ナデシコは犬や猫にとって危険な植物。種子や葉に含まれる毒性成分サポニンに注意

ナデシコとは

ナデシコはその仲間である植物が世界に300種ほど分布しているといわれています。

やさしく可憐な花を咲かせ、香りも魅力的なので人気があり、切り花、鉢植え、花壇の植栽と幅広く利用されています。

様々なシーンで見かける身近な植物であるナデシコですが、犬や猫にとっては危険な植物なので注意が必要でです。

ナデシコの基本情報

学名:Dianthus
和名:ナデシコ(撫子)
科名 / 属名:ナデシコ科 / ナデシコ属(ダイアンサス属)
花言葉:「無邪気」「純愛」

ナデシコの主な毒性成分はサポニン

ナデシコの種子や葉にはサポニンが多く含まれており、犬や猫が多量に摂取してしまうと中毒症状を引き起こしてしまう可能性が高くあります。

ナデシコによって起こる主な症状例

  • 口腔内の痛み
  • 多量のよだれ
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢

サポニンには死に至るような重篤な中毒症状を起こすような強い毒性はありませんが、消化器系のトラブルを起こしてしまうと脱水症状を起こすこともあるので、誤食しても大丈夫とは言い難い植物です。

ナデシコの花は無毒であると考えられていますが、開花後に生る実の中には種子がたくさん入っています。

最も危険な部位は葉と種子だと考えられているので、葉をかじってしまう事はもちろん、完熟した実や、零れ落ちて地面に散らばる種子などを犬や猫が食べてしまわないように十分に注意しなければなりません。

カーネーションもナデシコの仲間!ナデシコ科の植物は要注意

母の日に贈る花として有名で、お花屋さんに並ばない事はないと言えるほど身近なカーネーションもナデシコ科の植物でナデシコの仲間です。

このカーネーションも犬や猫にとって大丈夫とは言い難い危険な植物として広く知られています。

ナデシコもカーネーションも切り花や鉢植えなどでプレゼントで頂くこともある身近な植物なので、配置場所には十分に気をつけましょう

カーネーションは犬猫にとって危険な植物!食べると下痢や嘔吐などの可能性あり

まとめ

ナデシコは切り花、鉢植え、花壇の植栽によくみかける身近な植物ですが、葉や種子にサポニンを多く含むため犬や猫にとって大丈夫とは言い難い危険な植物です。

ナデシコの種子は地面に零れ落ちる特徴もあるので、落ちた種子の誤食がないように犬や猫が触れられる環境下では安易に配置しないように十分に注意しましょう。

また、危険な部位は葉と種子であると考えられてはいますが、それ以外の部位を食べても大丈夫とは明確に言えませんので、全草誤食がないように気をつけてあげましょう。

参考:ナデシコの基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)

参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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