ハスカップについて
知る人ぞ知る北海道の特産フルーツ、ハスカップ。
見た目はブルーベリーのような青紫をしていますが、ブルーベリーよりもやや細長く、ラグビーボールのような形状です。
ブルーベリーは犬猫が食べても大丈夫な果物と言われていますが、よく似たハスカップは食べても大丈夫なのでしょうか。
ハスカップの栄養成分や注意点について解説していきます。
犬猫はハスカップを食べても大丈夫?
ブルーベリーと同様に、犬猫はハスカップを食べても大丈夫と言われています。
しかしハスカップはブルーベリーよりも一部の栄養価が高く、身体の小さい犬猫にとっては過剰摂取の原因にもなり得ます。
ごほうびやおやつとしてあくまで少量を取り入れ、食べ過ぎることのないように管理してあげることが大切です。
ハスカップの葉っぱは危険?
ハスカップとよく似たブルーベリーの葉っぱや根皮には犬猫にとって危険な成分が含まれているといわれていますが、ハスカップの葉が犬猫に与える影響について詳しい情報はありませんでした。
そもそも犬猫が植物の葉っぱを食べてしまうと、消化不良などにより下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
ハスカップの葉っぱは食べさせないようにした方が良いでしょう。
犬猫がハスカップを食べるメリット
犬猫にハスカップを与えた場合に考えられるメリットを紹介します。
豊富なアントシアニンで目の健康維持
ハスカップの青紫色は色素成分のアントシアニンによるもので、これはブルーベリーも同様ですが、ハスカップはブルーベリーと比較してもアントシアニンが多く含まれています。
アントシアニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化力があり、眼の健康に密接に関わる成分です。
愛犬愛猫の目の健康が気になる場合に、取り入れてみる価値はあるかも知れません。
丈夫な骨・歯を作るカルシウム
ハスカップには100g当たり38mgと、ブルーベリーと比較しても約5倍のカルシウムが含まれていて、果物の中では断トツともいえるでしょう。
総合栄養食を食べている犬猫はカルシウムが不足することはないかと思いますが、手作りごはんが続いてカルシウム不足が気になるときにはおすすめです。
ビタミンEで皮膚や被毛の健康維持
ビタミンEは4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの計8種類の成分の総称ですが、ハスカップにはアンチエイジング効果が期待できるαトコフェロールが豊富に含まれています。
愛犬愛猫の毛艶が気になるときはハスカップを食べさせてみると効果があるかもしれません。
犬猫にハスカップを与える際の注意点
犬猫にハスカップを与える際に注意したい点について解説します。
食べ過ぎに注意
ハスカップは小さな一粒に栄養が豊富に含まれています。
例えば食物繊維が豊富ですが、犬猫は食物繊維を摂り過ぎると消化不良を起こす心配もあります。
カリウムが過剰になると高カリウム血症を起こす危険性もあります。
栄養豊富だからと言って与えすぎることのないように注意しましょう。
アレルギーに注意
ハスカップは本来アレルギーを起こしやすい食品ではありません。
しかし絶対に大丈夫とは言えない以上、初めて食べさせるときはとくに注意が必要です。
食後にいつもと違う様子が見られる場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
加工品に注意
市販されているハスカップの加工品は、砂糖や油を使用しているものが多くあります。
人用の加工品は犬猫にとって刺激が強くカロリーも高いため、健康を害する恐れがあります。
ハスカップの加工品に限らず犬猫に人用に加工された食品を与えるのは絶対にやめましょう。
【まとめ】犬猫にハスカップを与えても大丈夫
犬猫はハスカップを食べても大丈夫です。
見た目も栄養素もブルーベリーによく似ていますが、トータルの栄養で見るとハスカップの方が優れているとも言えそうです。
栄養豊富な分、過剰摂取には注意が必要ですが、上手に取り入れることで沢山の健康メリットがあるでしょう。
消化器トラブルやアレルギーの懸念もありますので、食後はしっかり様子を見てあげましょう。