犬猫にそうめんを与えても大丈夫!
日本の夏の風物詩である『そうめん』は、暑さで食欲が出ないときでもつるりと食べられ、夏バテにぴったりな食材です。
暑い日に清涼感のあるそうめん食べていると、犬猫にも与えてみたいと考える方は多いのではないでしょうか。
手延べそうめんの場合は植物性油を使用する場合もありますが、そうめんの基本的な原料は小麦粉、塩、水です。
どれも過剰に与えなければ犬猫にとって有害とはならないので、そうめんは食べても大丈夫な食材といえます。
そうめんは茹でてから洗うという工程があるので、その際に塩分が流出し犬猫に与えやすくはなりますが、少量とはいえ塩分が含まれていることは確か。
与えすぎには十分に注意して、体調・体格・年齢に合わせて適量を守って与えましょう。
そうめんに含まれる栄養素
エネルギー源となる糖質
そうめんはご飯同様、良質な炭水化物であり犬猫にとって必要なエネルギー源となります。
糖質は体にとって主要なエネルギー源で、不足すると疲れやすくなったり糖質を補うためにタンパク質が使われて筋肉量が減少したりすることがあります。
そうめんの原料である小麦の約8割が糖質(でんぷん)とタンパク質で構成されているので、そうめんからは糖質を多く摂取することができます。
たんぱく質
小麦には植物性たんぱく質が含まれます。
たんぱく質は犬猫の体の中でもエネルギーとして使われるほか、血や筋肉となって全身の構成要素になる酵素として働くこともあります。
食物繊維
そうめんには小麦由来の食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内細菌の働きをサポートし、腸内環境を整え便通をスムーズにします。慢性的な便秘や下痢を改善するのに役立つ栄養素です。
また、食物繊維にはコレステロールや胆汁酸を吸着して体外に排出する作用が期待できます。
与える際の注意点
与えすぎはNG!塩分や糖質に注意!
炭水化物は体を動かすために必要なエネルギー源ではありますが、食べ過ぎてしまうと糖質により肥満に繋がる原因となります。
また、そうめんは原材料として小麦、塩、水で作られるので、食べても大丈夫ですが塩分が気になるところです。
そうめんは茹でたあとに水で洗い流す工程も入るのでほぼ流れ出ていると考えられますが、もちろん0にはなりませんので摂取量には注意しましょう。
さらに、茹でたそうめんは水分を多く含み、食物繊維も豊富なので過剰摂取してしまうと消化不良や下痢を引き起こしてしまう可能性もあります。
犬猫であればおやつ程度に少量を食べるくらいが適量となるので、与えすぎには注意してください。
小麦アレルギーには注意
小麦は人間にとって代表的なアレルギー食材のひとつです。
犬猫にとってもアレルギーを起こす可能性がある食材なので、初めて与える際には少量からにして食後の体調もよく観察してあげてください。
薬味には要注意
人にとって薬味はそうめんにかかせない食材ですが、犬猫にとっては有害なものもあります。
人気の薬味であるネギは中毒症状を引き起こす有害な食材ですので絶対に混入しないように気をつけてください。
そうめんだけでは物足りなさそう、彩が悪いと感じるならば茹でたささみや野菜を一緒に和えてあげると栄養も彩も良くなりますので試してみてください。
めんつゆは与えないでください
そうめんにめんつゆは付き物ですが、犬猫にめんつゆは必要ありませんので与えないようにしてください。
調味料による塩分の過剰摂取になってしまいます。
必要に応じて鰹節だけでとった出汁やささみのゆで汁などをかけてあげるとおいしい香りで食欲が刺激されるでしょう。
柔らかめにして短く切って与える
消化のサポートとして、人用よりは少し長く茹でて柔らかいものを用意してあげるといいでしょう。
また、長いまま飲み込んで喉に詰まらせてしまうと危険なのでキッチンバサミなどで短めにカットしてから与えてあげてください。
犬猫は人間のようにつるつるとすすって食べる事はできませんので、短くしてあげると比較的食べやすくなります。
おすすめレシピ
和風そうめんサラダ
茹でてカットしたそうめんと、食べやすく切ったレタス・きゅうり・トマト等の野菜、ほぐした茹でささみを和えます。上から鰹節を少量かけて完成。
栄養豊富な豚こま肉と野菜で、焼きうどん風に仕上げた焼きそうめんは、うどんに比べて喉に詰まらせにくいので犬猫にぴったり。
顆粒だしと少量の醤油で味付けすれば、飼い主も一緒に楽しめます。
そうめんをさらに煮込んで柔らかくしています。
お水を飲まない子やシニアの犬猫にもおすすめです。