愛犬・愛猫に与えるたまごについて
スーパーやコンビニなどで時期に関係なく手に入りやすいたまご。
人間の生活にはとても身近な食材で家に常備している方も多いのではないでしょうか。
そんなたまごは犬猫は食べても大丈夫なのでしょうか。解説していきます。
犬や猫はたまごを食べても大丈夫!
犬猫はたまごを食べても大丈夫です。
たまごにはビタミンCと食物繊維以外の全ての栄養が含まれていることから「完全栄養食」と呼ばれています。
犬や猫にとってはたまごを食べることでどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
生のまま食べても大丈夫?
犬猫に生たまごは与えない方がいいです。
生の卵白には「アビジン」というたんぱく質が含まれています。アビジンは体内で「ビオチン」というビタミンと結合し、ビオチンを吸収しにくくします。
ビオチンがうまく吸収されない状態が長期間続くと、ビオチン欠乏症になり皮膚炎や脱毛の症状を引き起こす可能性があります。
また、日本で販売されているたまごは生食を想定しているためサルモネラ菌や大腸菌などの心配はほとんどありませんが
万が一ということもあるので生たまごを犬猫に与えるのはおすすめできません。
アレルギーの心配は?
もちろん人間と同じようにたまごにアレルギー反応を示す可能性もあります。初めて与える場合は少量にしましょう。
犬猫のアレルギー反応は人間のアナフィラキシーショックのような強烈な反応は起こさない場合がほとんどで皮膚のかゆみや赤みなどの反応が多いです。
よく注意し症状がひどいようであればすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
たまごに含まれる代表的な栄養素
全卵 ゆで 可食部100g当たり
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 134kcal |
たんぱく質 | 11.2g |
炭水化物 | 2.1g |
脂質 | 9g |
ビタミンA | 170μg |
ビタミンD | 2.5μg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
たんぱく質
たまごはたんぱく質が豊富な食材です。たんぱく質は皮膚・内臓・骨・被毛など犬猫の体をつくるうえで欠かせない栄養です。
たんぱく質はアミノ酸で構成されていますがたまごには犬の必須アミノ酸10種類全て、猫の必須アミノ酸11種類のうちタウリン以外の10種類が含まれています。
ビタミン
たまごには脂溶性ビタミンのビタミンA・D・E・Kや、水溶性ビタミンのビタミンB群が多く含まれています。
たまごにはビタミンC以外のビタミンがすべて含まれているので、栄養補給に役立つ食材といえるでしょう。
犬や猫にたまごをあげる際の注意点
たまごは犬や猫が食べても大丈夫な食材ですが、たまごを与える際にはいくつかの注意点があります。
カロリーに注意
たまごは100g当たり130~140kcalと、そこそこハイカロリーです。
高い栄養価は魅力的ですが肥満や主食が食べられない原因にもなりかねないので与えすぎには注意しましょう。
実は殻も食べられる
たまごの殻も実は食べられます。カルシウムの補給に有用です。
犬猫にたまごの殻を与える場合は、割ったたまごの殻をそのまま与えるのは危険ですが
5分ほど茹でて殺菌したあと、乾燥させてミキサーやすり鉢で粉末状にして与えるとよいでしょう。
犬や猫にあげるたまごのレシピ
卵を使っていることで非常にバランスのよいレシピになっています。
小食でドライフードを全然食べてくれないという犬猫にもおすすめ。
高栄養ではありませんが栄養バランスが非常に良く、水分も摂取できるレシピです。
【まとめ】犬猫はたまごを食べても大丈夫
犬猫はたまごを食べても大丈夫ですが以下の点には注意しましょう。
・生で与えないほうがいい
・アレルギーの危険性があるので最初は少量ずつ与えていく
・カロリーオーバーに注意
今回はたまごについて紹介しました。
高カロリーなので毎日ではなくたまにご褒美感覚で与えてみてください。