犬猫ははんぺんを食べても大丈夫?食べられない食材は入ってる?塩分など注意点を解説

はんぺんについて

真っ白な見た目が特徴のはんぺん。ふわふわな食感が特徴でそのまま醤油をつけて食べるだけでなくおでんの具などとして人気です。

果たしてはんぺんは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫ははんぺんを食べても大丈夫だが与えない方がいい

はんぺんの原料はおもに魚のすり身・卵白・やまいもなので犬猫が食べられないものは含まれていません。

しかし、はんぺんには塩が入っているので犬猫には食べさせない方がいいです。注意点を解説します。

犬猫がはんぺんを食べるリスクとは?

はんぺんは低脂質でありながらからだの皮膚や内臓などをつくる材料となるたんぱく質が豊富で

他にもアミノ酸の代謝や赤血球の産生などを行っているビタミンB12が豊富に含まれています。

さらに他のビタミンやミネラルも豊富でとても体によい食品です。しかし犬猫が食べる場合はリスクがあるので紹介します。

塩分過多

はんぺんの食塩相当量は100gあたり1.5gと、約小さじ1/4程度の食塩が含まれています。

塩を構成する栄養素「ナトリウム」は血液量の調整・細胞の浸透圧の調整・神経伝達など様々な働きがあり、

もちろん犬猫にとっても欠かせない大切な栄養素ですが必要な量が人間よりもかなり少ないです。具体的には体重5㎏の犬が1日に必要な塩分量は約0.64gです。

塩分過多になると体内の浸透圧を保つために水をたくさん飲みます。そうすると体内の血液量が増えて心臓に負担がかかります。

また、塩分を濾過するのは腎臓の仕事なので腎臓にも負担がかかってしまいます。

添加物

はんぺんには添加物がいくつか入っています。

このような添加物は犬猫にどういう影響を与えるのかはっきりしていません。

加工でんぷん

デンプンに化学物質を混ぜてつくられたのが加工でんぷんです。

ペースト状のおやつに粘り気をもたせる際などに利用されています。

リン酸塩

リン酸塩は「塩」とついていますが塩分ではありません。保存料の役割を果たす食品添加物です。

細胞を構成する物質でもありますが過剰摂取は骨粗しょう症の原因になったりするので注意です。

増粘安定剤

増粘安定剤は食品に粘り気やとろみを加える・ゼリー状にする・乳化させるなどの目的で添加されます。

増粘安定剤にはいくつか種類があり、天然由来のペクチン・カラギーナンや人工物質のカルボキシメチルセルロースなどがあります。

増粘安定剤に分類されるものは比較的安全性が高いと言われています。

どうしても犬や猫にはんぺんを与えたい場合は

犬猫にはんぺんを与える際の注意点を紹介します。

量に注意

まずなんといっても与える量には気をつけなければいけません。量に気をつけないとすぐに塩分過多になってしまいます。

市販されているはんぺんは1枚100g前後なので1枚全て与えるのはやめましょう。

あくまで少しだけ(小さじ1~大さじ1程度)を潰してペッドフードに混ぜてあげるといいでしょう。

連日与えない

いくら少量とはいっても何日も連続ではんぺんを与えると腎臓や心臓に負荷がかかってしまいます

どうしても与えたい場合はごくたまに少量与えるようにしましょう。

アレルギーに気をつけて

はんぺんには魚・たまご・いもなどを使っているので犬猫はいずれかの食材にアレルギーを持っている場合があります。

ただでさえ与える量を少量に抑えた方がいいはんぺんですが初めて与える場合はさらに少量にしてその後の様子をよく観察しましょう。

皮膚や口周りの赤みやかゆみ・腫れ等が見られた場合すぐに与えるのを辞め、症状がひどくなる場合は動物病院へ行きましょう。

【まとめ】犬猫ははんぺんを食べても大丈夫だが与えない方がいい

犬猫ははんぺんを食べても大丈夫ですが与えない方がいいです。
リスクについてもう一度おさらいしましょう。

  • 塩分が多いので塩分過多になる可能性がある
  • どうしても食べさせたい場合はごく少量に抑える
  • アレルギーに注意

今回ははんぺんについて紹介しました。はんぺんは与えるメリットよりリスクの方が多いです。

特別な場合で無い限り与えない方がいいでしょう。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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