愛犬・愛猫に与えるバナナについて
愛犬や愛猫の健康を考えてバナナをあげることはあるかと思います。でも実際にバナナってあげてもいいのかな?効果はどうなのかな?と不安や疑問のある飼い主さんもいらっしゃいますよね。
この記事ではバナナの効果やレシピやあげる際に気をつける点などをお伝えしています。愛犬や愛猫のために、体に良いものをあげたいな!バナナはどうかな?と考えている飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
犬や猫はバナナを食べてもOK~その効果・効能とは?
愛犬や愛猫はバナナを食べても大丈夫です。むしろバナナはおすすめの食材といえます。
なぜならバナナにはビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれているからです。人においては貧血予防や便秘予防、美肌効果もあると言われています。
消化酵素のアミラーゼを含む
バナナに含まれるアミラーゼという消化酵素は、食物の消化吸収に効果があります。アミラーゼを含む食べ物は胃腸に負担をかけずに消化吸収が可能となります。
ポリフェノールやβカロテン、ビタミンなど抗酸化物質を含む
他にもバナナには抗酸化物質として知られるポリフェノール類をはじめ、βカロテンやビタミンA、ビタミンEなどが豊富に含まれています。最近では免疫細胞と呼ばれる血液中の白血球の働きを促す効果も期待されています。
豊富な食物繊維
犬や猫においては豊富な食物繊維で便通を整えるためにも利用出来ますし、コミュニケーションツールとしてバナナをあげることもできます。
ただしバナナが嫌いな子や苦手な子もいるので、そのような場合にはあえてあげる必要はありません。
犬や猫にあげるバナナの量は?
愛犬・愛猫にバナナをあげる際には、量にも気をつけるようにしましょう。
糖分が多いので与えすぎに注意
バナナは栄養価が高い食材ですが糖分も多く含まれており、カロリーが高いからです。必要以上にあげると太ってしまうこともあり、トッピングや時々のおやつ程度にしてあげましょう。
おすすめの量
バナナをあげる量に決まりはないですが、一般的には一日当たり、小型犬には1/4~1/2本程度、中型犬は1/2~1本程度、大型犬であれば1~2本程度までがいいと思われます。
猫の場合にはバナナを好んで食べる子は少ないかもしれません。そもそも猫は肉食動物なので、野菜や果物の分解が得意ではありません。あげる場合は細かく切って1日1~2cm程度にとどめるようにしましょう。
1日あたりの最大給与量目安 | |
小型犬 | 1/4~1/2本程度 |
中型犬 | 1/2~1本程度 |
大型犬 | 1~2本程度 |
猫 | 1~2cm程度 |
愛犬・愛猫の様子や便の状態を見ながら、量を決めてあげるようにしましょう。
シュガースポットが出てきたバナナがおすすめ
愛犬や愛猫にバナナをあげる際には、黄色いバナナよりも成熟して黒いぶつぶつ(シュガースポット、スイートスポット)が出てきたバナナがおすすめです。
このシュガースポットはバナナが熟しきって完熟となっている証拠であり、皮が黒くなっている部分の果肉は特に甘いという特徴があります。
また、シュガースポットが出てきたバナナのほうがより免疫細胞の働きを促す作用があるも言われています。
犬や猫にバナナをあげる際の注意点
愛犬や愛猫にバナナをあげる際には、いくつかの注意点があります。
アレルギーや症状が出る子は要注意
バナナでアレルギー症状がでる場合もありますので、食物アレルギーがある犬猫には最初から注意して与えるようにしましょう。バナナにアレルギーがあるかどうかを最初から確かめることは難しいかもしれませんが、かゆみなどの皮膚症状や下痢や嘔吐などの消化器症状が出る場合にはあげないようにした方がいいでしょう。
例えばアレルギーではなくても下痢や嘔吐をしてしまう子もいますので、初めてバナナをあげる際には少量から様子をみてあげましょう。他にも便が固くなり、排便に時間がかかるようになってしまう子もいます。
バナナを食べると何かしら症状が出てしまう子に関しては与えないようにしましょう。
皮はあげないほうがいい
バナナの皮は食物繊維が多く消化しづらいため、皮はあげないようにしてください。胃腸に負担がかかってしまったり、食べすぎた場合には腸に詰まってしまう可能性があります。
栄養面で問題があるというわけではありませんので、もし食べてしまった!という場合は少量であれば問題ないと思われますが極力注意するようにしましょう。
最近では皮ごと食べられるバナナもあるので、その場合には様子を見つつあげてもいいと思われます。
市販のバナナチップスやバナナケーキはダメ
市販のバナナチップスは油で揚げて砂糖でコーティングしてあるものがほとんどです。人ではおやつとして甘くて食べやすいですが、犬や猫ではカロリーオーバーとなってしまいます。
同様に人用のバナナケーキなど人用のお菓子として作られているものはカロリーや糖分など全ての栄養素が高い傾向にありますのであげないようにしましょう。
乾燥したバナナは少量であっても胃の中で膨らむため、嘔吐や胃もたれの原因となりますので注意してください。
バナナの与え方やレシピ
犬や猫にバナナをあげる際にはどうやってあげるとよいのでしょうか?バナナのレシピの一例をご紹介いたします。
豆腐とバナナのアイス
https://petrecipe.jp/recipe/%e8%b1%86%e8%85%90%e3%81%a8%e3%83%90%e3%83%8a%e3%83%8a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b9/
栄養豊富な冷たいバナナにタンパク質が豊富な豆腐を組み合わせることで全体的な栄養バランスを整えた一品。投薬補助にも使えます。
バナナヨーグルト
バナナとヨーグルトを混ぜてあげるのはおすすめです。バナナには食物繊維やオリゴ糖など、腸内で善玉菌の餌となるプレバイオティクスが豊富に含まれています。
一方でヨーグルトには乳酸菌などの善玉菌(プロバイオティクス)が含まれており、二つの作用の相乗効果で胃腸に優しく働きかけます。
量についてはバナナは上述の通り、ヨーグルトはスプーン1~2杯程度にとどめるようにしましょう。
バナナケーキ
バナナケーキを手作りで作るのもいいですね。手作りすることで飼い主自ら食材を選ぶことができ、愛犬にあったものを作ってあげることができます。
粉として米粉を使うことで、ヘルシーに作ることができます。
トッピングやかさ増しとして、さつまいもやカボチャなどを使うことで、腹持ちがよく、嗜好性も高まります。
冷凍バナナ
犬の場合には冷凍バナナもおすすめです。バナナは冷凍することでポリフェノールが増えるとも言われてます。犬においては、特に夏場であれば冷たいものを好む子が多いです。
冷凍庫に入れっぱなしにしていてあまりにもカチカチに固くしすぎたバナナは歯に影響が出る場合もあるので、与える前に冷蔵庫に移しておくなどして適度に調整してください。
量も食べすぎるとお腹を壊す可能性がありますので、適度に与えるようにしてください。
バナナによるラテックスフルーツ症候群
ゴム製品に触れる事で起こる蕁麻疹、アナフィラキシーショック、喘息発作などの即時型アレルギー反応を起こす『ラテックスアレルギー』があります。
そのラテックスアレルギーの患者さんの中は、果物に対して交差反応を示すとの報告がされており、それを『ラテックスフルーツ症候群』と呼びます。稀にではありますが、犬猫の中にもラテックスアレルギーを発症するケースはあるため、交差反応が懸念される食品にも注意が必要です。
バナナはこのラテックスフルーツ症候群のハイリスク食材に挙げられています。もし、ゴム製のおもちゃやマットに触れてかゆがっていたりすればラテックスアレルギーを疑い、また、ラテックスアレルギーが疑われる犬猫へはバナナを与えるのは控えた方がよいでしょう。
【まとめ】犬猫はバナナを食べても大丈夫
愛犬や愛猫にバナナはおすすめの食材です。
食いつきや便通などをよくみてあげ、いつもの食事にバナナをトッピングしてはいかがでしょうか?
参考資料:Dole ホームページ