インパクトのある見た目をしている深海魚「あんこう」。
その外見とは裏腹に食べられるところが多く、どの部位も美味しいので「捨てるところが無い魚」とも言われています。
あんこう鍋で食べられるのがもっともポピュラーで、他に唐揚げやソテーにして食べる方法も美味しいですよね。
居酒屋ではあんこうの肝を加工したあん肝を取り扱っているところもあり、お酒のあてに好んで注文される方も多いのではないでしょうか?
犬猫はあんこうを食べても大丈夫
あんこうは犬猫にも食べさせることができます。
一部のメーカーからは犬猫用のあんこうジャーキーなども販売されています。
あんこう鍋は犬猫も食べられる?
あんこう鍋は犬猫も食べられますが、ネギなどの犬猫に危険な具材と一緒に調理したものや調味料による味付けはNGなので注意してください。
あんこうってどんな魚?
「あんこう」はアンコウ目アンコウ科に属する深海魚です。
日本で主に食用にされているのは流通量の多い「クツアンコウ」と希少な「キアンコウ」の2種類。
アンコウはメスのみが体長1mほどに成長し食用にされており、オスが体長10cm~20cmと小さく食用に適していません。
海底30m~500mほどの海底で身を潜め、頭部のアンテナのような突起物でエモノをおびき寄せ丸飲みする独特の捕食活動を行います。
あんこうはどうして吊し切りにするの?
あんこうはぬるぬる・ぶよぶよとしており滑りやすく体も大きいため、まな板の上で捌くことが非常に困難であり、吊して回しながら切る「吊し切り」が昔から一般的です。
その特異な吊し切りの様子は、茨城や新潟などで行われているあんこう祭りにおいてショーとして観ることができます。
ちなみに、あんこうが小さい場合はまな板で処理することもあるそうです。
あんこうの身とあん肝の主な栄養素
あんこうの身とあん肝100gあたりに含まれる主な栄養素
| 栄養素 | あんこう(身) | あんきも |
|---|---|---|
| エネルギー | 54kcal | 401kcal |
| 水分 | 85.4g | 45.1g |
| 脂質 | 0.1g | 36.9g |
| たんぱく質 | 10.8g | 7.9g |
| カリウム | 210mg | 220mg |
| リン | 140mg | 140mg |
| セレン | - | 200㎍ |
| レチノール(ビタミンA) | 20㎍ | 8300㎍ |
| ビタミンD | 1.0㎍ | 110.0㎍ |
| ビタミンE | 0.7mg | 14.0mg |
| ビタミンB2 | 0.16mg | 0.35mg |
| ビタミンB12 | 1.2mg | 39.0mg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
あんこうの身のメリット
- たんぱく質:体作りに欠かせない栄養素です。筋肉・骨・臓器などを構成するときに必要ですし、ホルモンや抗体の材料にもなります。
- コラーゲン:骨や血管などを構成する成分のひとつ。特に皮膚の70%はコラーゲンが占めています。ビタミンCやビタミンAと一緒に摂取すると吸収効率が良くなります。
高たんぱくでありながら、低カロリー・低脂質、そして皮やヒレの近くにはたくさんのコラーゲンが含まれ、ダイエットや関節ケア、被毛ケアなどに期待ができます。
あん肝を犬猫に食べさせても大丈夫?
エサの少ない深海に住んでいるあんこうは栄養を肝臓に蓄える性質があり、あん肝にはたくさんの栄養が豊富に含まれています。特にレチノール(ビタミンA)の含有量は高く、食材全体で見てもトップクラスです。
ただし、カロリーと脂質も非常に高いので食べ過ぎは肥満に繋がります。
また、ビタミンAは脂溶性ビタミンであり、体内に蓄積されやすい性質の栄養素です。そのため、長期間にわたり過剰摂取すると中毒(過剰症)を起こすことがあります。適量であれば体に良い栄養でも、過剰摂取は体調悪化に繋がります。
これらのことから、あん肝を犬猫に食べさせるのは当サイトとしてはおすすすめできません。
犬猫にあんこうを食べさせる時の注意点
食べさせる部位は慎重に選ぶ
あんこうの可食部位はこちらの7つ。
- 身
- 皮
- 胃袋
- エラ
- ヒレ
- 卵巣
- きも
「あんこうの7つ道具」とも呼ばれています。
ただしこちらは人間が食べる場合です。
犬猫の場合、「皮」「胃袋」「エラ」「ヒレ」は食べづらいので避けた方がいいでしょう。なかでも、のどや消化管を傷つけるおそれのある硬い骨や鋭いヒレの部分は、あらかじめ丁寧に取り除きましょう。もっとも与えやすいは「身」の部分です。
食べさせる時は加熱する
あんこうは鮮度が落ちやすく、寄生虫が居る可能性もあるので加熱して食べさせることを推奨します。
食べさせる時の適量について
- 手作りフード:1日の摂取カロリー目安を確認し、そこから1食分の栄養やカロリーを考慮した上で量を調整しましょう。
- おやつ:1日の給餌量の10%程度が適量の目安となります。オーバーしてしまわないようにしましょう。
【まとめ】
あんこうは犬猫に食べさせても大丈夫です。
身は高たんぱくで低脂質・低カロリーでコラーゲン豊富なので、ダイエットや関節ケアなどに期待ができます。
新鮮なものが手に入ったら、たまのご褒美に少量与える程度に留めるといいでしょう。
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