犬猫はスウィーティーを食べても大丈夫?フラノクマリンが薬の分解を遅らせる可能性

スウィーティー(オロブランコ)について

スウィーティー(オロブランコ)は、ミカン科の柑橘類の一つ。

グレープフルーツとブンタンの交配種で、緑色ですが見た目はグレープフルーツに似ています。

旬の季節は11~12月頃で、酸っぱそうなイメージとは裏腹に酸味が少なく甘いのが特徴です。

スウィーティー自体あまり馴染みがない果物かもしれませんが、1990年代発売されたロッテのスウィーティガムをご存知の方は多いのではないでしょうか。

今回は犬や猫がスウィーティーを食べても大丈夫なのか解説していきます。

犬猫にスウィーティーは与えないで

犬や猫にはスウィーティーを与えないでください。

スウィーティーには、犬や猫の健康に悪影響を与える成分が含まれているため注意が必要です。

犬の場合は状況や量によってはスウィーティーを食べてしまっても大きな問題のないケースもあるようですが、無理して与える必要のない食材です。

特定の薬の代謝を阻害してしまう

スウィーティーには「フラノクマリン」という犬や猫の健康に影響を与える成分が含まれています。

基本的に柑橘類にはフラノクマリンが含まれていますが、スウィーティーはその中でもかなり多くのフラノクマリンを含んでいます。

このフラノクマリンという成分は、一部の薬との組み合わせが悪く、薬の分解を遅らせる作用があります。

投薬中の犬が飲んでしまうと悪影響を与えるため絶対に与えてはいけませんが、犬が健康な場合は少量口にしてしまっても問題がない場合が多いようです。

大量の誤食に注意

健康な犬は食べても問題がない場合が多いと書きましたが、量には注意が必要です。

誤食などで大量に食べてしまうと、嘔吐や下痢などを引き起こし犬の健康に悪影響を与えます。

また、果肉以外の部分、外皮や薄皮、白い筋や種などは消化不良の原因となります。

人間が食べた後の皮なども残しておかないように注意しましょう。

猫にスウィーティーは絶対NG

健康な犬であれば大丈夫なケースもあるのに対して、猫の場合は少量でもスウィーティーを食べてはいけません。

猫はフラノクマリンが含まれているスウィーティーを食べてしまうと、皮膚の炎症や口内炎を起こす可能性があります

皮膚炎になった猫は、皮膚が赤くなったり、痒く感じて自分の体の同じところばかりを舐めて脱毛してしまうこともあります。

口内炎が出来た場合、口の中が痛いためご飯を食べなくなり、悪化すると水も摂取出来なくなります。

どんどん体重が減少し、衰弱してしまうこともあるため、猫にはスウィーティーを与えないようにしてください。

誤食の予防と対策

犬や猫は柑橘系の匂いが嫌いなことが多く、人が柑橘類の食べ物を食べていたら側から離れてしまう犬や猫もいます。

しかし中には何でも食べてしまう子や、遊んでるうちに誤って飲み込んでしまうようなケースもあります。

必ず犬や猫の届かないところに保管し、食べた後の皮やゴミも適切に処理して少しでも危険がないようにしてください。

日頃から咥えたものを放すようにしつけておくのも有効な対策です。

スウィーティーの栄養成分

オロブランコ(スウィーティー) 生 可食部100g当たり

成分単位
エネルギー43kcal
水分88.7g
たんぱく質アミノ酸組成によるタンパク質(0.5)g
たんぱく質 0.8g
炭水化物差引き法による利用可能炭水化物9.5g
食物繊維総量0.9g
炭水化物10.1g
灰分0.3g
ミネラルナトリウム1mg
カリウム150mg
カルシウム12mg
マグネシウム9mg
リン19mg
0.2mg
亜鉛0.1mg
0.05mg
マンガン0.02mg
ビタミンAレチノール(0)ug
α−カロテン1ug
β−カロテン4ug
β−カロテン当量5ug
レチノール活性当量Trug
ビタミンD(0)ug
ビタミンEα−トコフェロール0.3mg
ビタミンK -ug
ビタミンB10.09mg
ビタミンB20.02mg
ナイアシン0.3mg
ナイアシン当量(0.4)mg
ビタミンB60.04mg
ビタミンB120ug
葉酸34ug
パントテン酸0.47mg
ビタミンC38mg

【まとめ】犬や猫にスウィーティーは与えないで

健康な犬であればスウィーティーを食べてしまっても大きな問題のないケースもあるようですが、投薬中の犬は注意が必要です。

一部の薬と相性が悪い「フラノクマリン」という成分が含まれているので、投薬中の薬の分解を遅らせてしまうことがあります。

また、猫はスウィーティーを少量でも食べてしまうと皮膚炎や口内炎を起こす原因となるため、絶対に与えないでください。

口内炎ができると食欲が落ちたり水を飲まなくなってしまい、体重も落ちて衰弱してしまうことも考えられます。

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