犬や猫はキャベツを食べても大丈夫です!
一年を通して市場に流通しているキャベツ。私たちに最も身近な野菜といっても過言ではないかもしれませんね。
季節によって品種や産地が異なり、春から初夏に出回る春キャベツは葉が柔らかく巻きがゆるくて柔らかいのが特徴。
秋から冬が旬の冬キャベツは葉が厚く、巻きは固めですが、甘みがあります。
食物繊維やビタミンが豊富に含まれているキャベツは、アレルギーや中毒症状を引き起こす危険性がない食材なので、安心して犬猫に与えることができます。
ただし、いくつか注意点がありますので、キャベツに含まれる栄養素などと共にこちらの記事で解説していきます。
キャベツは犬猫のダイエットに効果的?
キャベツはそのカロリーに対してカサの多い食材です。
従って、肥満気味の犬猫にダイエットとして与えるのは効果的です。いつものフードを少し減らし、その分をキャベツで補うと満足感を残しつつ摂取カロリーを抑えることができます。
犬はキャベツが好き?
明確な理由は定かではありませんが、キャベツを好む犬は多くいます。
その歯ごたえやほんのりとした甘みがその人気の理由なのかもしれませんね。
キャベツは猫草の代わりになる?
猫草という植物がある訳ではありませんが、猫に好んで食べられている植物がまとめて猫草と呼ばれています。
猫草は猫にとっての嗜好品であり与える必要がある訳ではありませんが、毛玉を吐きだす助けがあるのではと考えられています。
キャベツはその代用となることができます。猫が興味を持ち気に入るのであればぜひ与えてみてください。
キャベツ(結球葉 生)に含まれる代表的な栄養素
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 21kcal |
たんぱく質 | 0.9g |
炭水化物 | 3.5g |
食物繊維総量 | 1.8g |
カリウム | 200mg |
カルシウム | 43mg |
ビタミンC | 41mg |
ビタミンK | 78μg |
キャベツ(結球葉 ゆで)に含まれる代表的な栄養素
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 19kcal |
たんぱく質 | 0.6g |
炭水化物 | 4.6g |
食物繊維総量 | 2.0g |
カリウム | 92mg |
カルシウム | 40mg |
ビタミンC | 17mg |
ビタミンK | 76μg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
カリウム
カリウムはミネラルの一種です。体内に残ってしまった余分なナトリウムを排出する作用があるため、高血圧の予防が期待できます。
また、カリウムは神経伝達や筋肉収縮の働きを調節する効果も担っています。
ビタミンK
ビタミンKは怪我などをした際の出血を止めるために必要な成分の生成に不可欠な要素です。
それ以外にも、骨組織における骨たんぱく質合成にも作用しており、骨の健康を維持する役割があります。
ビタミンU
これはキャベツから発見された成分で、野菜の中ではキャベツに最も多く含まれています。通称キャベジン。
胃酸の分泌抑制効果や、胃粘膜の新陳代謝の促進効果があります。
ビタミンCとビタミンUは水溶性
キャベツに豊富に含まれているビタミンCとビタミンUですが、熱に弱く水に溶ける性質を持っているため、生でそのまま食べると最も効率よく摂取することができます。
茹で調理を行った上でこららも有効に摂取させたい場合はゆで汁をそのまま飲ませたり、フードに少しかけるなどするとよいでしょう。
犬や猫にキャベツをあげる際の注意点
犬や猫にキャベツをあげる際には、いくつかの注意点があります。
甲状腺トラブルに注意
キャベツやブロッコリーなどアブラナ科に属する野菜には「ゴイトロゲン」という成分が含まれており。甲状腺ホルモンの分泌を阻害するという報告があります。
甲状腺機能低下症を患っている犬猫や、甲状腺ホルモンが少なくなりやすい高齢の犬猫には与えないほうがよいと考えられます。
健康的な犬猫であれば、よほど過剰な量を摂取しなければ問題ありません。どうしても気になる場合はヨウ素の豊富な海藻類と同時に摂取がオススメです!
シュウ酸の摂取に気をつけて
キャベツにはシュウ酸が含まれているため、結石症を患っていたり、膀胱炎を繰り返している犬猫には与えない方がよいです。
健康的な犬猫であれば、過剰に摂取させなければそれほど心配する必要はありません。
キャベツの芯はそのまま与えないで!
固いキャベツの芯はそのまま与えると消化不良を起こす場合があります。
与える場合はやわらかくなるまでしっかりと茹でる、細かくみじん切りにする等食べやすくしたほうがよいでしょう。
消化器官が弱っていたり、体調の悪い犬猫や、年老いた犬猫、子犬猫には与えないほうが無難です。
キャベツだけでお腹いっぱいにならないように
キャベツには有効な栄養素が多分に含まれてはおりますが、キャベツだけで全てを賄おうとするには不充分です。
しかもキャベツはカサが多いのでカロリーに対してすぐにお腹いっぱいになってしまいます。
あくまでおやつや副次的なものであると捉え、キャベツだけが主食とならないように気をつけましょう。
犬や猫にあげるキャベツレシピ
そのまま生でも、茹でて与えても大丈夫です。どちらの場合でも細かく刻み、犬猫が食べやすくまた消化しやすいようにしてあげましょう。
キャベツの芯は特に固いため、より細かくしたり長時間茹でて柔らかくする必要があります。消化に不安のある犬猫には与えない方がよいです。
当サイトで掲載しているキャベツレシピを紹介致します。
脂質が多めなので食べ過ぎに注意ですが、キャベツに鮭の香りが移るので食いつきに期待ができます。カロリーもひかえめ!
栄養バランスが非常によく、水分も摂取できます。鰹節の香りと旨味で犬猫の興味をそそります!
ささみとキャベツを合わせたスープです。
胃腸に優しいので、少しでもなにか食べて元気になって欲しい時に。
【まとめ】犬猫はキャベツを食べても大丈夫
犬猫はキャベツを食べても大丈夫!生でも加熱でも問題なく与えることができます。
様々な栄養素を含み、カサに対してカロリーが少ないので、普段の食事の一部をキャベツに置き換えることでダイエット効果も期待できます。
与える時は細かく刻んだり、よく茹でるなどして食べやすくしてから与えましょう。
特定の病気を患っていたり、消化器官に問題のある犬猫には与えないほうがよいです。