

どうしても室内に配置したい場合には、簡単に届かない場所、外出時には犬猫が入ることの無い部屋へ移動するなど飼い主様の工夫が重要です。

代替え植物の検討

ドラセナは人気があり有名な観葉植物ですが、他にもたくさんある観葉植物の中から犬猫にとって安全な代替植物を選ぶことも重要です

例えば、エバーフレッシュやテーブルヤシ、パキラは犬猫にとって安全な観葉植物の一例です。

犬猫の行動範囲内に植物を置く際には、その植物の安全性を確認してから配置するようにしましょう。

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まとめ

ドラセナは犬猫にとって危険な植物です。

犬猫がドラセナを誤って食べてしまった場合、たとえ少量であっても重篤な健康被害が生じる可能性があることを認識しておきましょう。

愛犬愛猫の安全を守るためには、予防策の重要性を理解し、緊急時の対処法についても知っておくことが大切です

万が一ドラセナを愛犬愛猫が食べてしまった場合、食べてしまったドラセナの写真や、量、時間の経過や症状の有無などを記録し、動物病院で受診することをお勧めします。

参考:ASPCA

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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