愛犬・愛猫に与えるゴーヤについて
独特の苦味が特徴の夏野菜の定番ゴーヤ。
ゴーヤは沖縄の方言で正式にはにがうり(苦瓜)といいます。
私たちにとって健康に良いイメージのゴーヤですが、犬猫はゴーヤを食べても大丈夫なのでしょうか。
犬や猫はゴーヤを食べても大丈夫!
ゴーヤは青臭さや苦味があり全ての犬猫が好んで食べるとは言えないですが、犬猫にとって危険な成分は含まれておらす、食べても大丈夫な野菜です。
ゴーヤにはビタミンC、鉄分、カルシウム、食物繊維など犬猫にとって嬉しい栄養素が豊富に含まれているため、もし好んで食べるようであればおすすめしたい食材のひとつです。
ゴーヤの与え方、生でも食べられる?
犬猫はゴーヤを生でも食べられますが、消化不良などの心配もあるため加熱した方が良いでしょう。
特に猫の身体は食物繊維の多い野菜をうまく消化できないので、加熱してから細かく刻んであげるのが望ましいです。
ゴーヤの苦味成分『モモルデシン』
ゴーヤといえばやはりその苦味が特徴ですが、これは『モモルデシン』という成分によるものです。
動脈硬化予防やコレステロールを下げる効果の他、食欲促進が期待できるため夏バテや食欲の無いときにもおすすめの野菜です。
ゴーヤが癌予防にいいって本当?
ネットでゴーヤを調べると(癌にいい)(癌予防)などというワードが出てきますが、これはゴーヤに癌や心臓病の予防に効果があると言われるβカロテンが含まれているためです。
与えれば与えるだけ効果があるわけではありませんので、適量を守りくれぐれもあげすぎないように注意しましょう。
ゴーヤに含まれる代表的な栄養素
ゴーヤに含まれる栄養素は加熱しても壊れにくいのが魅力です。
にがうり(生)
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 17kcal |
たんぱく質 | 1.0g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 3.9g |
カリウム | 260mg |
βカロテン | 210μg |
葉酸 | 72μg |
ビタミンC | 76mg |
にがうり(油いため)
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 50kcal |
たんぱく質 | 1.2g |
脂質 | 3.3g |
炭水化物 | 4.6g |
カリウム | 260mg |
βカロテン | 230μg |
葉酸 | 79μg |
ビタミンC | 75mg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
犬や猫にゴーヤをあげる際の注意点
犬や猫にゴーヤをあげる際には、いくつかの注意点があります。
種はしっかり取り除きましょう
ゴーヤの種に危険な成分は含まれていませんが、腸閉塞などの原因になるため必ず取り除きましょう。種を取ろうとすればワタも取り除くことになりますが、ワタは少し残っていても特に問題は無いでしょう。
無理して食べさせたり与えすぎに注意
たくさんの健康効果が期待できるゴーヤですが、苦味や香りが苦手で食べない子もいると思います。
身体にいいからといって大量に食べさせても健康効果がアップするわけではないので、あくまで補助的な役割として無理のない程度に取り入れましょう。
アレルギーについて
ゴーヤがアレルギーを引き起こすことは稀ですが、絶対にないとは言えません。
初めて犬猫に与えるときはごく少量を。下痢や嘔吐などの症状が現れた場合は早めに動物病院へ行き獣医師の指示を仰ぎましょう。
人用の料理や加工食品について
犬猫がゴーヤを食べても大丈夫だからといって、人用の食品を与えるのは危険です。
人用に味付けされたお惣菜や塩味のゴーヤチップスなどを、犬猫が食べてしまわないように注意しましょう。
ゴーヤ料理の定番ゴーヤチャンプルー
沖縄料理の定番『ゴーヤチャンプルー』は、油を少なめにして味付けをしなければ犬猫が食べても大丈夫な料理です。
犬猫の分を取り分けてから残った分を人用に味付けすることもできるので一緒のメニューを楽しめますよ。
間違えて味付け済みのものを与えないように気を付けましょう。
【まとめ】犬猫はゴーヤを食べても大丈夫
犬猫はゴーヤを食べても大丈夫!種やワタは取り除き、なるべく加熱して与えましょう。栄養が豊富で、癌予防効果のあるβカロテンも含まれます。
苦味成分のモモルデシンには動脈硬化予防や食欲促進効果も。与えすぎには注意して犬猫の食事にうまくゴーヤを取り入れましょう。
アレルギーを引き起こすことは稀ですが、初めて与えるときは食後の犬猫の様子をしっかり観察しましょう。